上の人から折り返しの電話をもらわない

2018.06.15記事を更新しました。

ビジネスマナーの本に書かれていないことで、サラリーマンが失敗する代表格のような事例が、「上の人から折り返しの電話をもらう」ことである。
長年サラリーマンを経験している人でも、いまだにそのことに気づかないでいる人は多い。

 

よくあるケースを再現して、考えてみよう。
あなたは用件があって部長に電話をする。
あなたは出先の営業店で働いているが、部長は違う場所にあるオフィスにいるからだ。
あなたが電話すると、部長の秘書のような女性が出て「部長は電話中です。折り返し電話をさせましょうか」と聞く。
あなたは「それではお願いします」と言い、電話を切る。
しばらくして、部長から折り返しの電話が入る。
あなたは「それで、どこか問題なの?」と思っているかもしれないが、このパターンが問題なのだ。

 

しかし、あなたからの伝言を、秘書の女性がメモにして部長に渡した場合のことを考えると、問題がクローズアップしてくる。
メモは3パターンある。
①「〇〇営業所の××さんが電話をいただきたいとのことです」(本件の場合がこれに該当する)
②「○○営業所の××さんから電話がありました」
③「〇〇営業所の××さんから電話がありました。またお電話するそうです」

 

どうだろうか? あなたが部長の立場になって考えてもらいたい。
①のメモを見たとき、部長は「何があったんだ?」と思うのではないか。
それが、電話をしてみたら「この前の件ですが………」と言われたら、少しむっとするのではないだろうか。

 

「電話をくれ」という伝言は、上の人が下の人に言う言葉なのである。
そんなことを言うと、「ナンセンスだ!」と言う人がいるかもしれないが、組織とはそういうものである。
これが上下関係の礼儀でもあるのだ。

 

実際、私はサラリーマン生活の中で、何度も、上司に「電話をくれ」と言った人が上司にキレられたという話を聞いた。
「電話をくれ」と言われた上司は、「おまえとおれ、どっちが上なんだ」と言ったという。
きっと、「上司に電話をくれ」と言った人は、一回や二回ではなく上司が電話中のたびにそう言ったのだと思う。
毎回、毎回、上司の机の上に、特定の部下から「電話をくれ」というメモが置かれている光景を想像してもらいたい。上司は我慢に我慢を重ねていたが、遂にキレたのだと思う。

 

それでは、上司が電話中だった場合どうしたらいいかと言うと、前に示したメモの②と③のパターンがいい。
すなわち、電話に出た人に「電話があった旨をお伝えください」「また、こちらの方から電話いたします」と言うのが正解だ。
こう言うと、あなたは「そんなまだらっこしいことよりも、折り返しの電話をもらった方が、こっちも待たなくて済むし確実じゃないか」と思うかもしれない。
だが、上司は「××さんから電話がありました」という伝言やメモがあったときは、「なにかあったのか?」と心配しながら、折り返しの電話をくれるのだ。上司は部下からの電話をけっして疎かにしないで、たえず気を張っているからだ。
それでも上司からの折り返しの電話がないときは、本当に立て込んでいる場合が多い。そんなときは、時間を空けて、もう一度あなたから電話をすればいい。

 

こうした上司へのマナーを理解していない人は、得意先などの外部の人にも、折り返しの電話をもらっている。
それでは、お客さまからいい印象を持たれないというよりは、お客さま対応ではないのである。ビジネスの世界とはほど遠いのだ。
サラリーマン社会やビジネスの世界では、そんなデリカシーのない人は嫌われる。

 

 

一つ追記しておくと、社内外を問わず、緊急で折り返しの電話がほしいときは、電話に出た人に緊急の旨を伝え、「ご連絡をいただきたい」と言う。
この場合でも「電話をもらいたい」というのではなく、「連絡をいただきたい」と言うことが肝心だ。
電話を取り次ぐ人は、言われたとおりに取り次ぐことが多いからだ。そんなことにも、気を払ってもらいたい。

 

この記事は「『できる社員』は折り返しの電話をもらわない」 http://shinyuri-souken.com/?p=25051 とセットでお読みいただくと、さらに理解が深まると思います。

 

 

ポイント
①社内の上役あるいはお客さまに「電話をくれ」ということは失礼である。
②緊急の場合は、「ご連絡をいただきたい」と言う。
③ビジネスの世界ではデリカシーのない人は嫌われる。

 

 

 

 

 

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なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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