出世した人の「待てる」秘密

出世した人の「待てる」秘密

「出世した人」は部下の仕事を待てた人だ。
拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』の最後に、私はこんなことを書いた。
「上の地位に昇進するということは、自分の手ではなく、部下の手を借りなければならないことを意味している。
これが出世を成し遂げた姿なのである。
そして、上の地位に進めば進むほど、さまざまな部下を持つことになる。
それは、自分とは違ったタイプの部下を持つということであり、自分とは違った仕事の進め方をする部下も受けいれなければならないということである。
それゆえ、ここで、『待つ』という動作が必要になる」
いま読み返しても、「出世する人」の姿がまじまじと浮かんでくる。
その後も、私は、出世の問題に取り組んできた。今回、お話しするのは、上司が部下の仕事を待つのは、どんなケースかということだ。
もしかすると、ここにも「出世する人」の切り口があるかもしれない。

 

上司が部下の仕事を待つ中には、「期日もの」と言われる業務がある。
簡単に言えば、会社から、回答日を指定されているものである。
こんなケースの場合は、上司も部下も期日を共有している。
しかし、上司が部下の仕事を待つほとんどのケースは「期日もの」ではないはずだ。
課などの打ち合わせの中で、上司から「じゃあA君、それをやってもらえるか」と頼んだケースや、上司があることが気になったり、思いついたりして、部下に依頼したケースではないだろうか。
ほとんどの場合、書類作成や資料作成が多い。
こんなケースでは期日が示されていないことが多いのだ。
それだから、多くの上司は部下に「まだか」「できたか」と聞く。

 

しかし、上司と部下では、期日の思いが違う。
上司には「今週いっぱいで」という期待感が存在するかもしれないが、部下は、「そのうち」「手が空いたときに」と思っているかもしれない。
上司は、その一週間が過ぎると、押さえていた歯止めが切れて、「まだか」「できた」かと聞く。しかし、部下には「うるさいな。そんなに言うんだったら、自分で作ればいいのに」といった思いがあるかもしれない。

 

要は、上司は部下の仕事を待つと言っても、期日が示されていないものを待っていることが多いのではないかということだ。
しかし、「出世した人」はこの点、如才なかったのかもしれない。
「出世した人」はクールな面を持っているから、部下に仕事を頼むときも、ビジネスライクに徹し期日を示していたのではないかと思えるのだ。
期日を示したから、待てたという一面もあるのではないか。

 

また、こんなことも言えるかもしれない。
「出世した人」は部下と問題や軋轢を生じさせなかった人たちであったことは間違いない。
いまの時代、部下との関係がギクシャクしていたならば、出世はぜったいに叶わないからだ。
そんなことを考えたとき、部下への仕事の頼み方に関心が行く。
部下との関係をギクシャクさせないで、仕事をスムーズに進める方法ーそれは、どんな場合も、期日を示すことではなかったかと推測できるのだ。
「出世した人」と言うと、いかにも部下の仕事を待てる度量が広い人と思い込んでしまうが、「出世した人」の待てる秘密は、こんなところにあるのかもしれない。

 

 

 

 

 

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2018年7月15日 | カテゴリー : 出世術 | 投稿者 : ayanokouji

出世するために脇を固める

出世するために脇を固める

「脇が甘い」という言葉がある。
推察のとおり、この言葉は相撲から来ている。相撲で脇があいていると、四つに組んだとき相手の差し手を許しやすいからだ。簡単に言えば守りが弱いという意味である。
この言葉は、どんなときに使われるだろうか?
他社に契約を奪われたとき、テリトリーを荒らされたとき、上司から言われることが多い。
だが、最近はもっと広く使われているはずだ。
守りが弱いという意味から、相手に突っ込まれやすいという意味にまで拡大している。
部下から、セクハラ、パワハラで訴えられるなんていう場合も該当する。
出世を考えるとき、「脇が甘い」ことが致命的になるので、ここで、しっかりと考えていきたい。

 

「脇が甘い」を考えるとき、とっておきの記述がある本を見つけた。
丸山ゆ利絵氏が書いた『「一流の存在感」がある人の気づかいのルール』で「脇が甘い」ことを、こう定義している。
「ワキが甘い」とは、その地位や役割にあるべき「用心深さがない」、気をつけるべきなのに人につけこまれる「スキをつくっている」。
そして、「『人の上に立つ』過程では、相手との距離感に対する注意力も必要」「一流の人は、いつもと変わらぬ丁寧な態度を崩すことはない」と述べている。

 

この「用心深さがない」「スキをつくっている」までかみ砕くと、「脇が甘い」の正体がだいぶ見えてくる。
そして、丸山氏が言う、距離感、いつもと変わらぬ丁寧な態度という記述で、思い当たることはないだろうか?
たとえば、あなたのかつての上司が出世して役員となった。その上司とエレベーターで一緒になったが、相変わらず、あなたにほほ笑みを向けてくれてはいるが、どこか距離感を覚えたということはなかっただろうか。
これが、出世した人の姿なのである。
しかし、サラリーマン社会では、そんな距離感を覚えたとき、「冷たくなった」「人が変わった」と表現することが多い。

