2026.03.04更新
傾聴力とは簡単に言うと、相手の話を聞き切る力、逆から言えば、相手に話し切らせる力です。

しかし「聞き切る」は、黙って相手の話を聞くことではありません。
相手に話を促すことが必要です。
話を促すと、相手は自分に起きた出来事や、自分が大事にしているものを話し始めます。
『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では、部下への話の促し方を紹介しています。
下線を引いた箇所に注目してください。
部下 「つくづく職場のみんなが嫌になったんです」
上司 「嫌になったということなの? もう少し詳しく聞かせて」
部下 「昨日も課長がいないときに、大騒動があったのです」
上司 「大騒動って?」
部下 「そう、AさんもBさんもルールを守らないから注意したのです」
上司 「ルールって?」
部下 「4時までに会社に戻るって、みんなで決めたじゃないですか」
上司 「そうだね。4時までに会社に戻るって決めたよね」
部下 「それなのに、Aさんが戻ってきたのは4時半、Bさんは5時だったんですよ」
上司 「Aは4時半、Bは5時に戻ってきたんだね」
部下 「それから書類をチェックすると、子供の夕飯の支度が遅れるじゃないですか」
上司は部下が使った言葉に注目し、その意味を知ろうと同じ言葉を返しています。
これが言語的追跡です。

記載例を、もう一度見てください。
人は出来事を話したがっていることがわかります。
そして、出来事を丹念に拾っていくと、その人が大事にしているものに必ずぶつかります。
このケースでは子供の夕飯の支度をしなければならないということです。
大事にしていることを阻害されたから、上司に訴え、大騒動という言葉まで使ったのです。
重要なことは、人は自分が大事にしているものを話せないと、聴いてもらったとは思わないことです。
一見、簡単そうな言語的追跡ですが、なかなかできません。
つい、「なぜ?」と原因をきいてしまいます。
「なぜ?」ときくと、相手は追い込まれたような感覚になります。
話したいことを話せなくなってしまうのです。
言語的追跡はカウンセリング技法の一つですが、そんなことを横に置けば、相手が話したことにくらいつくということです。

今、会社の昇進基準が大きく変わりました。
ウエイトが高いのは、傾聴力です。
部下の話を聞くことができるかどうかを、問われているのです。
それゆえ、多くの上司は傾聴に努めます。
ところが、多面評価などの結果を見ると、部下は「話を聞いてもらえていない」と言います。
それは、部下が話し切れていないからです。
自分に起きた出来事や自分の大事なものを話せていないのです。
傾聴を難しく考えると、傾聴することに頭がパンパンに膨れ上がってしまいます。
それでは傾聴できないのです。
出世で大事なこと5選 ④言語的追跡から
綾小路 亜也

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