「できる社員」は社用車では迷わず道路側の席に座る

2018.06.18記事を更新しました。

『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』(kindle版)から

 

前項でビジネスマナーの定番となっている乗り物に乗るときの席次の原則と現実の対応を考えた。
しかし、ビジネスマナーの本に載っていない重要な原則がある。
しかも100%その通りにしなければならない原則だ。
それは、社用車での席次である。

 

不思議なことに、ビジネスマナーの本には社用車の席次についてはほとんど記載がない。
わずかに「工場見学などで、取引先の社員が社用車で案内してくれる場合」(『ビジネスマナー大全』日経BPムック 2014年4月30日発行)についての記載がある程度だ。
他の本では、社用車が「個人所有の車の場合」に置き換わってしまい、しかも四人が乗った際の席次の問題として処理されてしまっている。
たぶん、ビジネスマナーの本の著者たちは、社用車に乗ることがないからだと思う。

 

みなさんが本当に知りたいのは、そのようなケースではないはずだ。
ときとして経験する、あるいはこれから経験するかもしれない、役員や支店長が乗る社用車に一緒に乗る場合だ。
専属の運転手がいる社用車に乗るケースである。
みなさんは、得意先に役員や支店長と一緒に行く際に、どの席に座るべきかを知りたいのだと思う。
そんな際に迷わないように、また恥ずかしい思いをしないために、お話ししておく。

 

みなさんは、社用車の場合でも、上席は運転席の後部座席と考えるかもしれない。
それは無理からぬことだ。ビジネスマナーの本には、タクシーに乗る場合、運転席の後部座席が上席と書いてあるからだ。
そんなことから、社用車に乗る場合も運転席の後部座席が上席ではないかと考える。

 

しかし、実は違うのだ。運転手つきの社用車では100%、上席は歩道側の席と考えてもらいたい。
上役と二人で乗る場合は、上役は歩道側、みなさんは運転席の後部座席すなわち道路側に座ってもらいたい。
三人で乗る場合、すなわち上役が二人いる場合には、一番の上役は後部座席の歩道側、次の上役は後部座席の道路側、そして、みなさんは助手席に座るものだと考えてもらいたい。

 

なぜタクシーに乗る場合と席次が異なるのだろうか?
一つには上役の乗りやすさ、降りやすさがある。
それともう一つ、社用車はタクシーと構造的に大きな違いがあるからだ。
タクシーでは道路側から乗り降りすることはできない。かならず歩道側から乗り降りしなければならない。それに対し、社用車は道路側からも乗り降りすることができる。

 

実は、ここに社用車の席次の問題が隠されている。
すなわち、上役は社用車では、道路側から乗り降りすることは可能だが、それは危険なのである。
そのことは、みなさんも想像してもらえばわかる。道路側から乗り降りするということは、道路側に回らなければいけないということだ。それだけでも危険である。

 

まして、乗り降りするときは、車の流れが途切れるのを待ってドアを開けなければならない。もちろん、運転手さんも車の途切れるタイミングを見てくれてはいるが、それでも慎重にドアを開けて乗り込まなけなければ、後方からくる車にドアがぶつかる可能性もある。後方の車にとっても危険だし、乗り込む人にとってもたいへん危険なのだ。

 

そう、道路側から乗り降りするということは、たいへんで、なおかつ危険なのである。
とても、上役にそんな思いをさせることは考えられない。それゆえ、社用車では上役は100%歩道側から乗り降りするのである。
だから、上役は歩道側に座るのである。

 

 

百聞は一見に如かず。みなさんも、街を走る黒塗りの社用車に注目してもらいたい。
社用車に乗る人が一人の場合は、その人はかならず後部座席の歩道側に座っているはずだ。
車の中に二人いる場合は、役職の高そうな人が後部座席の歩道側に座っているはずだ。
みなさんの目で、そんな光景を確認してもらい、みなさんが役員や支店長と一緒に乗る場合は、迷うことなく歩道側に回ってもらいたい。
そうすれば、できる社員と思われる。
(抜粋)

 

 

 

「人と違った存在になる」ビジネスマナー

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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本の目次

 

スマホで読む方法

 

 

 

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サラリーマンの本質

 

 

 

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