確定拠出年金の登場でレールは自分で敷くことに気づいた

確定拠出年金の登場でレールは自分で敷くことに気づいた

 

私は、確定拠出年金の登場が、私たちの生き方を大きく変えた! と思っている。

 

確定拠出年金の文字だけ見ると、年金の一種のように思えるが、「拠出」が「確定」している年金と読むべきである。
つまり、掛け金は確定してるが、運用は自分次第ですよと言っている。

 

しかし、大企業にお勤めの方は記憶にあると思うが、以前は確定給付年金が主流だった。
「給付」の文字に着目願いたい。つまり、以前は受取額が確定している年金だった。

 

考えてみれば、受け取り額が保証されていたわけだから大変な恩恵が与えられていたことになる。
だが、確定給付年金だと、企業は利回りを保証しているから、企業の財務状況に及ぼす影響は甚大なものになってしまう。そこで確定給付年金はすたれ、確定拠出年金が主流となっていった。
確定拠出年金だと、企業は従業員に対して掛け金を拠出すれば、それ以上のリスクは背負わないで済むからである。

 

 

私は、ここに、「おんぶにだっこ」の時代は終わり、自分の頭で考える時代が到来したと考えている。
確定拠出年金で言えば、企業は原資となるものは出してくれるが、それから先の運用は、自分の頭で考えなくてはならなくなった。
いままでは、企業が敷いたレールに乗っているだけで、保証された将来が待っていたが、その保証は自分で考えなくてはならなくなった。

 

そして、確定拠出年金を契機として、企業や社会は原資というものを提供してくれているが、それをどう考え、どう使うかは自分であることに気づいた。
つまり、レールは自分で敷くものであることに気づいた。

 

だから、人は「〇〇すれば~~になる」方式の人の話には乗らなくなった。
「〇〇すれば~~になる」が、最後までレールを敷いてくれるのなららいいが、最後には自分が決めなくてはならないことに気づいた。

 

私は、そんなこともあり、外資系コンサルが書いた本は消えていったと考えている。
外資系コンサルが書いた本は、内容的には立派なものと思うが、それは自分たちの社会での掟のようなものを示していることから、一般の人が作り上げるレールとはほとんど関係がない。そんなことが影響していると思う。
(関連記事 http://shinyuri-souken.com/?cat=126

 

このような現象は、私も営業の本を書いたことがあるが、営業の本にも及んでいくと思う。
それは、著者がいくらセールスで輝かしい成果を出したからと言っても、セールスに生きる人には参考になるかもしれないが、一般の人にはほとんど関係がないからである。つまり自分のレールとは無関係だからである。

 

だが、一世を風靡した近藤麻理恵氏の『人生がときめく片づけの魔法』に代表されるような気づきの本は、自分がこれから敷いていくレールと密接に関係する。
たしかに、片づけることにより気持ちの整理にもなり、自分が本当に求めることにも気づくからだ。
こんな気づきやマインドアップの本は自分が敷いていくレールを強固にしたり、レールの行く先を自分が望む方向や輝く方向に向かわせることから、益々、注目を浴びるのではないかと思う。

 

 

たしかに、人が敷いたレールに乗る方が安全で間違いないように思える。また楽である。
しかし、考えなくてはならないことは、いまの世の中、そのレールは最終地までつながっていないということである。

 

ということは、レールは最初から自分で敷かなければならないことになる。
自分で敷くということは、自分の頭で考え、自分で決断するということを意味する。

 

それを、レールに乗れる所まではレールに乗り、レールが切れたら考えるでは遅いような気がする。
それに、いまの時代、いつレールが切れるかわからないし、いつ途中下車を求められるかわからない。

 

だから起業というのも有効な一手かもしれないが、私は、たえず自分の頭で考えることが重要だと思う。
自分の頭で考えていれば、レールが切れても、途中下車を命じられても、その先、自分の頭で考えられる。

 

だが、正直、自分の頭で考えることはつらい。それよりも、人の意見に載った方が楽である。
しかし、ここはポジティブに考えようではないか。
自分の頭で考えるということは、人の意見に振り回されないことであり、自分自身の本来の姿を探ることでもあり、自分自身を生き抜くことである。

 

私は、自分の頭で考えることが生き抜く技術に他ならないと思う。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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「その通りと思います」は同感の言葉ではない!

「その通りと思います」は同感の言葉ではない!

