2025.07.07更新
会社には、出世した人の若い頃を見てきた人たちがいます。振り返れば、将来出世する人には共通した特徴がありました。言い返さず、人の言葉を飲み込んだのです。
「その意見、違うと思うんです」と切り返さず、「その通りと思いますが」と、一旦、相手の言葉を受け入れました。
その姿は柔和で、余裕すら感じさせました。
相手にしこりも生じさせませんでした。
こうした蓄積は、出世の局面で大きな効果を持ちました。
今の出世は、その人を取り囲むすべての人の意見で決まるからです。
この点について、『「出世しぐさ」のすすめ』では、今の出世は関係者の総意で決まり、反対票をもらわないことが大事と述べています。
けっして敵を作らなかったのが、偉くなる人の若い頃だったのです。
出世した人は人の言葉を飲み込んだ
しかし、相手の言葉を、一旦、飲み込むことは難しいことです。
すぐに持論を展開したくなります。
言い返したくなるのです。
というのは、今までの出世の考え方は、いかに自分ができる人間か、優秀な人間かを周囲に認識させることにあったからです。
それにより、上司や役員などの特定の人からの「推し」につながることもありました。
この「推し」による出世が、今まで出世の主流を占めてきたと言えます。
しかし、今は、関係者の総意で決まります。
出世の俎上には上るが、出世できない人が多く出てきたのです。
今までの出世術は、自分を認識させること
では、出世した人が自分の意見を言わなかったかといえば、そうではありません。
やはり卓越した意見を述べていました。
ただ、人の意見を飲み込んだ後の意見でしたから、感情的なしこりが残らず、受け入れやすかったのです。
考えなくてはならないことは、今の出世する人は、見えにくくなっているということです。
かつては、「〇〇プロジェクトで名を挙げた」「△△常務のイチオシ」等と目に見える形で出世した人が多くいました。
しかし今の出世は関係者の総意で決まりますから、出世する人がどんな人かわかりづらくなっているのです。
みなさんは直感的に「ソフトタッチの人が出世している」と思っているはずです。
その直感は当たっています。
人の言葉を飲み込み、人を受け入れることができる人が出世しています。
出世への考え方を、大きく見直さなければならなくなったのです。
綾小路 亜也
今の出世は投票行動の結果
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