 

そう、サラリーマン社会では、いつまでも自分と一緒になって考え、行動し、付き合ってくれる上司がいい上司なのだ。
また、上司もそんなことを知っているから、いつも部下と一緒になって考え、行動し、付き合うことに努める。つまり、部下から好かれる上司になりたいのだ。
しかし、部下から見た理想の上司は、多くの場合、出世で足踏みしてしまう。
部下と一緒にトラブルに巻き込まれたり、部下への不用意な言動が問題になることがあるからだ。

 

 

出世は能力だけでは決まらない。また、成果を上げたからといって、決まるものでもない。
いまの時代、一番見られているのは、部下との関係である。
それは、考えてみればわかる。出世するということは、より広範囲の組織を任せられることであり、より多くの部下を持つことを意味しているからだ。
だから、会社は、部下と問題を起こした上司を出世させることはない。
能力があっても、成果を上げていても出世できない人の秘密は、ここにある。

 

私は、出世にはタイミングを「合わせる」「引き寄せる」「早める」「逃さない」必要があることを、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』で書いたが、この「逃さない」は部下との関係である。
それゆえ、私は、「部下の口から解決策を言わせる」「率先垂範は部下と同じことをやるのではない」「困った部下とは同じ土俵に立たない」「部下指導は80%の力で当たると、ちょうどいい」「部下から100%好かれたいと思わない」と注意点を書いた。

 

部下と心を通じ、親しくなることは必要だ。
だが、上司と部下という一定の距離感を持つことも、また必要なのだ。
「脇が甘い」の反対語は、「脇が固い」である。
「脇が固い」ということは、隙がないという状態である。
よく、出世した人を指し、「隙がない人」と言うではないか。
部下との関係において、脇が甘くなっていないか検証し、ぜひ、脇を固めてもらいたい。
そうすれば、あなたは、がっちりと出世を勝ち取るはずである。

 

 

 

 

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2018年7月7日 | カテゴリー : 出世術 | 投稿者 : ayanokouji

1956年から読まれ続けている成功法則の不朽の名著

人望が集まる人の考え方 人望が集まる人の考え方
レス・ギブリン 弓場 隆

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2016-07-14

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1956年に刊行された本だが、成功法則の不朽の名著と言われている。
驚くのは、いま盛んに出版されている「一流の人」というタイトルが付いた本と、内容がよく似ていることだ。
そんなことから、この本を読んだ読者はちょっと拍子抜けするかもしれない。
だが、1956年がどういう時代だったかを考えてみる必要がある。
アメリカでは1950年~60年代は「黄金の時代」と言われた時代だ。戦時経済から戦後経済に移っていった。日本も戦後経済が急速に拡大していった時代であり、経済の急成長に合わせてモーレツ社員、率先垂範型のリーダーが求められた時代でもあった。
しかし、その時代に、「成功は他人とのかかわりの中で生まれる」と述べている本があったのだ。本書である。

 

「成功は他人とのかかわりの中で生まれる」から、人の習性をよく知らなければならない。それがこの本の要旨だ。
著者は「人間関係の4つのルール」を次のように示している。

 

1 すべての人は程度の差こそあれ自分本位である。

2 すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。

3 すべての人は自分が重要だと感じたがっている。

4 すべてに人は他人に認められたいと思っている。

 

この4つのルールが示すものは、自尊心だ。
すべての人が持つ自尊心を満たすようにすることが、成功への道となる。自尊心をどのように満たすのかということが、この本の内容である。
いま、このブログでも紹介した『かかわると面倒くさい人 (日経プレミアシリーズ)』が売れている。「かかわると面倒くさい人」も表現の仕方はいろいろだが、詰まる所、自尊心を大事にしてもらいたい人ではないかと思う。
(紹介ページは http://goo.gl/3BkAq1を参照してください)

 

 

私のブログはビジネスマンやビジネスウーマンを対象にしていることから、その観点からこの本を考えてみたい。

 

<参考にしたい箇所>

・「人々は自分の知恵を活用してもらいたいと思っている」

こんな話が載っていた。
「荷造りをしていて、顔なじみの人に『作業を手伝ってください』と頼むと、おそらく相手は『私には関係ない』と言わんばかりのそっけない態度をとるだろう。
しかし、『今、荷造りをしているのですが、うまくいかずに困っています。知恵を貸してもらえませんか』と言うと、きっと相手は近寄ってきて『こんな風にすればいい』と言ってくれるはずだ」
このことは、相手は手伝いたくないわけではなく、知力と体力の両方を働かせるよう依頼されていないので、全面的に協力することができないらしい。
ぜひ、あなたは部下に、また、仕事を頼むときは「知恵を貸してもらいたい」と言ってもらいたい。

