2024.06.23更新
出先で名刺が足りなくなると「名刺切らした!」と心で叫びます。その原因は「確認不足」で片づけられてきました。しかし、また名刺切れが起きるのです。
「名刺切らした」を防ぐには、
どんな場合に切らしたかを考えることが必要です。
「名刺切らした」が一番起きるケースは、
相手に同席者がいた場合や、
「ウチのメンバーを紹介します」などと、複数の人の紹介を受けたときです。
順に名刺交換をしていくうちに、何人目かの人のときに手持ちの名刺が尽きてしまうのです。
この現象は、運動会の玉入れ競争のとき、勝敗を決定するために「一つ、二つ」と網に入った玉を外に放り出していくうちに、放り出す玉がなくなってしまう現象に似ています。
このとき、「名刺を切らしてしまい、申し訳ございません」という言葉が出るのです。
つまり、相手の人数を予想できなかったとき、あまり深く考えていなかったとき、名刺切れが起きるのです。
同じようなことは、パーティーの席などでも起きます。
「このくらい持っていれば足りるだろう」とだいたいの目安で名刺入れに入れたものの、
同じテーブルの人、紹介された人……といった具合に、名刺を交わしていくうちに、名刺が尽きてしまうのです。
そんなときは、皮肉にも、名刺交換をしておきたいと思った人のところで起きてしまうのです。
名刺切れが開いて人数の読み間違いから生じている
そんな名刺切れが起きないように、
ビジネスマナーの本は、「出かける前の名刺枚数のチェック、帰社してからの名刺の補充の習慣をつける。念のため、名刺入れを2つ持つ」と述べています。
その通りに違いありませんが、
出かける前に、今日一日必要と思われる名刺枚数の「読み」を行ってください。
この「読み」が疎かになると、出先で名刺が足りないという事態が起きます。
また、「名刺枚数のチェック」という漠然とした意識だと、
そのうち、必ず「こんなものでいいだろう」とアバウトになり、さらに「まだ入っているだろう」と実際の確認さえ行わなくなってきます。
だから名刺切れが起きるのです。
名刺の「読み」を行うにあたって、参考にしてもらいたいことがあります。
それは、「できる人」と言われている人、要職に就いている人は、
訪問前に、訪問先での展開を考えて名刺枚数の確認を行っていることです。
「誰が出てくるのか。部長か課長か、代理クラスも同席するか」
「役員は顔を見せるだろうか?」
「話が上手く進んだ場合は役員にも挨拶しようか」
「もし、訪問した相手が不在だった場合は、誰と誰に名刺を置けばよいか」
こんなことを考えているのです。
この「読み」が、訪問を意味あるものにしています。
必要と思われる名刺枚数の「読み」が大事
いま、ビジネスマナーは大きな転機を迎えようとしています。
現実の世界とのズレを、一般の人がネットなどで指摘する時代になっているからです。
名刺切れを防ぐ方法についても、そのこと自体正しいものの、当たり前すぎる対応に映るかもしれませn。
多くの人が知りたいことは、現実的な対応なのです。
ビジネスマナーの世界も他の分野と同様に、
「なぜ、そのようなことが起きてしまうのか」という原因分析が必要になってきているのです。
綾小路 亜也
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