ハンコの跡から、あなたの本当の姿が読まれている

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ハンコの跡から、あなたの本当の姿が読まれている

 

ハンコの印象がこわいのは、そこに、あなたの本当の姿が表れているからだ。
しかも、そのことが、ビジネスに影響している。

 

人は、口には出さないが、ハンコの印象から、何を感じ取っているのだろうか?

 

まず、無造作に押された印。
無造作に押された印は、慎重に押されなかったことが一目でわかる印である。印の傾きなど気にせずに押された印やかすれたり、にじんだりしている印である。

 

そんな印を見て、相手はまずそんな印を押した人の性格を感じ取る。
その印から、相手は「あまり細かいことは気にかけない人だ」と解釈してくれれば問題はない。実際、そんな印を押す人は、あっさりした性格の持ち主が多い。

 

しかし、「あまり細かいことは気にかけない」ということは、別な言い方をすれば、こだわりがないということになる。
相手が、この「こだわりがない」というところに重きを置くと話が変わってくる。

 

「こだわり」は細部までしっかりと仕事をやり遂げることを意味する言葉であり、責任感というものも強く感じる言葉である。それが仕事を頼む側から見れば安心感につながっている。

 

そんなことから、無造作に押された印を見た人は、印を押した人への信頼感が揺るぎ、きっと自分で自分を守ることを考える。
すなわち、無造作にハンコを押した人の仕事振りを用心するようになり、その人に仕事を頼むときも、自分で確認するなどの手段を講じる。

 

だが、人はそんな思いや苦労をしてまで仕事を任すほど、お人好しではない。
そんな思いや苦労をするならば、他の人や他の会社に任せばいいだけの話である。

 

その結果、どうでもいい最低限の仕事はその人に頼むかもしれないが、大切な仕事は頼もうと思わなくなる。

 

もし、あなたが「自分の仕事が減ってきた」と感じたならば、自分が押した印を確認してもらいたい。相手はその印からあなたの仕事にこだわりを見出せないのかもしれない。

 

 

次に、いかにも形だけ押したと思われる印を見たときの、相手の印象と解釈について考えたい。
それは、一目で100円ショップにでもあるようなハンコで押された印を見たときの印象である。

 

相手は無造作に押された印とは異なる感情を持つ。
そんな印を見たときほど、がっかりすることはない。

 

無造作に押された印は、押した人の性格と照らし合わせると「なるほど」とうなずける一面があるのに対し、形だけの印を見ると、その人の本当の姿を知ったような感覚になる。
なにか、その人の仕事に対する割り切りのようなものを感じてしまう。

 

そんなことから、形だけの印を見た人は冷めたような気持ちになり、いままで思い描いていたその人への見方を変え、心に一線を引く。
つまり、最後にはそんな人は頼りにならないと思い、自分を守るために身構えると思う。

 

そして、相手からそのように思われたら、おそらくその時点からビジネスや人間関係は進展しない。

 

もし、あなたの部下に、「相手からの受けも悪くはないのに、なぜ売り上げが伸びないのだろう」という人がいたならば、部下が押した印を確認してもらいたい。相手はその印から、部下の仕事の割り切りのようなものを感じているかもしれない。

 

 

シャチハタなどを見たときの相手の反応は、あまり語る必要もなさそうである。
それは、その印がいいとか悪いとか言う以前の話であり、そんな印を見た人は、まるで自分が工場で製品検査にあったような感覚になる。
自分がそのように扱われたことが、いつまでも心に残る。

 

 

「そんなことまで相手は考えるのか?」と思うかもしれないが、考えるのは相手である。
しかし、人は押された印については、よほどのことがない限り口に出さない。
ここがビジネスマナーと大きく異なる。

 

 

押された印については、誰も口には出さず心で思っている。

 

綾小路亜也

 

『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』より

 

 

 

 

 

 

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