昇進の予兆は? ー どんなとき、チャンスを逃してはいけないのか

2024.09.07更新

 

昇進の兆候は意外にわかっていません。そんな記事もめったに目にしません。しかしそこには昇進させる理由が存在するのです。どんなときでしょう?

昇進した人が経験したことを再現します。

 

1.上司と二人だけの打ち合わせが増える

「ちょっといいか」と上司から声をかけられ、二人で話し合うことが多くなります。

 

その内容は、職員への対応、組織運営の方法、課題進捗対策、トラブルの解決など多岐にわたります。

 

上司は自分なりの結論をもっていますが、確固たる自信をもてないからきくのです。

ミーティングルームに二人だけというケースが多くなります。

 

なぜ、相談されるかと言えば、組織運営のパートナーに足る人と考えているからです。

踏み込んで言えば、将来、組織運営者になる人と思うからきくのです。

 

二人だけの打ち合わせが重なっていくと、上司はすでに組織運営者としての力量を有しているのではないかと思い始めます。

それが昇進申請なのです。

その出発点は、上司からの声掛けです。

 

 

2.上司から資料確認・作成の依頼が増える

上司から「この資料、見ておいて」と言われることも多くなります。

その資料は上司が作成した資料です。

上司といえども、自分が作成した資料に確信をもてないのです。

しかし、みんなに声を掛ける話ではありません。

一番信頼している人に依頼するのが最も確かな方法に違いありません。

 

こんなときは、どんな意見でもよいので、自分の意見をシッカリ述べることです。

その意見を聞いて、上司が「なるほど」とうなずく場面が増えてくると、今度は資料の作成を依頼されます。

「この人に頼めば」という安心感があるからです。

 

組織運営に関する資料作成を依頼されたときはチャンスです。

上司は組織運営のパートナーと考え、依頼しているからです。

作成した資料に上司がうなづくようだと、昇進は目の前です。

 

上司は組織運営に必要な力を行動面だけでなく、文書や資料作成面でも見ているからです。

 

 

3.上司との同行・同席が多くなる

上司から同行や同席を依頼されることも増えてきます。

 

この段階まで来ると、上司は完全に組織運営のパートナーとして見ています。

なぜ同行や同席を依頼するかといえば、状況を知ってもらいたいからです。

自分の目と耳だけでなく、他の人の目と耳を加えることにより、組織運営をより確かなものにしたいのです。

 

このことは依頼される側にとっても大きなメリットがあります。

上位部署や他部署も、組織を代表する存在であることを認識するからです。

 

昇進は直属の上司の判断だけでは実現しません。

上位部署や他部署の認識も必要なのです。

 

 

4.他部署との打ち合わせ依頼が増える

予兆がいよいよ現実味を帯びてくるフェーズです。

組織の代表者として、他部署との打ち合わせを任されるときです。

ここで「任せる」という言葉が登場します。

 

しかし、いきなり「任せる」段階には進みません。

前段階があります。

述べてきた上司との打ち合わせ、資料確認と作成、同行・同席の結果、上司から「任せる」という判断が下るのです。

 

この組織を代表しての他部署との打ち合わせには大きなインパクトがあります。

上位部署や他部署も、あなたの存在を深く刻み込むからです。

 

この段階に至ると、上司から承認申請があがった場合、社内コンセンサスが得られやすくなります。

昇進が現実化するということです。

 

 

5.まとめ(「顔が売れる」ことが昇進)

上司との打ち合わせ、資料確認や作成には時間をとられます。

上司との同行・同席もしかりです。

依頼が突発的なこともよくあります。

自分の本来の仕事以外の時間をとられてしまうのです。

それゆえ、上司からの依頼に嫌な顔をする人も多くいます。

 

しかし昇進した人を見ると、自分の仕事と上司からの依頼を両立した人と言えそうです。

なぜ上司は自分に依頼しているのかと考えることが大事です。

それは昇進候補者だからです。

 

 

述べてきたことを、上司をサポートすることと思うかもしれません。

しかし、そんな陰の力を上位部署や他部署、そして人事部は見落としません。

「○○君の意見が織り込まれているな」

「この資料は○○君が作成したに違いない」

などと自然にわかるものです。

 

また、上司との同行・同席、他部署との打ち合わせを通じて、次第に顔が売れてきます。

その顔とは、部署を代表する顔であり、他の部署を任せてもよい顔です。

すなわち、昇進する顔なのです。

 

昇進の予兆を「仕事が増える」「重要な仕事を任せられる」と考える人は多くいます。

それは真実に違いありませんが、それよりも、「組織の仕事を任せられる」と考えた方が予兆を見逃さないで済みます。

 

綾小路 亜也

 

 

 

 

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2024年5月24日 | カテゴリー : 出世する人 | 投稿者 : ayanokouji