2024.02.29更新
最近、お客さまから「ビジネスと関係ないことをきかれた」というクレームが増えている。
初対面の相手との会話の内容をとりあげられたのだ。そんなクレームは本社に寄せられる。
それを聞いた本人は驚くが、会話の構造が問題だったのだ。
もちろん天候の話、季節の話、いま話題になっていることなど当たり障りのない雑談は問題にならない。
しかし、このように話しかけることはないだろうか?
「私は〇〇県出身なんですが……」
「大学時代△△部に所属していましたが……」
「ウチの息子は……」
「家族と旅行に行ったのですが……」
自己開示して、話の「とっかかり」を求めようとしている。
自己開示して、話の「とっかかり」を求める
そんな話を、興味を持って聞く人もいれば、嫌な思いをしたり傷つきながら聞く人もいる。
つまり感じ方、受けとめ方は、一人ひとり違うということだ。
それは、相手の身になってみなければ、わからない。
相手の身になってみなければわからないということは、自分にはわからないということだ。
そう考えると、雑談は世間話程度にしておいたほうが無難ということになるのではないだろうか。
多くの場合、自己開示とプライバシーへの踏み込みはペアになっている。
あることを自己開示すると、その部分を相手にききやすくなるからだ。
そして自己開示は相手との距離感によって行っている。
重要なことは、その距離感は自分が判断しているということだ。
それゆえ、相手との距離感を読み間違えると、好ましくない自己開示を行ってしまうのだ。
聞きたくない話を聞かされているかもしれない
ビジネスでは、ビジネスと関係がないことは、きかない、話さないが大原則と考えたほうがよい。
それではまったく面白みのない会話になってしまうかもしれないが、
信頼関係ができるまでは、そのように考えたほうが無難だということである。
ビジネスと関係があるか否かの見極めのポイントは、そのことをきいたり、話さないと、ビジネスに支障をきたすかどうかということだ。
綾小路 亜也
㉓ ビジネスと関係がないことを聞かない、話さないことが大原則 から
*情報セキュリティ時代のビジネスマナーのポイント
①取引先と自分、ユーザーと自分という距離感を忘れない
②ビジネスと関係がないことは、きかない、話さない
見極めのポイントは、そのことをきいたり、話さないと、ビジネスに支障をきたすかどうか
相手との距離感を間違えない
関連記事:プライバシーに踏み込むのは、どんな時?
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