「できる社員」は社用車では迷わず道路側の席に座る

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 『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』(kindle版)から

 

前項でビジネスマナーの定番となっている乗り物に乗るときの席次の原則と現実の対応を考えた。
しかし、ビジネスマナーの本に載っていない重要な原則がある。
しかも100%その通りにしなければならない原則がある。
それは、社用車での席次である。

 

ビジネスマナーの本には社用車の席次についてはほとんど記載がない。
わずかに「工場見学などで、取引先の社員が社用車で案内してくれる場合」(『ビジネスマナー大全』日経BPムック 2014年4月30日発行)についての記載がある程度である。
おもしろいのは、他の本では、この社用車が「個人所有の車の場合」に置き換わり、しかも四人が乗った場合の席次のケースとして紹介されていることである。

 

しかし、みなさんが知りたいのは、そのようなケースではないはずである。
ときとして経験する、あるいはこれから経験するかもしれない、役員や支店長が乗る社用車に同席する場合ではないだろうか? つまり、専属の運転手がいる車に乗るケースではないだろうか。
たとえば、みなさんの得意先などに役員や支店長と一緒に挨拶に行く際に、どの席に座るべきかを知りたいのではないのだろうか。
そんな際に迷わないように、また恥ずかしい思いをしないために、ここでしっかりとお話ししておきたい。

 

みなさんは、おそらく社用車の場合でも、上席は運転席の後部座席と考えるのではないだろうか?
それは無理からぬことである。ビジネスマナーの本にタクシーに乗る場合、運転席の後部座席が上席と書いてあるからである。
そのことから社用車に乗る場合も運転席の後部座席が上席と考えるのだと思う。

 

しかし、実は違うのである。運転手つきの社用車では100%、上席は歩道側の席と考えてもらいたい。
上役と二人で乗る場合は、上役は歩道側、みなさんは運転席の後部座席すなわち道路側に座ってもらいたい。
また、三人で乗る場合、すなわち上役が二人いる場合には、一番の上役は後部座席の歩道側、次の上役は後部座席の道路側、そしてみなさんは助手席に座るものだと考えてもらいたい。

 

それでは、なぜタクシーに乗る場合と席次が異なるのだろうか?
それは、一つには前項で述べた上役の乗りやすさ、出やすさがある。
それともう一つ、社用車はタクシーと構造的に大きな違いがあるからである。
それは、タクシーでは道路側から乗り降りすることはできない。必ず歩道側から乗り降りしなければならない。それに対し、社用車は道路側からも乗り降りすることができる。

 

ここに、社用車の席次の問題が隠されている。
すなわち、上役は社用車では、道路側から乗り降りすることは可能だが、それは危険なのである。
それは、みなさんも想像してもらえばわかる。道路側から乗り降りするということは、道路側に回らなければいけないということである。それだけでも危険である。

 

その上で、乗り降りするときは、車の流れが途切れるのを待って、ドアを開けなければならない。慎重にドアを開けて乗り込まなけなければ、後方からくる車にドアがぶつかる可能性もある。後方の車にとっても危険だし、乗り込もうとする人にとってもたいへん危険なのだ。

 

そう、道路側から乗り降りするということは、たいへんで、なおかつ危険なのである。
とても、上役にそんな思いをさせることは、考えられない。それゆえ、社用車では上役は、100%、歩道側から乗り降りするのである。
だから、上役は歩道側に座るのである。
(抜粋)

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

本の目次

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