上の人から折り返しの電話をもらわない

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このテーマは、サラリーマンが誰から教わるでもなしに知らず知らずに覚えていく技術の代表格である。
そして、覚えていく過程で失敗する代表格でもある。
さらに言うと、長年サラリーマンを経験しているにもかかわらず、いまだにこのことを知らない人が多い代表格でもある。

 

あなたは、ある用事があって部長に電話をする。
あなたは出先の営業店で働いているが、部長は違う場所にいるからだ。
あなたが電話すると、部長の秘書のような女性が出て、「部長は、あいにく電話中です。折り返し電話をしましょうか」と言う。
あなたは、「それではお願いします」と言い、電話を切る。
暫くして、部長から折り返しの電話が入る。
あなたは、「これでいいじゃないか。いったい、何が問題なんだ」と思っているはずである。

 

しかし、このやり取りを、女性がメモにして部長に渡した場合のことを考えると、問題がクローズアップしてくる。
メモは3パターンある。
①「〇〇営業所の××さんが電話をいただきたいとのことです」 (本件の場合である)
②「○○営業所の××さんから電話がありました」
③「〇〇営業所の××さんから電話がありました。また、お電話するそうです」

 

どうだろうか? あなたが部長の立場に立って考えてもらいたい。
①のメモを見たとき、少し驚くのではないだろうか。
「何があったんだ?」と思う人もいるはずだ。
それが、電話をしてみたら、「この間の件ですが………」と言われたら、少しむっとするのではないだろうか。
そして、ここが本論だが、「電話をくれ」という伝言は、上の人が下の人に言う言葉なのである。
それを言うと、「ナンセンスだ!」と言う人がいると思うが、組織とはそういうものである。
またこれが上下関係の礼儀である。

 

実際、私は、サラリーマン経験の中で、毎回毎回、上司に「電話をくれ」と言う人に、その上司がキレたという話を聞いた。
その上司はこう言ったのである。「どっちが、上なんだ?」と。
これは、やはり、毎回毎回「電話をくれ」と言う部下の方が悪いのである。毎日、上司の机の上に特定の部下から「電話をくれ」というメモが置かれている光景を想像してもらえばわかるはずである。

 

それでは、こうしたケースは、どうしたらいいかと言うと、前に示したメモのパターンの②と③がいい。
すなわち、電話に出た人に、「電話があった旨をお伝えください」「また、こちらの方から電話いたします」が正解である。
こう言うと、あなたは、「そんなまだらっこしいことよりも、折り返しの電話をもらった方が、こっちも待たなくて済むし確実じゃないか」と思うかもしれないが、大丈夫である。
日本のサラリーマン社会で上司と呼ばれる人の多くは、「××さんから電話がありました」という伝言やメモがあったときは、「どうした? なにかあったか?」と折り返しの電話をくれる。
それは、上司は、部下からの電話というものを決して疎かにしないからである。
もし、上司からの折り返しの電話がないときは、立て込んでいる場合が多い。そんなときは、頃合いを見て、もう一度、あなたから電話をすればいい。

 

さて、ここでは社内の上下関係での折り返し電話について取り上げたが、重要なことは、こうしたマナーを理解していない人は、きっと、得意先などの外部の人にもやっているということである。
やはり、お客に対しても「電話をくれ」とやっているのである。
それが、なぜ、いけないかはいちいち説明することもないだろう。それは、お客さまからいい印象を持たれないというよりは、最早お客さま対応ではないのである。ビジネスの世界ではないのである。
そして、サラリーマン社会やビジネスの世界では、デリカシーのない人は嫌われるということも忘れないでもらいたい。

 

なお、社内外を問わず、緊急で折り返しの電話が欲しい場合は、緊急の旨を電話に出た人に伝え、「ご連絡をいただきたい」と言う。この場合でも、「電話をもらいたい」というのではなく、「ご連絡をいただきたい」と言うのである。

 

 

ポイント
①社内の上役あるいはお客さまに「電話をくれ」ということは失礼である。
②緊急の場合は、「ご連絡をいただきたい」と言う。
③ビジネスの世界ではデリカシーのない人は嫌われる。

 

 

 

 

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