ちょうどいいマナー (20代のための大人入門書 アンダー29シリーズ) (エイムック 3645 U-29)
エイ出版社編集部 エイ出版社 2017-03-18 |
ビジネスマナーの本を読むと、「本当に本に書いてあるとおりに、やらなければならないの?」と誰もが思う。
そして、「実際はどうなの?」と本の内容を翻訳してくれる人を求めている。
そんな中、新入社員がビジネスマナー研修を受けようとしているこの時期に『ちょうどいいマナー』が発売された。
この本のタイトルに惹かれた人もいると思う。
この本は20代のビジネスマン、ビジネスウーマン向けに書かれた本である。
ただ、この本に書かれている「現代っ子社会人の❝やっちまった❞体験談」は、そんな人たちを部下に持つ上司にも、きっと参考になる。
それでは、現代っ子社会人は、どんなことで失敗したり、迷ったりしたのだろうか?
ちょっと、目に留まったところを抜粋してみる。
・コミュ障で会話の糸口が見つからない
・常識ない謝罪の言葉で火に油
・確認をその都度してたらキレられた
・先輩の飲みの誘いが今日もまた
・二次会の準備を全然していない
・帰りたいけれども先輩仕事中
・好きなもの頼んでいいのか上司のおごり
・先輩の雑務引き受け自滅する
・どうしよう押しつけられた無理難題
・間違いない!上司の認識間違いだ!
・有休を使って海外どう伝える?
・相手先ぶっちゃけ誰が偉いのか?
・「本日中」それって1日が終わるまで?
・切符の手配 上司はグリーン? 自由席?
・街中で上司とばったり出くわした
いま抜粋した記事のタイトルは、たしかに実際、判断や対応に迷うところだと思う。
そして、ベテランのビジネスマンやビジネスウーマンも、かつて迷ったところでもある。
だが、そんなことはビジネスマナーの本には書かれていない。
それゆえ、この「現代っ子社会人の❝やっちまった❞体験談」は、みんなが知りたいところに迫った記事と言える。
そして、磯部らんさんのアドバイスも、堅苦しくなく適切と思う。
また、山田ズーニーさんが書いた「20代の本音に応える ちょうどいい伝え方」はおすすめの記事である。
そこには、本質的な捉え方が記載されており、読めば読むほど「重要なことは何か」に気づく。名言も多い。
「大寝坊をしてしまった」ー「言いにくいことを正直に言った」という印象は、上司の中に残る。
「仕事が期日までに終わらない」ー職場で受けた恩を循環させていく
「プライベートの予定を優先したい」ーあなたでなくてもできる仕事かどうか、「だれが」決めるのか? 就職ー職を絆に社会とつながる 就社ー会社という船の乗組員になる
「他の部署に異動したい」-ポイントは組織と自己と社会の「つながり」
「上司の間違いを見つけてしまった……」-「何が間違っているか」は伝えなくても、「何が正しいのか」のみ、伝わればいい
「誤解を解いて謝りたい」-通じ合う点を見つける
「仕事を評価されたい」-努力の過程を伝えているか?
そのほか、マナーの第一人者である岩下宣子さんの「間違いがちな社会人マナー集」が巻末に掲載されている。
よくぞこれだけの紙面で、ここまでまとめ上げたと感心したが、「お局様の小言は素直に受け止める」-相談や質問は観察眼の鋭いお局様にしてみるべき など同氏ならではの金言も入っている。
また、「壇蜜さんの失敗から教わる 個性を生かして困難を乗り越える自分流の働き方」の中の、最後のくだり「周囲が輝いて見えても、仕事に恋に趣味にとすべてが順調な人なんていないので安心してください。みんな人知れず、血涙流して頑張っているだけですから」を読んで、いっぺんに彼女のファンになってしまった。
なお、この本を読まれる人のために前もって言っておくが、「あなたの会社にもいない?こんな人 モンスター上司撃退術!!」は、タイプ別上司の特徴描写は実に見事だが、私は、なぜこの本に掲載されているのか意味がわからなかった。それは、みなさんの判断ということにさせていただきたい。
『ちょうどいいマナー (20代のための大人入門書 アンダー29シリーズ) (エイムック 3645 U-29)』
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