なぜ「靴は重要」なのか?

2019.01.03更新

身だしなみで「靴は重要」と言われると、値段が高い靴をイメージしてしまう。
靴の良し悪しは、値段に比例することを私たちは知っているからである。
また、ホテルマンなどは靴を見てお客さまを判断するといった話、「靴にまでお金をかけられる人は本当のお金持ち」といった話もよく聞く。

 

しかし、一般のビジネスマンやビジネスウーマンはなかなか靴にまでお金が回らない。
このことが一流の人の本の内容と一般のビジネスパーソンとのギャップになっている。
だが、「靴は重要」という意味は「いい靴」のことを言っているのだろうか?

 

私は「靴は重要」=値段が高い靴とは考えたくなかったので、「靴は重要」のほかの意味を血眼になって探した。
その結果、「目線のいちばん下にある『靴』にまで手入れが行き届いている人は、細かいところまで気配りができるし、仕事も丁寧」という話が載っている本を見つけた。(『1秒で「気がきく人」がうまくいく』(松澤萬紀 ダイヤモンド社)
自分の体の最下部にまで注意を行き届かせる人は、この本がいうように「細かいところまで気配りができ、仕事も丁寧」であることは間違いない。

 

だが、なぜ靴に目が行くのだろうか?
この点についても、「清潔感は『端』にもっともよく表れるので、頭髪、手(爪)、靴はもっとも気をつけるべきポイント」と書かれた本がある。(『一流の男はなぜハンカチを2枚持つのか 元GUCCI店長が明かす、成功する男の 美しい 習慣』(横田真由子 朝日新聞出版社)

 

人を見るとき、自然に縦方向の端にある頭と靴を、横方向の端にある両手の先端を見ているということだ。
だから靴が目にとまるのだ。

 

 

そうすると、人は靴のなにを見ているのだろうか?
靴の手入れを見ていることをこの2冊の本は語っている。
頭髪などと一緒に、靴の手入れから、その人の清潔感や気のつかい方を見ているという。
靴の手入れというとわかりにくいかもしれないが、要はキレイに磨いておくということである。
だから、必ずしも「靴は重要」=値段が高い靴ではないのだ。

 

 

人の靴に目が行くのは、その人が座っているときが多い。
電車のなかで座っているとき、思わず反対側の席に横一列に座っている人たちを見る。
そのとき、自然に靴に目が行く。
「いい靴」かどうかより、色やデザイン、服装とマッチしているかを見ている。
そして、もう一つ、靴の「疲れ具合」も見ているのだ。
靴の「疲れ具合」もメンテナンスの分類に入るとは思うが、自分の靴がちょっと疲れていないだろうかという視点で考えることも必要なのだ。

 

 

靴は自分の最下部にあたるため、自分ではなかなか見づらい。
しかし、靴は体の端にあるゆえに、人の目にとまる。
自分では見づらい靴を、人は気にして見ているということだ。
靴の問題は、このことに気づくか、気づかないかである。

綾小路亜也

 

『「出世しぐさ」のすすめ』から

「出世しぐさ」のすすめ

本の目次

スマホで読む方法

 

 

(紳士靴売り場で靴の値段を確認しました)

紳士靴売り場の靴

 

 

 

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