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「稼げる男」と「稼げない男」の習慣 (アスカビジネス)
松本 利明 明日香出版社 2015-02-17 |
「できる人」「一流の人」のあとに来るものは、きっと「稼ぐ人」だろうと考えていたが、はたして登場したのが本書である。
私は、「できる人」「一流の人」「稼ぐ人」とも、背景には厳しい格差社会があり、それゆえに読者はこの手の本をよく手に取るのだと思っている。
その意味で、本書は、「稼ぐ」という言葉を使っているので、より現実的な響きを持つが、内容的には、「できる人」「一流の人」と相違はない。
また、著者は、やはり、外資系大手コンサルティング会社出身者である。
この本では、47の項目で「稼げる人」と「稼げない人」を対比している。
非常に読みやすく、あっという間に読めてしまうと思う。
また、47の項目ほとんどが、「その通り」といえる内容だと思う。
しかし、外資系コンサルは、考え方、物事の整理の仕方のベースが共通しているから、目次を見てもらえばわかるが、他の外資系コンサル出身者が書いた本と、内容的にはほとんど一緒である。
しかし、この本は、その中でも、きわめて読みやすい本だと思う。
また、内容的にも、無理に現実の世界に落とし込んでいるものはなく、ごく自然に受け容れることができると思う。
その中で、表現が、「ちょっと、他の外資系コンサルと違うな」と思ったものを紹介しておきたい。
04 稼げる男は期待値が「低く」、稼げない男は期待値が「高い」。
(注)人にものを頼む場合の期待値を言っている。
11 稼げる男は魅力を「AND]で考え、稼げない男は「OR]で考える。
12 稼げる男は「できる人」と認知され、稼げない男は「やりたい人」と認知される。
17 稼げる男は上司に「期待をせず」、稼げない男は上司に「理想像」を求める。
38 稼げる男は「コスプレ」をして、稼げない男は「おしゃれ」をする。
内容的に、着目しておきたい箇所も紹介しておきたい。
「仕事ができない人は『スキル不足』『情報不足』を言い訳にします。本来、できないことをやるからスキルが鍛えられるのです」(P26)
「稼げる男は、自分が一番活躍できる土俵を知っています。
その土俵で確実に勝つことで信頼を高めます」(P58)
「個人のブランディングには、自分の持ち味を生かした『魅力』が必要です。魅力は能力にギャップがあると膨らみます。
・用意周到なのに、真っ先に行動する
・全体を捉えることが得意なのに、細かいところにも気づく
・論理的に考えることが得意なのに、話し方はすごく情熱的
こういったギャップが相手を引き付けます」(P64-65)
「『こいつならできそうだ』という安心感は、普段の言動から生まれます。
具体的には、
・過去:どんな役割と実績があるか(実績や得意分野)
・現在:今どんな仕事をしているか(現在の状況・空き具合)
・未来:過去、現在を踏まえて具体的にどんなことをしていきたいか(意志) (P67)
どうだろうか? 少しは本の雰囲気はおわかりいただいただろうか?
非常にわかりやすく、読みやすい本だと思う。
しかし、「多くの外資系コンサルの本と同様、視点は、やはり外資系コンサルなんだなあ」と感じてしまうのである。
それは、外資系コンサルでの経験をベースにしているから、当たり前と言えば当たりのことだが、本全体を通してみると、やはり、 一般のサラリーマンが活躍している世界とはどこか違うような感じを、覚えてしまうのである。
この手の本の宿命とも思えるが、みなさんは、どうお感じになられるだろうか?
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