仕事はできる人に集中する

2018.06.17記事を更新しました。

サラリーマン社会には、誰が考えても真実と思える現象がある。
その一つが、「仕事はできる人に集中する」である。
考えてみれば当然のような気がするが、不思議なことは、仕事ができる人は仕事を多く抱えているにもかかわらず、新たな仕事が加わっても、また、こなしてしまうという真実である。

 

サラリーマン社会では、新たな仕事が組織に加わるとき、上司はそれが些細な仕事だったら、悩まず瞬間的に担当を決めてしまうが、重要な仕事だったときは誰に頼もうかと頭をひねる。
そんなとき、いの一番に考えることは、部下の仕事の立て込み状況だ。
「あいつに頼みたいが、ちょっと手一杯だな」「あいつは、まだまだ余裕があるが、ちょっと……」といった具合に悩む。
考え悩んだ挙句に、結局、仕事ができるA君を呼び、「ちょっと、この仕事やってもらえないか」と頼む。
仕事のできるA君は、いまの仕事で手一杯のはずなのだが、「わかりました」と即答する。
これが、仕事ぶりがいまひとつと思っている人だと、「いま、課長の指示でこの仕事をやっているんですよ。もう私は手一杯です」と口を尖らせたり、いろいろな理屈をこねたりする。まったくもって不思議な現象だ。

 

なおも不思議なことは、一日の労働時間は等しく平等なはずなのに、なぜ、A君は新たな仕事までこなし、仕事ぶりがいまひとつと言われている人は、手一杯のまま、新たな仕事を受けいれる余裕がないのであろうか?
このことを生産性の問題と一言で片づけることは簡単だが、それでは、なぜ生産性にそんな大きな差がつくのであろうか。
ここでまた、能力の差と言ってしまえば、たしかにそうだが、なぜ、そんなに大きな差がつくのであろうか。

 

そうすると、集中力の差と言う人がいるかもしれない。
けっこうあたっているような気がする。職場の仲間と雑談したり、電話をかけ合ったりしてダラダラと一日を使い果たす人と、業務に集中している人とが存在していることは間違いない。
たしかに、サラリーマン社会には、仕事の中断が少なく、仕事に没頭している人がいる。顔つきも違う。
こう言う人は、たいがい仕事ができる人だ。また、多くの仕事を抱える人でもある。
もしかしたら、多くの仕事を抱えるゆえに、仲間と雑談したり、電話をかけ合っている暇がないのかもしれない。
だから、また新たな仕事が加わっても、さらに仕事への集中力を高めてやってしまうということではないだろうか。
これが、この問題の解答の1番目である。
もちろん、新たな仕事をまたやってしまう人には、上司や会社の期待に応えたいという思いも背景として存在している。
そのために、仕事を家に持ち帰ったり、土日出勤する人もいるはずだ。
しかし、それでも新たな仕事を限られた時間の中でこなせるということは、集中力にさらに磨きをかけているはずだ。

 

さて、ここからが本題であるが、私には、解答2があるような気がしてならない。
この答えも集中力と言ってしまえば、そうかもしれないが、仕事ができ、新たな仕事をまたこなしてしまう人には、一つ一つの仕事の「完結力」があるような気がしてならない。
一つの仕事、あるいは一つの仕事を構成するパーツパーツの完結力が高いのではないだろうか。
完結力が高いということは、仕事の後戻りがない。この意味はものすごく大きい。
仕事が停滞するときは、かならず行ったり来たりして、なかなか一つの仕事を完結できないときだ。
みなさんも、レポートを仕上げている最中に電話が鳴り、ちょっとその電話対応で席を離して、またレポート作成に取りかかった場合、かなり仕事が後戻りしていることを経験しているはずだ。レポートの前を読み返して、取りかからなくてはならない。文字をたたくスピードもなかなか元に戻らない。

 

完結力が高いということは、次の仕事や課題に進めるということである。精神的な区切りもつけられる。
完結力は次の仕事に進む重要なファクターなのだ。
こんなことを考えてみると、仕事ができる人は、一つ一つの仕事の完結を図りたいから、仕事に集中するのではないかと思えてくる。
集中しなければ完結できないからである。
仕事ができ、また新たな仕事をこなしてしまう人は、集中力そして完結力を持っているのではないかと考える。
この点を、拙著『サラリーマンの本質』の大きなテーマの一つとしている。
(下記を参照いただきたい)

 

 

(参考) 『サラリーマンの本質』で一番人気が高かった言葉に「手離れ」という言葉がある。
第一議題「『ピンチのあとにピンチが来る』組織の考察」 3.「手離れ」を早くという項目で使った言葉だ。
ここでは、1つ1つの仕事の完結力を「手離れ」という言葉で表現している。「ピンチのあとにピンチが来る」組織や人の特徴は、この「手離れ」が遅いこと、すなわちここでいう完結力が不足していることを述べている。

 

 

 

 

こっそり読まれています

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

本の目次

 

スマホで読む方法

 

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所の「こっそり差をつけたい」人のための本

 

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

 

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント

 

印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方

 

 

 

◆メルマガ「本に書かれていないビジネスの流儀」の情報
http://shinyuri-souken.com/?p=28756

 

 

◆忙しい方のビジネス書選びの参考にしてください。
おすすめのビジネス書
http://shinyuri-souken.com/?page_id=41933

 

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください