「白羽の矢が立った」にご用心

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「白羽の矢が立った」にご用心

 

会社には会社の言葉がある。
昇進や出世を目指すならば、会社で言われている言葉の意味を十分に咀嚼する必要がある。

 

拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』の中で、私は人事部言葉である「苦戦」をさかんに紹介した。
「苦戦」は本来、相手がいる言葉である。相手が強いため不利な状況で苦しい戦いをすることだが、会社で「苦戦している人」というときは、「苦しみながら努力している人」というよりは、「思うように活躍できていない人」を言う。

 

問題は、「思うように活躍できていない人」という言葉のニュアンスである。
そこには、もちろん環境の影響を指していることもあるが、多くの場合、ストレートに表現すると、嫌な言葉にはなるが「使いものになっていない」という意味である。
会社はストレートに表現できないから、「苦戦している人」と言っている。

 

 

「白羽の矢が立つ」という言葉にも十分に注意しなければならない。
もちろん、文字通り「多くの中から選び出される」という意味で使われることもある。
だが、実際には、ある部署で欠員が生じたりして、誰かを出さなければならないとき、その言葉が使われることが多い。

 

実は、私も「白羽の矢が立った」と言われた一人である。
当時、私は、非常に業績が安定した課に所属していた。一方、隣の課は業績が不安定で、いつもバタバタしていた。
あるとき、私は課長に呼ばれ、隣の課への異動を告げられた。そのとき、使われた言葉が「白羽の矢が立った」である。

 

私はそのときは、そんなものかと思ったが、のちのち考えてみると、私は課でそんな目立った存在ではなかった。つまり、「白羽の矢」など立つわけがなかったのである。余剰人員だったのかもしれない。

 

会社から言われた言葉は、言われた当初はわからないが、のちのち、その意味に気づく。
その意味に気づくと、とてもやっていられない気持ちになる。
だが、ここがサラリーマンの大きな踏ん張り所なのである。

 

私は、この落ち込んだ状況からの脱却の道は一つしかないと思っている。
それは、本来の言葉の意味に戻すことである。
「苦戦している」と言われたら、苦しみながら努力する人になる。「白羽の矢が立った」と言われたら、本当に選ばれた人がやって来たという状況を作り出す。

 

そんな努力を成し遂げたら、会社は「君なら、かならずやり遂げると思っていた」「君をその部署に送り出した甲斐があった」と言うだろう。
はなはだ勝手な言い分に聞こえるかもしれないが、それが会社なのである。

 

だが、確実に言えることがある。
ピンチを乗り越えた人は強くなるということである。ピンチを経験しなかった人より、ずっと強くなる。
そして、会社の思惑通りには昇進も出世も進まないところに、実社会のおもしろさがある。

 

ピンチに遭遇したときは、会社の言葉通りになるように頑張って、会社を見返してもらいたい。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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