「言い訳」はどこまで行っても言い訳 ー 理由より、対応に重点を

2024.04.25更新

 

「言い訳」の難しいところは、何を言っても言い訳と言われることだ。そう聞こえてしまうのだ。
しかし言い訳となる事実への対応に重点を置いて話すと、人は理解し出す。

 

その結果「致し方ない」と思わせることが、
うまい「言い訳」なのだ。

 

評価面接での「言い訳」のシーンを見てみよう。

 

年度末を迎えた。

あなたにとって、この1年はよい年ではなかった。

 

あなたが担当する最大の得意先である✕✕商事の経営不振があった。

この✕✕商事の経営不振は売り上げに大きく影響した。

 

次に大きかったのが、△△商会が経営コンサルタントを入れたことだ。

経営コンサルタントの指導により、経費が見直され、これも売り上げの減要因になった。

 

そんな中、あなたが担当する販売代理店の不祥事があった。

売掛金の回収等で相当な時間を取られ、今でもその後始末をしている。

 

そのうえ、秋口にあなたの長年のパートナーを務めた〇〇さんが結婚で退職し、あなたのパートナーは入社2年目の□□さんになった。

□□さんの指導やミスの後処理等で、思ったように営業時間を取れなかったのだ。

 

大きな要因だけでもこれだけある。

そんなことで、結局、あなたは年初に立てた目標を達成できなかった。

あなたは上司との面接のなかで、以上の理由を取りあげ、必死に「言い訳」するのだ。

 

 

上司は、こんな「言い訳」をわかってくれるだろうか?

 

じつは、上司は言い訳となる事実を知っている。

上司の関心は、「その事実に対して、どう対応したか」だ。

つまり対応の仕方を知りたいのだ。

 

そんなことを考えると、

上手い「言い訳」とは、言い訳となる事実にどう対応したかに重点が置かれた言い訳なのだ。

すると、受け手は「やはり事実の影響が大きかった」と判断するはずだ。

 

その事実にどう対応したか?

 

「言い訳」はどんなに工夫を凝らしても、「言い訳」の域を脱しない。

聞く方からすれば、どんな「言い訳」も、やはり「言い訳」に聞こえてしまう。

 

発想を変えて、「言い訳」の理由を強調するより、「言い訳」となる事実への対応に重点を置くのだ。

すると、人は「言い訳」となる事実の重みを知る。

事実を正しく認識するということだ。

 

「言い訳がうまい」とは、逃げ方がうまいのではなく、事実を認識させることがうまいのだ。

 

綾小路 亜也

 

 

 

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