メッセージは万年筆で書く

2018.09.17記事を更新しました。

得意先を訪問したとき、相手が不在だったということはよくある話だ。
そんなときは、受付の人や代わりに応対いただいた人に、訪問した旨を伝えてもらうため名刺をお渡しする。
ときには、名刺に、「先日は、ありがとうございました」「お世話になりました」などと、伝言を書く。

 

私もそんな伝言をよく書いた。
だが、ボールペンで書いてみると、その文字はいかにも味気ない。
私は自分で書いた文字をしばし見つめた。
なぜだろう?
ひと言で言えば、ボールペンの字には、「自分らしさ」が出ていないのだ。
だから、きわめて事務的に見える。
また、私より年長の人に「ボールペンで伝言を書いてもいいのか」という疑問も湧いてきた。

 

そこで、万年筆で伝言を書いてみた。
万年筆で書くと、自分の筆圧によって字の太さが変わるので、トメ、ハネ、ハライなどに自分のクセが出て、「これぞ、自分が書いた文字」に見える。
やはり、ボールの回転とともにインクが転写される油性ボールペンとは明らかに違うのだ。
これなら、得意先にも年長の人にも失礼にならないという自信も湧いてきた。

 

 

グッチの販売スタッフだった横田真由子さんの本の中に、いつもマイペンを持ち歩き、ギフトを買った際は、その場でギフトカードにさりげなくメッセージを書くお客さまの話が載っていた。(『一流の男はなぜハンカチを2枚持つのか 元GUCCI店長が明かす、成功する男の 美しい 習慣』横田真由子 朝日新聞出版)
ギフトを受け取った人は、ギフトとともに、メッセージカードに書かれた文字を見て、贈った人の気持ちを感じただろう。
思わず、その文字に贈った人の顔が浮かんだことと思う。
もちろん、ギフトを贈る場合と名刺に伝言を書く場合とではシチュエーションは異なるが、「メッセージを送るなら、やはりペンだ」と改めて思った。

 

ペンのことを考えていたとき、また、一冊の本に出会った。
小川糸さんが書いた『ツバキ文具店』だ。
『ツバキ文具店』は2017年度の本屋大賞の4位になった作品だ。NHKドラマにもなっている。
本に書かれていることに驚いた。
『ツバキ文具店』は代書も行っているが、主人公雨宮鳩子は、依頼ごとに筆記用具、ペーパー、インクを替え、貼る切手までこだわる。それらを駆使することにより、依頼の趣旨に沿うだけでなく、依頼人の気持ちになり代わってしまうのだ。

 

「これぞ、プロの仕事」と思ったが、依頼主になり代わろうという気持ちが筆記用具などを選んでいることに、私は注目した。
この本を読んで、私はビジネスマンやビジネスウーマンに、「もっと万年筆を活用せよ」と堂々と言っていいような自信も生まれた。
気持ちを正しく伝えるには、筆記用具を選ぶということも大事な要素なのだ。

 

私たちは、プロという言葉を聞くと、いかにも手に職を持っている人をイメージしてしまうが、ビジネスマンやビジネスウーマンだって、その道の立派なプロだ。そのプロの仕事を全うするならば、万年筆の使用だって必要なのだ。

 

ビジネスの「差」は、みんなと同じようなことをしていたら、けっして生まれない。みんなとひと味違ったことを行うから「差」が生まれるのだ。
考えてみれば、ビジネスでも人間関係でも、究極は自分の気持ちをうまく伝えられるかということだ。

 

あなたの気持ちをうまく伝えるために、あなたには万年筆を持ってもらいたい。

 

 

 

このテーマは年末発売予定の
『出世するビジネスマナー 「出世しぐさ」を身につければ、あなたは出世する!』に掲載しています。

 

 

 

 

 

※下記は万年筆を選ぶときの参考にしてください。

高い万年筆=いい万年筆というわけではありません。自分が使いやすい万年筆を選んでください。

 

私が使っているモンブラン万年筆MEISTERSTUCK446
現在、このモデルは販売されていない。

 

(参考)モンブラン万年筆の選び方
外国製の万年筆を選ぶときは、使用時の長さと軸径を注意してください。(日本人には大きすぎる場合があります)
モンブラン万年筆にはいろいろな種類がありますが、マイスターシュテュックのル・グランは小ぶりで、クラシックは女性にも似合う細身です。
下記ル・グランを参考に、字の太さなども含め、何度も確認することが重要です。

MONTBLANC 【モンブラン】 万年筆 マイスターシュテュック ル・グラン 146bk(F)  ブラック ゴールド ペン先(F)細字

 

 

 

 

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