満員電車の中で、足の逃げ場がない!

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満員電車の中で、足の逃げ場がない!

 

満員電車で立っているとき、揺れた電車に合わせて足を移動させようとしたその瞬間、「あっ、足の逃げ場がない!」と思ったことはないだろうか?

 

床に人のボストンバッグが置いてあったからである。

 

そんなとき、足の逃げ場がなくなるから、不自然なほど狭い歩幅で、しかも足が揃った形で、次の駅で人が降りるのを待たなければならなくなる。

 

この足が揃っている狭い歩幅はたいへん危険である。
お年寄りなら、電車が揺れた瞬間に骨折という事態になりかねない。

 

電車の床に荷物を置くことがいかに危険かといえば、満員電車で立っているときは、下に置いてある荷物が見えないからである。

 

そして、電車の揺れなどに合わせる瞬間に、足の逃げ場がないことに突然気づくことから、瞬時の動作が追いつかない。
そのため、この瞬間に骨折という事態も十分に考えられる。

 

高齢者化が進む中、こうした事故は増えてくると思われるので、電車の床に荷物を置くということは、たいへん危険だということを、共有したいものだ。

 

しかし、床に荷物を置く人は、「満員電車では網棚に荷物を置くことはできない。それならば、どこに置くのか?」と言うだろう。
その答えは、たとえ重くても、自分の体の前で持つしかないのである。

 

私は、電鉄会社は「手荷物やリュックは前に抱えてご乗車ください」とだけ言うのではなく、そろそろ、「理由」もしっかり言う時機に差しかかっていると思う。

 

それは、最近は少しずつリュックを前に抱えて乗車する人が増えてきたが、それでも、相変わらず、リュックを背負って電車に乗り込む人は、まだまだ多いからである。

 

そして、この人たちは、いまだに、リュックを前に抱える意味がわかっていない。

 

電鉄会社は、「リュックを背負ってご乗車すると、後ろの人の顔などにリュックがあたり、たいへん危険です」「手荷物を床に置くと、手荷物につまづくお客さまがいますので、たいへん危険です」と「理由」を言うべきだと思う。

 

 

いま、日本地下鉄協会で、「マナーは気くばり 思いやり」というポスターを電車の中に掲示している。
そのポスターの中に、「気づいてないけど、あたっているよ」と書かれた、傘が人にあたっている一枚の絵がある。

 

とてもよい取り組みだとは思うが、傘が人に当たるということは、たいへん危険なことである。

 

人の目に入れば、失明の危険だってある。
そうした観点で考えると、「気づいてないけど、あたっているよ」で終わるのではなく、その下に、「たいへん危険です!」を入れる時期に来ていると思う。

 

マナーは、わかる人にとってはピンと来るが、わからない人には、やはりピンと来ないのである。
理由を示すことにより、みんなで共有したいものである。

 

綾小路亜也

 

 

(関連記事)「電車の中のマナーは理由がわからないと守れない」
http://shinyuri-souken.com/?p=29766

 

 

 

 

 

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