上手に記憶し上手に伝えるアウトプット術

アウトプットにも上手なアウトプットとそうでないアウトプットがあるような気がする。
自分のためにもなり、伝えた相手のためにもなるような、上手なアウトプットはないだろうか?

 

そんなことを考えたとき、浮かぶものがある。
試験勉強で暗記したときだ。

 

たとえば、次のような文章があったとする。
「ホランドは、キャリアが個人のパーソナリティと仕事の環境との相互作用の結果として構築されるとして、個人-環境適合(Person-Environment Fit)理論をベースに職業選択やキャリア行動を説明している。ホランドはVIP職業興味検査(Vocational Preference Investory)やSDS(Self Directed Search)などのツール開発のベースとなる6角形モデルで有名である。この6角形モデルは、ホランド自身が『類型論-交互作用理論」と呼ぶパーソナリティ類型論と興味の測定が理論的背景となっており、以下の6つの理念を取り入れている。……」

 

岡田昌毅氏の『働くひとの心理学』(ナカニシヤ出版)から抜粋したが、この本は多くのキャリアコンサルタントたちに読み続けられている名著だから、ホランドに対する記述も、要約に要約を重ねたものと思う。
だが、覚える段になり、どの内容も重要だから抜け落ちないようにノートにアウトプットすると、結局、全部頭に残らない。
ところが、「ホランド:パーソナリティと仕事の相互作用、VPI職業興味、6角形モデル」と、自分の頭を通して凝縮してアウトプットすると、記憶に残るし、その言葉から内容がつながる。

 

まったく不思議なものだ。
つまり、自分の頭を通し、凝縮してアウトプットしたほうが、記憶に残るし、自分のためになるということだ。
凝縮して必要なときに広げることから、私は「折り畳み構造を持ったアウトプット」と名づけた。

 

同じことが、スピーチや発表のときにも言える。
用意周到にあれやこれや紙にアウトプットしていると、たぶん、上手く話せない。
紙にアウトプットしていることを、そのままアウトプットしようと思うからだ。
ところが、項目程度を紙にアウトプットしておくと、項目から話は展開し上手く話せる。
聞くほうも、全部話そうと意気込んでいる人の話を聞くより、ずっと楽だ。つまり伝えた相手のためにもなっているということだ。
人の話を聞いていて、上手いなと思える人は、みんな、そんな話し方をしている。
きっと、話が展開していく過程に引き寄せられるのだろう。

 

会議や研修でも同じである。
会議や研修の内容を片っ端からノートにアウトプットすると、内容が頭に残らない。
そんなとき、上司から「どうだった?」と聞かれても、「こんなことが話されました」「こんなことを勉強しました」くらいにしか答えられない。
これも、インプットした情報を、そのままアウトプットしているからだ。
上司が聞きたいことは、会議や研修のメニューではなく、会議や研修で感じたこと、学んだことに違いないが、自分の頭をとおしてアウトプットしていないから、「どうだった?」と聞かれても、答えられない。

 

上司への報告もそうだ。
報告したい内容を、全部アウトプットしようと思うと、上司は聞くのが耐えられないだろう。
こんなときも、要点(項目)から話し、上司から聞かれたときなどに、広げていけば、上司は聞きやすいだろう。

 

アウトプットは本来、出力という意味だから、出力の仕方まで含んだ概念ではない。
だが、いいアウトプットというものは、やはりあると思うのだ。
その一つが、折り畳み構造を持ったアウトプットではないかと思う。
参考にしていただきたい。

 

 

 

 

 

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