 

・「私たちが他人の間違いを指摘するとき、それはたいてい問題を解決したいからではなく、相手を批判して自分の重要感を高めたいからである」
気をつけたいところだ。

 

・「相手の意外な長所をほめる」

「たとえば、株の仲買人に株の売買の能力をほめても、本人はなんとも思わないだろう。単なるお世辞として受け止めるだけである。しかし、もし料理の腕前をほめたら、その人は感激してあなたに好意を抱くに違いない」
人をほめるときのひとつのルールは、目立たない長所をほめること。
部下指導に、得意先相手のビジネスに活用いただきたい。

 

 

生々しい話になってしまうが、昇進、出世を目前にした人には、この本を手元に置いてもらいたいと思っている。これが、私がこの本を紹介する真の狙いである。
いまの時代、出世は能力だけでは決まらないことは、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』で書いたとおりである。
出世した人は、昇進にあたって反対票をもらわなかった人である。
能力があって、仕事ができる人でも、反対票をもらうと結局は出世できない。ここに出世の大きなカラクリがあるのだ。
それでは、なぜ、その人たちは反対票をもらうのか?
それは、自尊心を傷つけてしまった人がいるからだ。
そのことを懸念して、私は拙著の中で、「人との巡り合わせを活かす」「相手のプライドを尊重し、評判を作り上げる」という見出しを立てた。
なぜ『人望が集まる人の考え方』を紹介したかと言えば、人の自尊心をどうやって満たすかが書かれていたからである。
出世を目前にした人は、ぜひ、この本を手元に置いて最終チェックをしてもらいたい。紹介した「人間関係の4つのルール」を復唱してもらいたい。そうすれば、押さえは万全となる。

 

 

最後に、この本の原題に触れておきたい。
現代は、「How to Have Confidence and Power in Dealing with People」だ。
訳すと、人との関わりの中で、信頼と力を獲得する方法だ。この場合のconfidenceは信頼でももちろんいいが、後ろにpowerがあることから、信頼されることによって生まれた力といった意味も含まれているだろう。それは自信である。
つまり、成功するために、力を蓄えていく手段が書かれている本と言える。
それならば、成功するために、力を蓄えようではないか!

 

 

 

 

 

 

 

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2018年6月30日 | カテゴリー : 出世術 | 投稿者 : ayanokouji

勝った人は、強くなってから戦って、勝ったわけではない

勝った人は、強くなってから戦って、勝ったわけではない

最近発売された『会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方』に、「勝った人は、強くなってから戦って、強かったから勝ったのではない」「弱いまま挑み続けて、最後の最後に勝った」という気になる言葉があったので、紹介しておきたい。

 

この言葉は、長らく議員秘書として、選挙を見守ってきた著者の感想である。
どんな大物議員とて最初はチャレンジャーだったことは間違いなく、「強くなったら、やろう(立候補)」という人ではなかったのだろう。

 

このことは、ビジネスマンやビジネスウーマンにもそっくり当てはまる。
「強くなったら、やろう」と考えるのと、「弱くても、チャレンジする」と考えるかでは、出世や昇進で大きな差が出る。
「強くなったら、やろう」と考える人は、満を持して、出世や昇進の瞬間を迎える人である。
自分の能力が高まっていくのを、会社や上司は見てくれていて、「卒業だ!」と言われる瞬間を待つ。

 

それは、行動要件の充足を基に昇進が決められている組織において、まさに正論と言える。
しかし、満を持したのに、自分の希望どおりにならないのが現実であり、そこが問題でもある。
気落ちした人は、さらに頑張り、また、その日を待つ。
それで報われればいいが、ここでも希望どおりにならないと、出世、昇進の時期を逃してしまう。
このことは、けっして能力の問題ではない。

 

この問題の核心は、出世や昇進を会社が決め、それを待っているところにある。
自分では果敢に出世や昇進に向かってチャレンジしていると考えていることが落とし穴なのだ。
だが、多くの人は、そのことに気がつかない。
たしかに、出世や昇進は会社が決める。ただ、自らも出世や昇進のタイミングを引き寄せなければならないという、自分が主語になっている動作が必要なのだ。ここに出世のカラクリがある。
私は、そんな出世のカラクリを、悔しい思いをしているビジネスマンやビジネスウーマン向けに『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』を書いた。

 

 

さて、紹介した本の「弱いまま挑み続ける」とは、どういう意味があるのだろうか?
反対の言葉である「強くなってから戦う」を考えてみると、紐解ける。
「強くなってから」は、どういう状態が強い状態なのかを語っているわけではない。
それに、強くても負ける場合だってある。
要するに、強かろうが、弱かろうが、チャレンジしない限り勝ちも負けもないのだ。
選挙に関して言えば、どんな大物議員でも確固たる強さなど確信できず必死に戦っているのだと思う。新人などは当選するかどうかなどはまったくわかららず死に物狂いで戦っているのだと思う。

