念押し確認をすると評価される

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「ビジネスマンの守る技術⑬」

 

時刻は5時を回った。これから、上司と得意先の接待に行く。
あなたは書類を片づけ、パソコンの電源を切り、出発に備える。
すると、上司から、こんなことを言われる。
「今日、6時半だったよな。日本橋の〇〇だよな」
あなたは、「ええそうですけど……」と答える。
すると、今度は、上司から、「個室だよな?」とつぶやきのような言葉がでる。
あなたは、「ええ、そう予約していますけど……」と答える。
しばらく間を置き、上司は自分に確認するように、こんな言葉を口にする。
「先方は、販売部長の田崎さんだよな。そして、販売一課の半田課長も一緒だよな」………
あなたは、心の中で、「もういい加減にしてくれよ。しつこいな」と思う。

 

あなたの上司は何を言いたいんだろうか。あなたに何を期待しているんだろうか?
次のような報告を期待しているのである。
「さきほど、日本橋の〇〇に確認しておきました。2Fの個室だそうです。それと、朝、〇×商事の半田課長に電話しておきました。田崎部長も大変楽しみにしているそうです」
そう、あなたの念押し確認を期待していたのである。
そして、この報告には、あなたの上司が心配していることが入っている。
・接待場所の予約がちゃんと入っていること ・個室であること ・先方の出席も予定通りであること
あなたが、こう答えると、きっと、上司はこう言うはずだ。
「そうか。〇〇君、ちょっと早いけどそろそろ行こうか」と。

 

あなたの上司がなぜこんなことを心配しているかと言えば、それは、あなたよりサラリーマン経験が長いからである。
その長い経験の中で、接待でも会合でも、ちゃんと予約が取れていなかったことを経験したか、身の回りで起きたかである。
また、相手方の当日の出席も急に都合が悪くなったケースを経験したことがあるからである。
あなたは実感が湧かないかもしれないが、そんなケースは、実際にビジネスの現場では山ほどあるのだ。

 

そして、あなたにもっとショックなことを言うと、このくらいの確認と報告は、くだけた相手との懇親会を除けば、ビジネスの世界では常識なのである。
次のような確認報告をする人もざらにいるのである。
「料理は、8,500円のコースを頼んでおきました。酒代は別です。
手土産は、先方の田崎部長が甘党なので、ちょっと変わったものを用意しておきました。上野〇〇堂の和菓子です。
値段は3,000円くらいですが、結構見た目はいいです。私も食べたことがありますが、おいしいです。下町情緒もあります。
田崎部長は、高円寺にお住まいです。半田課長は浦安です。念のために、部長の分も含めタクシーチケットを3枚用意ておきました」

 

なかには、もっとすごい人がいる。
それは、接待場所を下見する人である。実際、ビジネスの現場では、接待の前に接待場所を下見する人は結構多い。
そんな人は、こう確認報告する。
「〇〇は、落ち着いた店です。2Fの個室も一番奥まったところにあり、話し声は聞こえません」

 

さて、この問題を共に考えてみよう。
前もっとことわっておきたいが、あなたにここまでやった方がいいと言っているわけではない。
重要なことは、3つある。
1つは、上司にせよ、顧客にせよ、「相手を不安にさせないことがビジネスの世界の大原則である」ということである。
この「絶対に減点されないサラリーマンの守る技術」も、「人は頼んだことへの早さで信頼度を決めている」からスタートした。
そこでは、人というものは、頼んだ瞬間から、自分の依頼がちゃんと行われているか不安になるということを記載した。
ここで取り上げたケースも、あなたの上司は、不安なのである。
その不安を払拭させる方法が「念押し確認」なのである。

 

2つ目は、やはり、「ビジネスの世界では確認が重要である」ということである。
前項で「同じ失敗を繰り返さない」を書いた。ここで取り上げた題材も言ってみれば確認不足である。
そして、ビジネスの現場で起きるミスのほとんどは、確認不足から生じている。

 

3つ目は、今回のケースとして接待をあげたが、それは、まさに業務でもあてはまることである。
こんな接待の予約や、相手の情報の確認をしっかりとれる人は、やはり業務もしっかり行える人なのである。
会社や上司は、こんなところから、人を評価するのである。
「こいつに頼めば安心して任せておける」「間違いない」と思うのである。

 

そう、「念押し確認」をする人は、会社や上司からすれば、「安心して任せておける」人であり、ぜったいに評価されることは間違いない。
一方、「念押し確認」をしない人は、会社や上司からすれば、まだまだ不安感が残る人である。
サラリーマン社会では、こんなところで大きく評価が分かれることを注意してもらいたい。

 

 

ポイント
①相手を不安にさせないことがビジネスの世界の大原則である
②ビジネスの世界では確認が重要である。
そして、ミスは確認不足から生じる。
③念押し確認をする人は、会社や上司からすれば、「安心して任せておける」人であり、ぜったいに評価されることは間違いない。

 

 

 

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