2023.11.01更新
会社への要望で出るのは「人を増やしてもらいたい」「システムを改善してもらいたい」といった言葉だ。そんな言葉を会社はどう受けとめるだろう?
要望は要望として尊重されるべきだが、考えておきたいことは、会社の人、金、モノは有限だということだ。
これと同じようなことが会議でもいえる。
たとえば、会議の結論が「システム改善が必要」「組織を抜本的に見直す」といった形で締めくくられた場合、当座どうすることもできない。
そんな総括でも意見として大事に扱うべきだが、現実的な解決策につながらないのだ。
『出世はタイミングで決まる!』では、現実味のない議論を防ぐには、「今!」とか「現実に」という言葉を付けることが大事と述べている。
現実的な解決策は?
考えてみれば、経営というものは、たえず有限の資源の上に成り立っている。
逆から言えば、有限の資源をいかに効率的に活用するかが経営と言える。
このことは会社の組織でも同じだ。
会社の各部署も、金銭、人員、設備など、すべて有限の資源の上に成り立っている。
その有限の資源をいかに活用するかが、その部署の課題なのだ。
同書では、「今!」「現実に」と言葉を付けて議論できる人は、経営側の考えに近いと言う。
心にとめておきたいことは、会社はそんな有限の資源をうまく活用できるであろう人を昇進させているということだ。
会社からすれば、昇進させるということは、より広い資源の活用を任せることであり、そんな経営感覚を持っている人を昇進させたいからだ。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
「いま!」「現実に」という言葉を付けて議論する から
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