 

そう考えると、ビジネスマンやビジネスウーマンは、日々の業務に全力を挙げて力をつけていくと同時に、いまの自分がチャレンジできるものには果敢に向かっていくことが重要と思える。
新しい業務が組織に加わったときは、いまの自分の力で名乗りをあげる、会社でプロジェクトが結成されたときも、いまの自分の力でかまわないから名乗りをあげる。異動の時期が来たときには、「もう一年いまの職場で」と安住の地に浸るのではなく、新しい職種へのチャレンジを試みる。
自分に力がついてからと思うより、いまの自分の力でチャレンジしていく。
そのことが、出世のタイミングを引き寄せていくと考える。

 

 

 

会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方

目次

第1章 誰に、どう魅せたいのか

第2章 「体型と顔」は、こう魅せる

第3章 一流は毎日「同じ服」を着る

第4章 相手を瞬時に魅了する作法

第5章 人生は「選挙」である

 

 

 

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2018年6月2日 | カテゴリー : 出世術 | 投稿者 : ayanokouji

最近の出世術の傾向

最近の出世術の傾向

最近の出世術は、アピール、目立つではなく、「振る舞い」に重点が置かれている。
地位を得た人ー出世した人の「振る舞い」に焦点を当てている。
私が紹介した『「ぜひとも、あなたに」とお願いされる ハイクラスな人の気配りの習慣』はハイクラスの人の習慣を取り入れることを提案し、『一流に見える服装術 センスに関係なく「最適な服」が選べるスーツスタイルの教科書』は、服装への無関心が仕事の成果の大きなハンディキャップになっていると指摘している。

 

今回紹介する『「一流の存在感」がある人の振る舞いのルール』には、「出世」「昇進」という言葉が何度も使われている。
一流な人になるため、つまり出世するには「振る舞い」が大事なことを示している。

 

だが、「一流」「振る舞い」という言葉にアレルギーを持つビジネスパーソンは多く、「そんなことより、中身だろ」と思っている。
しかし、「振る舞い」が出世に大きく影響してくるとなると、話は違ってくる。

 

 

いろいろ考える前に、『「一流の存在感」がある人の振る舞いのルール」の内容を、ちょっと覗いてみたい。

 

この本の冒頭に「鏡に映る表情は『いつもの自分』ではない」というショッキングなことが書かれている。
「一流は、「他人の目」で鏡に映る自分を見ている」を見ているというのだ。
グサリとくる言葉だ。

 

また、「多くの人は輪郭線を引いてから、その中を塗ったり書いたりしていく」という記述もある。
人のイメージを言っている。これも当たっている。

 

「いつまでも『新人のような名刺交換』をしない」とも言っている。
たしかに、地位を得た人はビジネスマナーの本に出てくるような名刺交換はしていない。

 

接待も、「VIP相手なら「19時以降」スタートはNG」とも言っている。
当たっている。

 

「店員への態度が原因で昇進を見送り」なんていった内容も出てくる。
実際にあった逸話のようだが、そんなことは実際にある。

 

 

この本は「エグゼクティブ・プレゼンス」を著した本だ。
「エグゼクティブ・プレゼンス」は、「社会的な地位や職位の高い人、プロフェッショナルに求められる品格を感じさせる雰囲気」であり、わかりやすく言えば、「存在感」や「オーラ」だ。
「それが感じられないことが昇進や契約を妨げる理由にもなり、エグゼクティブ・プレゼンスの差は、成功できる人とできない人の差になる」と著者は述べている。
注意すべきは、それは後天的なものだということである。

 

 

出世は偶然の産物ではない。
この意識がないと、異動のたびに「なぜなんだ!」を繰り返してしまう。
異動のたびに悔しい思いをしているビジネスパーソン向けに、私は『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』を書き、出世は、自分でタイミングを「合わせる」「引き寄せる」「早める」「逃さない」という4つの動作が必要なことを述べた。
出世のタイミングを「引き寄せる」「早める」の章では、その人の存在を知らせる要素が必要なことも述べた。

 

そう、出世には、その人を存在を知らせるもの、その人を想起させるものが必要なのだ。
これを、最近の本では、一流の人の特徴で示している。
正直、地位が人を作るという面があることは否めない。地位を得たから、気持ちの余裕が生まれということもある。
つまり、鶏が先か、卵が先かという話だ。
だが、出世をした人が一定の特徴を持っているとしたならば、やはり見逃せない事実である。

 

そんなこともあり、出世した人、地位を得た人はだいたい解明されている。
しかし、これから出世する人となると、なかなか解明できていないと思うのだ。
私の記事や本は、「これから出世する人」をテーマにしている。
私はそのヒントを、ビジネスマナーの解釈の差に求めている。だから、ビジネスマナーの記事を書いているが、なかなか難しいテーマだ。
ただ、出世には、ついつい忘れがちになる動かざる2つの法則があることはたしかだ。
一つは、後天的なものだということだ。自分で、出世する要素を身に付けるということである。
もう一つは、棚からぼた餅ということはなく、自分でハンドリングしなければならないということだ。
主語を自分にし、目的を持たなければ手に入れることができないということである。

