2023.03.16更新
人を見下す人にありがちな傾向は、知人の話や読んだ本の話をよくすることです。
話すことにより、自分の優位性を示したいのです。
そう、人を見下す人には、自分以外の人が必要です。
ということは、この人たちに出番を与えないことが、最大の撃退法になります。
ここで、有名なマズローの「欲求5段階説」を思い起こしてください。
人間の欲求は、生理的欲求 ー 安全の欲求 ー 所属と愛の欲求 ー 承認の欲求 ー 自己実現の欲求
の順で、階層になっていますよね。
この5段階の欲求のうち、承認の欲求までは、他人が必要なのです。
そして欠乏に動機づけられています。
そう、「人を見下す人」は承認欲求が強いのです。
なぜ、自分の知人の話をよくするかといえば、
きっと、こう言いたいのでしょう。
「自分の知人はみんな活躍しているが、あなたにはそういう人いる?」
つまり「自分はあなたとは違う人物なんだよ」と言いたいのです。
人を見下して、自分を承認してもらいたいのです。
自分が読んだ本について、よく「〇〇はいい」と言ったりするのは、
そんなことに気づく自分の素養を示したいのです。
これも、自分を承認してもらいたいからです。
読んだ本について話すのは、承認してもらいたいから
しかし、その人たちが言わんとすることには、みんな察しがついています。
「また始まった!」といった感じです。
そして、「もう助けて~」と思っています。
この人たちは、自分がどう見られているか、わからないのです。
みんな、「助けて~」と思っている
よく、「人を見下す人」は育ちが悪い人と言われます。
自己形成過程に問題があるのかもしれません。
人を見下す人の心内には、自分が努力して得たものは譲れないというものがあります。
その人たちが学んだり、聞いたり、経験したことや、築いてきた人脈です。
だから、自分の知人の話、自分が読んだ本をよく語るのです。
それはそれで大切なことかと思いますが、問題は、自分の優位性を示すために、人の話を否定したり、人が読んだ本にはケチをつけてしまうことです。
そうまでして、自分を示したいのです。
育ちが悪いというより、育ち方が悪いと言えるかもしれません。
「人を見下す人」は承認欲求が強い人です
「人を見下す人」には、自分以外の人が必要だということが、わかったかと思います。
だから彼らに出番を与えないために、話に乗らず、受け流してしまうことが大事です。
意見を言い合うと、彼らの領域に引きずり込まれ、嫌な思いをします。
最後に、「人を見下す人」の末路について、
拙著『サラリーマンの本質』でこう表現しました。
この人たちが、サラリーマン生活を終えた後に待っているのは、余りにも淋しい生活である。定年を迎えると、役職がつかない人生が待っているからである。
役職や役目がついている時には、嫌々ながらも話しを聞いてもらえる。しかし、役職がつかなくなった時には、「人間性」のみが直視される。
この人たちが、そのまま、「自分の価値観が通らなくなり、誰にも相手にされなくなるということを気づかないでいたならば、やはり、それはサラリーマンの悲劇の分類に入るのである。
綾小路 亜也
『サラリーマンの本質』
「見下しているつもりが見下されている上司」から
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