2024.10.28更新
「今の職場にいたい」という思いから異動を希望しない人もいる。そんな人の自己申告書への異動したくない理由の例文を考えていこう。
1.今の部著に着任してから間がないとき
「今の職場にいたい」という人の中には、着任して間がないという人も多くいる。
会社もその人の異動を考えていないはずだ。
しかしそんな場合でも、現職務を続けたい理由をしっかり自己申告書に書いた方がいい。
会社が一番知りたいことは「現職への考え」だからだ。
そんな時、「着任したばかりであり……」と書いても構わないが、できれば自分の姿勢を会社に示したいところだ。
たとえば、次のような表現だ。
現在、〇〇業務を修得中であり、今後も全力で業務知識修得に努めていきたい。
現在、取引先との人間関係の構築に努めています。引き続き、信頼を得るよう全力を傾注していきたい。
もうおわかりと思う。
現在の状況、今後どうしたいかを、会社に示しているのだ。
そんな文言が書かれていれば、会社はその人を温かく見守るはずだ。
2.現職務での在籍期間が長いとき
現在の職場での在籍期間が長いときでも、引き続き今の職場で働きたいという人も多い。
業務や職場がその人に合っているのだ。
しかし、そんな人ほど理由を書くのは難しい。
自分の思いを会社にぶつけてみたらどうだろうか?
たとえば次のような表現だ。
現在、〇〇プロジェクトの完遂まであと一歩のところまで来ています。全力を傾注し、やり遂げたい。
現在、△△企業に食い込むことができました。同企業からの成果が形となって現れるよう、全力を尽くしたい。
どうだろう?
訴えかけるものがあるのではないだろうか。
会社はその人の育成のためにも、組織の為にも、残したいと思うはずだ。
ここでも、現在の状況と今後を会社に示していることに着目してもらいたい。
3.「どちらでも構わない」は避ける
会社は職員に対し、自己申告書で現職務について次のように問うている。
①異動したい ②異動したくない
[理由]
①か②に〇を付させ、理由を書かせる構成だ。
しかし、会社によっては、
①異動したい ②異動したくない ③どちらでも構わない
[理由]
といったように、「どちらでも構わない」という選択肢を設けている。
じつは私が勤めていた会社がそうだった。(のちに③は廃止された)
そして私は③「どちらでも構わない」をマルで囲んだことがある。
正直、どちらでも構わなかったからだ。
しかし、今考えると、「どちらでも構わない」という選択肢を設けている会社も、それにマルを囲んだ私もちょっとおかしいのだ。
というのは、現職についての考えをきいているのだから、答えは「出たい」「出たくない」しかないはずだからだ。
「どちらでも構わない」は、自分を主体にした答えではない。
何か消極的な姿勢さえも感じる。
言ってみれば、受け身なのだ。
みなさんも、仮に「どちらでも構わない」という選択肢があった場合、
自分はどうしたいかを考えてもらいたい。
すると、「どちらでも構わない」という結論にはならないはずだ。
会社はその人の考えを知りたがっている。
「異動したい」のか、「異動したくないのか」ということだ。
その為には現在の状況、そして今後自分はどうしたいのかを示すことが大切だ。
自分を表現できる人は、会社からも大事にされるのだ。
(『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』から)
綾小路 亜也
主体は自分だ
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自己申告書の書き方にこだわりました
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