お金が貯まるのは、どっち! ?
菅井 敏之 アスコム 2014-03-15 |
新聞広告の(著者が)「元メガバンク支店長」との紹介が目に留まり購入した。
正直、この手の本は税理士や、ファイナンシャルプランナー、コンサルタントが書くと、当たり前のことを難しく言ったり、誇張したりした挙句に内容を膨らませ1冊の本にしてしまうことが多いので買うのに躊躇したが、元支店長という肩書が気になり購入した。
非常に読みやすいので一気に読み終えることができる。
やはり、元支店長の本ということで、変なこねくり回しや拡張解釈、膨らませがない。
内容も極めて正当な考え方に基づいている。それでいて、「元支店長という立場でこんなこと書いていいの?」とこっちが心配するほど、読者寄りの本である。
さて、この手の本は、読者も結構内容を知っていることが多いから、「読者の知らないことがどのくらい盛り込まれているのか」ということが本の良し悪しを決める。そして、そのことが本を読み終えて、「よかった」と思うか「後悔した」と思うかを決める。
この本は、変なひねくりがない正当な考え方に基づく本だが、「えっ?そういうことなの」と思えるところも盛りだくさんに入っている。
私が、参考となったのは、下記である。
・クレジットカードを2枚持つということ。
1枚は持ち歩き用、もう1枚は予備として家に置いておくということ。
・自分の信用情報は調べられるということ。
・金融機関を使い分けるということ。信用金庫に「きゅうふり口座」をつくり、月々の積み立て、公共料金やクレジットカードの引き落とし口座も兼ねる一方、メガバンクの口座は、「すぐにお金を引き出さないといけないときの口座」用とすること。
・恥ずかしながら、総合口座に「貯蓄預金」があることを初めて知った。
この「貯蓄預金」を臨時支出用とすること。
・銀行は、系列にカードローン会社を置くが、カードローンで借りる人を「破綻の可能性がある人」とみること。
・「お金をどう扱っているのか」ということが、財布にあらわれること。
・コンビニでお金をおろすことができるが、ついついほかの買い物をしてしまう。それがコンビニの狙いであること。
また銀行にとっても、業務時間外利用となるから手数料を取れるメリットがあること。
そして、実は、コンビニでおろすことの最大の問題は、ついで買いでも、手数料でもなく「無計画」だということ。
・「お金は必要なときにおろす」ではいけないこと。
・コンビニでどのくらい買っているかを把握するために、クレジットカードを使用し、クレジット会社から送付される利用明細を利用するという方法。
・宝くじを買うとということは、夢を買っているのではなく、天下り団体に貢いているだけのこと。
・銀行のキャンペーン商品には注意が必要なこと。たとえば「特別金利3%の定期預金」
銀行は、「そのままずっと定期預金にしましょう」とは絶対に言わず、なんらかの手数料収入を得ようと、その後も商品をすすめてくること。………。
このように私の「なるほど」を見ていただくと、結構知っているようで知らない箇所を、この本は読者寄りで語っていることがおわかりになると思います。
読み終えたのちも、「そういうことだったんだ!」と何か霧が晴れたような感覚を持つ人が多いと思います。
ぜひ、おすすめしたい本です。
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