恐縮しすぎるのもマナー違反?

前回、名刺を切らした場合の対応について、ある週刊誌の記者の方からの取材を基にお話しした。
しかし、実は、その方のお話には、まだ続きがあるのである。

 

その方は、「若いビジネスマンは、名刺を切らしたことを、よほど気にしたと見えて、何度も何度も私に謝るのです」とお話しされた。

 

この話を聞いて、みなさんはピンと来ないだろうか?

 

それは、週刊誌の記者の方は、何度も何度も謝れたことも、不快に感じているということである。
そして、そのビジネスマンは、そんな相手の感情を察することなく、「名刺をあとで送らせていただきます」と言っているのである。

 

しかし、私は、その若いビジネスマンの気持ちも痛いほどわかるのである。
それは、そのビジネスマンは、きっと、ビジネスマナーの本をかなり熱心に読んだのだろう。
そして、自分が名刺を切らしたことを、たいへんなこととして受け止めたからだろう。

 

きっと、ビジネスマナー違反がコンプライアンス違反と同等のように思えたのだろう。
だから、何度も何度も謝ったのだと思う。

 

しかし、そのビジネスマンの方には、もう一歩、そこから考えてもらいかったと、私は考えている。
それは、私がビジネスマナーについて、いつも語る相手の気持ちである。

 

きっと、何度も何度も謝れる相手は、(もう起きちゃったことなんだから、仕方がないじゃない)と思っているはずである。
もっと言うならば、それを、うじうじ言われること自体に腹が立ってくるのではないかと思う。

 

私は、ビジネスマナーの先生方からはお叱りを受けるかもしれないが、ビジネスマナーを完璧にこなすことは、難しいというより、不可能に近いと思っている。
しかし、自分がビジネスマナーに反したと気づいたときは、心から失礼を詫びる必要があると思っている。

 

だが、その失礼に、あまりこだわってばかりいると、相手は不快になる。
だから、私は、失礼を詫び、その失礼と早く決着をつけることも、ビジネスマナーだと思うのである。

 

さて、私は、多くのビジネスマナーの本を読んで、けだし名言と思ったものがある。
それは、以前にブログでも紹介したが、2015.05.04号のPRESIDENTに載っていたアイランド・ブレイン代表取締役 嶋 基裕の「雑すぎても丁寧すぎてもマナー違反」という言葉である。

 

まさに、雑なマナーを受ける人だけでなく、丁寧すぎるマナーを受ける人も不快に感じることがあることを端的に表現していると思っている。

 

そして、その嶋氏の言葉を真似れば、私は、「恐縮しすぎるのもマナー違反」だと思うのである。

 

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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名刺を切らした場合、後日、一筆書いて郵送するは本当か?

ある週刊誌の記者の方から、『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないか』の取材を受けた際に、聞かれたことがある。

 

私は、その方から、「先日、まだ入社して間もない感じのビジネスマンの人が来られたのですが、その人は、名刺を切らしていたことをたいへん気にして、後日、郵送すると言うのです………。どう、思われますか?」と聞かれた。

 

そして、その週刊誌の方は、「その方からは、メールももらっているし、どこの誰だかわかっているんだから……」とも言ったのである。

 

たしかに、多くのビジネスマナーの本には、「名刺を切らした場合は、後日、名刺とともに一筆書いて郵送する」と書かれている。

 

さあ、そのビジネスマンが取ろうとした行動が、本当に正しいのか、ぜひ、みなさんに考えてもらいたい。
きっと、拙著を読まれた方は、もう自分なりの結論を出しているのではないかと思う。

 

ヒントを言おう。
拙著では、「ビジネスマナーを鵜呑みにしない⇒自分の頭で考えることが大事」と書いた。
これが、ビジネスマナーを考えるとき、すべてのヒントである。

 

それでは、私の答えと考え方をお話ししたい。

 

本件のような場合、もう相手に、違和感を持たれているのである。
きっと、週刊誌の編集の方の頭には、「そんなあとで、名刺を送られてきても……」と思っている。
自分の頭で考えると、そんな違和感に気づくのである。

 

そして、さらに自分の頭で考えると、
「たしかに、後日、名刺を送るというのも、なにか変だな」と思えてくる。
そして、「後日、郵送された名刺を受け取った人も、ちょっと迷惑するのでは……」と思えてくる。
「かえって、失礼にあたるのではないか」とも思えてくる。
また、その人が、わざわざ、送った封筒をはさみを入れ、名刺を取り出す光景のようなものもイメージできる。

 

しかし、一方で、「相手の手元に、自分の名刺がないことは、自分に連絡をつけたり、郵送物を送るときに不便かもしれない」とも思う。

 

ここまで、自分の頭で考えることができたら、もう答えは自ずと導き出されている。

 

(私の解答例)

 

1.訪問した会社が、自分の会社の近くだった場合は、後日、訪問して名刺を届ける。

 

2.その際、アポなどもちろんいらない。
・名刺を渡すことができなかった人が在席していた場合は、「先日は、失礼いたしました」と言って、渡す。
・不在の場合は、受付に出てきた人に、事情を話して渡す。

 

3.訪問した会社が遠隔地の場合で、めったに行けないときは、ビジネスマナーの本に倣い、一筆書いて郵送するか、
それをやることに違和感を覚えるとき(名刺を切らした際の相手の反応、雰囲気)は、名刺を送らない。

 

上記は、あくまでも私の考え方である。
もし、みなさんが、違う答えを考えたということならば、その答えは、考えて思いついたこと自体で、正解に限りなく違いはずである。

 

重要なことは、その場の雰囲気や状況から、みなさんの頭で考え、結論を出すことである。

 

みなさんが、その場の雰囲気や状況から見て、違和感を覚えない方法を考えることができたなら、それは、限りなく正解に近い。

 

 

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