綾小路亜也

 

 

 

「一流の存在感」がある人の振る舞いのルール

 

 

 

 

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2018年5月26日 | カテゴリー : 出世術 | 投稿者 : ayanokouji

前田裕二の『人生の勝算』の中に、出世のヒントが隠れている

前田裕二の『人生の勝算』の中に、出世のヒントが隠されている

 

ライブストリーミングサービス「SHOWROOM」を立ち上げた前田裕二の『人生の勝算』を読んだ人は多いと思う。
西野亮廣の『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』の中でも、さかんにこの本が推薦されていた。
前田裕二と西野亮廣ー共に、参加することや体験自体に価値を置くいまの時代を、いち早くつかんだ人である。

 

この『人生の勝算』の中で、しばし目が留まった箇所があった。
その記述をそのまま紹介する。
「よくビジネス書では、人に好かれる能力を磨きなさいと説かれていますが、僕は逆だと思っています。人を好きになる能力の方が、よっぽど大事だと思います。
人を好きになることは、コントローラブル。自分次第で、どうにもでもなります。でも人に好かれるのは、自分の意思ではどうにもなりません。コントローラブルなことに手間をかけるのは、再現性の観点でも、ビジネスにおいて当然でしょう」

 

これは、前田裕二がUBS証券に入社し、超えられそうになかった先輩宇田川さんを見て、学んだことである。
この学びは、自分の運命と真剣勝負で向き合う前田裕二の言葉に変換されている。
実は、この言葉は、「人生というドラマの中で、コントロール不能な外部要因も、後天的な努力によって必ず乗り越えられる」とする『人生の勝算』のエッセンスが詰まった言葉である。

 

 

私たちは、前田裕二の言葉とは違う方向に努力している。
彼の言葉を借りれば、ビジネス書どおりに「人に好かれる能力を磨く」、あるいは「人に評価されるよう資質を養う」ことに努力している。
その結果、急に現実的な世界に移るが、異動の発表の度に「なぜ?」を繰り返し、がっくりと肩を落とす。

 

たしかに、人に好かれる能力を磨き、人に評価される資質を養えば、出世の道は近づくが、「好かれる」「評価される」という言葉に示されるように、主体は相手であり、また、どのように好かれたのか、どのように評価されたのかも、さっぱりわからない。
つまり、「好かれる」「評価される」一辺倒で行っても、コトロール不能領域なのだ。
だから、「なぜ?」を繰り返してしまう。
だが、昇進や出世においては、こと、人に「好かれる」は年々、ウエイトが高くなってきている。
それでは、どうすればいいのか? ―前田裕二のように、自分が人を好きになってしまうは、有力な手段である。

 

 

いまの時代、出世は能力だけでは決まらない。
人に好かれているという大前提が必要だ。それも、自分の直属の上司だけからではなく、自分が所属している組織の幅広い人から、また、他の部門の人から好かれていることが必要である。
会社は、昇進、昇格させようと思うときに、かならず、いろいろな人からヒアリングするからだ。
そのとき、あなたが嫌っている人は、同じように、あなたを嫌い、あなたに反対票を投じてしまう。
これが、いまの時代の出世のカラクリの一つになっている。

 

それでは、「無理にでも、人を好きになり、人を評価するのか」と考える人もいると思うが、まず、その人が言っていることをよく聞き、理解に努め、その人の立場や環境を考えることから始めたらどうだろうか。
どんな場合も、相手のプライドを傷つけないということがポイントだ。
前田裕二ではないが、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』で、「人との巡り合わせを活かす」「相手のプライドを尊重し、評判を作り上げる」を書いているので、興味のある方は参考にしてください。
この本では、出世は、タイミングを「合わせる」「引き寄せる」「早める」「逃さない」と自分が主語になっていることに着目していただきたい。

 

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

 

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上司より部下への言葉づかいが出世を決める

上司より部下への言葉づかいが出世を決める

 

あなたが管理職で、さらに上を目指すとき、部長や役員への言葉づかいに細心の注意を払い、異動発表日を待つ。
あなたは有能な管理職であり、業績面でも手ごたえを感じている。
あと残るものといえば、上司の機嫌を損ねないことと考えているからだ。

 

しかし、異動発表日を迎えると、昇格者に自分の名がない。
あなたは呆然とする。
沈む気持ちを抑え、翌年度、成果に向けさらに努力し、部長や役員対応にもいっそう気をつかう。
だが、翌年度の異動発表でも、昇格者に自分の名前がない。
あなたは、「なぜなんだ!」と訴えるような気持ちで異動発表の紙を見つめる。

 

まったく理不尽な話だが、いま述べたことは、出世できない典型的なパターンでもあるのだ。
私は、出世には、タイミングを「合わせる」、「引き寄せる」、「早める」、「逃さない」という4つの要素が必要なことを拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』に書いたが、第五章 出世のタイミングを逃さない のサブタイトルを「部下との関係が出世の試金石となる」とし、まるまる一章を使った。
出世で最後に問われるものは、部下との関係と考えたからだ。

 

あなたは、上司への言葉づかいに細心の注意を払ったが、部下への言葉づかいは、どうだったのだろうか?
ビジネスマナーの本をめくれば、顧客や上司への言葉づかいばかりが書かれているが、こと出世に関しては、部下への言葉づかいは重要である。

 

 

あなたは有能な管理職だから、「ちょっといいか」と部下を自分の席に呼び、指示を与えている。
指示はいつも的確だから、成果も出る。
また、あなたは情熱家だから、ときには乱暴な言葉を使ってしまったり、活を入れることもある。
言葉づかいに他意はないし、あなたは、そんな言葉尻よりも、中身が重要だと考えている。
だが、そんな業務の進め方を、部下は、その実どう思っているのか、あなたの上司がどう思っているかということが問題なのだ。
その姿を威圧的と、とらえられていないかということが重要なのだ。

 

求められるリーダー像は、時代と共に変わる。
高度成長期には、部下をぐいぐい引っ張る率先垂範型の管理職が求められた。
ぐいぐい引っ張るという部分に力点が置かれていたから、多少乱暴な言葉づかいでも容認されたし、部下の方もついて来られた。
しかし、いまの時代は、このようなタイプのリーダーはなかなか出世頭とならない。

 

それでは、いまの時代、どのようなリーダーが求められているのだろうか?
参考となるものがある。
平昌オリンピックカーリング日本代表「LS北見」の「こっちから(置きに)行こうか」「そだねー」という会話にヒントがある。
この会話を上司と部下に置き換えてみると、「こっちから行こうか」は部下に対する提案となり、「そだねー」は部下の同意となる。
「LS北見」はショットが決まると「ナイッスー」と笑顔でハイタッチしたが、これは上司と部下の成果と喜びの共有ということになる。
いま、企業や組織は、このような形で、組織が運営され、成果が上がることを求めている。

 

 

実は、あなたがどのようなタイプの管理職であるかは、上司や人事の人があなたの職場に入り、部下に対する言葉づかいや部下の返答を聞くとすぐにわかる。
あなたはここで評価されていたことになる。

 

出世は、活躍スパンが広くなることを意味している。
あなたの運営方法が、より広いスパンにコピーされたときどうなるか、上司や会社はイメージして出世を決めている。
その大きな要素となるのが、部下への言葉づかいである。

 

ビジネスマナーの本には、部下への言葉づかいは書かれていないが、あなたが、上司より、部下への言葉づかいに気をつけるようになると、予期せぬときに、昇格者にあなたの名前が掲載されているはずである。
平昌オリンピックで大活躍した日本選手団。「LS北見」の「こっちから行こうか」「そだねー」をマネしない手はない。

 

 

 

 

 

 

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辞令には必然性がある!

辞令には必然性がある!

 

高杉良氏の『辞令 (文春文庫)』は小説だが、そこにはサラリーマン社会の現実がある。
この本は1988年に書かれたこともあり、さすがに会話の内容などに時代を感じさせる。
しかし、高杉良氏の作品は、いま、改めて注目を浴びている。そこにサラリーマン社会の真実もあるからだ。

 

大手音響機器メーカーの宣伝部副部長である広岡修平(46歳)は、同期の中で出世レースの先頭集団を走っていたが、突然、左遷の内示を受ける。
しかも、内示自体もきわめて遅れていた。広岡には「心当たり」がない。

 

 

この「心当たり」がないというところが、ミソだと思うのだ。
実際には、この辞令の背景には、広岡の会社の内部事情というものが存在していた。また広岡の上司である宣伝部長は、ある画策をした。そして、広岡自身にも「あること」があった。

 

すなわち、広岡には「心当たり」がなかったが、この辞令は必然的に生じたと言える。

 

 

このことは、人事異動を考える際の教訓になる。
多くのサラリーマンは、辞令を受けるたびに、「なぜオレが?」「どうしてオレが?」と思う。
そこに必然性を見出せないからだ。
そして、このように思う辞令は、たいがい、いい異動ではない。

 

しかし、そこに必然性が働いていると考えれば、人事異動のとらえ方は変わってくる。
そして、必然性を持たせること、あるいは、必然性を持たせないようにすることが、出世や昇進を決めるということがわかってくる。
つまり、辞令を「心当たり」がないものから、「心当たり」があるものに変えるということである。

 

 

この問題を考えるとき、一番厄介なことは、自分自身がした「あること」に気づかないか、忘れていることである。
この小説の主人公広岡修平も、「あること」を決断するときに迷い、上司に相談したが、その「あること」が、自分が評価されるとき、くすぶり続けていたとは、まさか思っていなかった。

 

非常に難しいことだが、サラリーマン社会で出世や昇進を目指すならば、人に「あること」を思い出させないことも必要である。
広岡の場合は、その「あること」はセンセーショナルなことだったが、サラリーマン社会では、発言、態度、人間関係によることが多い。
つまり、反対票を投じられないように気をつかうということも必要なのである。

 

 

 

「あること」が出世を左右することは、意外とサラリーマンは自覚していない。
拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』では、「17 人との巡り合わせを活かす」「18 相手のプライドを尊重し、評判を作り上げる」で説明しているので、興味のある人は参考にしていただきたい。

 

 


辞令 (文春文庫)

 

 

 

 

 

 

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シャツの色をかえられる人が出世する

シャツの色をかえられる人が出世する

ビジネスの世界では、よく「場を読め」「シチュエーションを考えろ」と言われるが、はたして、シャツの色はその場、そのシチュエーションに合っているだろうか?

 

こんなことを言うと、「お詫び訪問のときは、シャツの色に気をつかっています」という答えが返ってくるに違いない。

 

それは、当たり前である。
それ以外の場、シチュエーションでシャツの色の気をつかっている人が出世する人である。

 

私は長い間、ビジネス社会で出世する人を見てきた。
彼らは、シャツの色を変えることを楽しむ人たちだった。
同時に、お詫び訪問以外でも、シャツの色に気をつける人だったのである。

出世する人が白いシャツを着る場とは?

出世する人は講評の場で白いシャツを着ている。
講評というとわかりにくいが、多くの会社は社内検査や内部監査を実施している。業種によっては、外部検査や監査を受ける場合がある。

 

そんな検査や監査が終了した場合、結果についてのコメントがある。これが講評である。

 

では、なぜ出世する人は、こんな場で白いシャツを着ているのだろうか?

 

それは、講評を受けるという姿勢を考えているからである。
そして、検査や監査を受けると、たいがい不備事項が出てくる。
そんな不備事項を出している人が、カラーシャツやストライプのシャツを着ていていいのかと思っているからである。

 

ところが、こんな席でも、いつもと同じようにカラーシャツやストライプのシャツを着ているビジネスマンは多い。

 

これと同じような場に、会議がある。
会議といっても、社長以下、役員も出席するような大きな会議である。

 

出世する人は、こんな席でも、白いシャツを着ている。
それは、このような会議は結果総括的な会議であることを知っているからである。

 

そんな会議には自信を持って出席するのがベストだが、出世する人は、かならずしも十分な成果が出ていないことを、自分で知っている。
だから、白いシャツを着て、指導を受けるという姿勢をとっている。

 

もちろん、講評や会議の場で、カラーシャツやストライプのシャツを着ていても、結果とはまったく関係がない。

 

だが、結果とはまったく関係はないが、講評する人、会議を主催する人の気持ちを考えるのが、出世する人なのである。

 

ということは、出世する人は、直接、物事の適否には関係しないところでも、相手の気持ちを考える人だということになる。

 

それは、マナーの原点のようなものである。
だから、私はビジネスマナーにこだわっているのである。

出世する人は、準備する人である

出世する人はシャツの色を、場やシチュエーションを読みかえる人だが、なぜ、かえることができるのかということも考えてみる必要がある。

 

それは、出世する人は、講評や会議などのスケジュールに合わせて、準備しているからである。
だから、その日に、白いシャツを着て会社に行ける。

 

このことは、一見、なんでもないことのように思えるが、けっこう難しい。
短時間とはいえ、家での準備が必要だからだ。

 

ところが、毎日、残業に明け暮れている人は、家に帰っても、そんな準備はおっくうで、とてもできない。
だから、いつもと同じようなシャツを着てしまうのである。

 

家で、予定に合わせて準備できる人が、出世する人である。
そんな準備まで含めて、仕事を考えることができる人が出世する人なのである。

 

ということは、準備と、心を整える時間が必要だということになる。
家に早く帰って、そんな時間を作ることが、仕事の一環でもあり、出世する道なのである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

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評価はコメント欄で決まっている!

評価はコメント欄で決まっている!

「自分は一生懸命やっているのに、なぜいい評価がつかないんだろう?」と悩んでいるビジネスマンやビジネスウーマンには、評価のコメント欄に注目してもらいたい。

 

このコメント欄の意味がわかると、あなたは出世や昇進において人より前を進むことができる。

 

会社や人事部はこのコメント欄を重視し、昇進や昇格を決めている。

 

会社や人事部がコメント欄を重視するのは当たり前である。

 

それは、S、E、A、B、Cといった評価などからは、被考課者の現在位置はわかるかもしれないが、とても「その人自体」はわからないからである。
また、コメント欄に上司の本当の気持ちが表れているからである。

 

あなたの評価を劇的にアップするために、コメント欄について考えてみよう。

1.コメントの量を考える

会社や人事が、評価表を回収してわかることは、コメントが多く書かれている被考課者と、コメントがほとんど記入されていない被考課者がいることだ。

 

コメントが多く書かれている被考課者は、上司から見て「よくわかる部下」であり、ほとんどコメントが書かれていない部下は「よくわからない部下」であることを示している。

 

当然ながら、「よくわからない部下」にいい評価はつかない。
もし、あなたが、あまりいい評価をもらっていないということならば、まずは、上司からのコメントを多くもらうことから始めることだ。

 

意識して、自分を、自分の仕事ぶりをわかってもらうといった行動をを積み重ねる必要がある。
その結果、上司からのコメント量が多くなっていき、評価も上がっていくはずである。

2.残念ながら…は、できていないことを示している

上司のコメントは「1年間、一生懸命課題に取り組んでいただきました」などと肯定表現から始まることが多い。
それは、上司からすれば、まずは労いたいからである。

 

いわば、飾り言葉のようなものである。
しかし、ビジネスマンやビジネスウーマンは、普段ビジネス書を読み漁っているにもかかわらず、不思議にも、上司の前段の言葉を「認められた」と真に受けてしまう傾向がある。

 

しかし、「残念ながら…」と続く場合は、上司は、その項目について「できていない」「充たしていない」と考えている。
「残念ながら…」のあとに続く内容が、上司が考えている結果である。

3.しかし…は、上司の本音を示している

「いつも、リーダー的存在として頑張っていただいております。しかし、ときとして、自分の意見に固執して、人の意見をさえぎってしまうことがあります」

 

この文章を読んだとき、あなたは、この被考課者をどうイメージするだろうか?

 

おそらく、後段の文から被考課者をイメージすると思う。
被考課者をエネルギッシュだが、自分の考えで物事を進める傾向がある人、アクが強い人と考えるのではないだろうか。

 

つまり、前段の「リーダー的存在」は吹っ飛び、後段の文が鮮烈に印象に残るということになる。
これこそが、上司が被考課者について、思っていることである。

 

肯定表現のあとに「しかし…」などが来たときは、「しかし」以下を上司やあなた以外の人が思っているので、この部分を意識して変えない限り、毎年、同じような評価となってしまう。

4.否定表現のあとの、しかし…は肯定

3.とは逆に、否定表現のあとに肯定表現が来る場合もある。

 

「項目〇〇については、目に見えた成果がでませんでした。しかし、貴職は本件課題に向けて、先方と打ち合わせを重ね、また社内でもさまざまな検討を実施するなど、一生懸命努力していた姿勢は高く評価したいと思います」

 

この上司コメントを読むと、やはり後段の姿勢といったものが印象に残る。
また、上司の気持ちも後段部分にある。

 

ビジネス社会は結果だが、こと評価に関しては、上司の気持ちによるところも大きいから、結果と評価はかならずしも一致しないと考えた方がよいと思う。

 

つまり、結果が出なかったとしても、あきらめるな、焦るな、落ち込むなということである。

5.コメント欄で思いを遂げようとする上司もいる

上司の中には、普段、部下のことをよく思っていなかった場合、コメント欄でその思いを遂げようとする人がいる。

 

評価は部下にフィードバックしなければならないこと、評価表は人事部に送らなければならないことから、自分の思いを遂げようとする上司は、前述したように、まずは肯定し、「しかし」のあとに否定を具体的事実を示しながら記載していく。

 

会社組織では、本当のところ、「上司は自分のことをどう思っているか」わからない。

 

このように、肯定表現のあとに否定表現が出てきた場合、そこに上司の本音が表れてることが多いので、注意する必要がある。

 

このような上司は、成果評価より、行動評価で思いを遂げようとする傾向がある。

6.評価を読む方はプロである

「コメント欄で思いを遂げようとする上司」は自分の思いを気づかれないようにコメントを記入するが、評価を読む方はプロだということを忘れている。

 

人事部などでは、評価表を星の数ほど見ていることから、こうした上司の思いは、すぐに見破られてしまう。
結果、こうした形で思いを遂げようとする上司もまた評価されてしまう。

 

だが、このような上司の思惑をすぐに見破るプロだから、コメント欄に記載されたほんのささいなことも見落とさない。
また、限られた文字の中から、被考課者のイメージを膨らまていく。
だから、コメント欄は重要なのである。

 

毎年、評価に悩んでいるビジネスマンやビジネスウーマンには、まずは、評価のコメント欄を分析してもらいたい。
また、コメントを向上させる方法を自分の頭で考えてもらいたい。
上司が書くコメントを自分の頭で考えることが、出世や昇進の道につながっていく。

綾小路亜也

 

 

(参考)拙著『サラリーマンの本質』では、評価欄のコメントを使用して自分の思いを遂げる上司を、サラリーマンの悲劇「内にこもったコンプレックスを持っている人」として紹介しています。

 

 

 

 

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