 

「その通りと思います」を相手の同感と受け止めるか、受け止めないかによって、ビジネスは大きく変わる。

 

言葉面だけ見ると、まさに同感されたことになるが、「その通りと思います」のあとに、心でささやかれる言葉があるのではないだろうか?
それは、「それはそうかもしれませんが、私は違うと思います」「だが、それでは上手くいきません」などの言葉である。

 

この相手の思いは、「その通りと思います」のあとに、「が」が付け加えられると、顕在化する。
そして、みなさんも、会議の席などで、「Aさんのおっしゃることは、その通りと思いますが、……」と発言している。
つまり、「その通りと思います」は、相手の心の中に別の気持ちが完成されていることを示す言葉だと、私は思っている。

 

それでは、なぜ相手は、「その通りと思います」という言葉を使うのだろうか?
それは、相手はこちらの気持ちを気づかっているからである。
すなわち、「その通りと思います」は、気づかいの言葉だと、私は思っている。

 

実は、私は「その通りと思います」の言葉の真意がよくわからないでいた。
そして、「その通りと思いますが」は部分肯定の言葉だと解釈していた時期があった。
しかし、ビジネスマナーを研究しているうちに、この言葉は、気づかいの言葉であることが段々とわかってきた。

 

だから、みなさんは、得意先から「その通りと思います」が出てきたときは、相手の心の中には違う結論が形成されていると思った方がいい。
ここを同感、肯定と受け取ると、ビジネスは進捗しない。

 

このことは、考えてみるとわかる。
相手が、こちらの提案に関心を持ったときは、「ちょっと高い」「いま一つピンと来ない」「費用対効果は」など提案に沿った発言をするからだ。
それが、「その通りと思います」だと、相手は、こちら側の主張を全面肯定することにより、一線を引いている。
これでは、そこから先、進みようがない。そんなときは、こちら側の提案を一から見直す必要があると思う。

 

 

相手の一見、肯定とも受け取れる言葉には注意が必要である。
ビジネスマンやビジネスウーマンは、よく上司の「まあ、いいか」という言葉にも遭遇する。
この言葉を、「ぎりぎりセーフ」と受け取るか、「本当はアウトだが、セーフにしてもらった」と受け取るかで、ビジネスマンやビジネスウーマンのその後は、大きく変わることにも注意を払ってもらいたい。(興味のある方は、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる! 』を参照願いたい)

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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思うようにならないから、楽しい

(メルマガ記事「上手くいかないことを楽しむ」から)

 

みなさんは、「なぜ自分だけ結果が出ないんだ」と思ったことがありませんか?

 

成功した人の本や記事を読んだり、セミナーを受講したりして、自分も同じようなことを行っても、なぜか結果が出ない。
そんなとき、「なぜ……」という気持ちと、いら立ちのようなものを覚えます。

 

そんなとき、「思うようにならないから、楽しい」と考えることができませんか?

 

よくよく考えてみると、そう簡単に結果など出るわけがないのです。

 

もし、すぐに結果が出たとしたら、きっとあっけなさを覚えると思います。

 

そして、あっけないという感情は、きっと楽しいという感情からはかけ離れていると思います。

 

そうすると、すぐに結果が出ないから、ものごと楽しいということにはなりませんか?

 

ここも考えてみれば、私たちは、そのことを経験しています。

 

スポーツだって、稽古事だって、なかなか上達しなかったじゃないですか。

 

そして、思えば、なかなか上達しなかったことが、楽しかったのではないでしょうか。

 

しかし、ことビジネスになると、私たちは、この「思うようならないから、楽しい」という世界を忘れ、一発で成功の楽しさを味わおうとしています。
ちょっと、変ですよね。

 

そして、一発で成功すること、また人の話を聞いて成功することなどは、私個人的には、めったにないと思っています。

 

また、成功した人は、傍目から見るとあっさり成功したように見えるかもしれませんが、その裏には血のにじむような試行錯誤の繰り返しがあったと思います。

 

「思うようにならないから、楽しい」と考えること、あるいはそう考えるよう努めることが、私は「ビジネスマン・ウーマンの生き抜く技術」だと思っています。

 

そして、ものごと、「自分の頭で考える」とけっこう、いい答えが出てくると思います。

 

綾小路亜也

 

 

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(写真は熱海の日の出)

 

 

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胴元を太らせない

(メルマガからの記事抜粋)

 

これから、「生き抜く技術」についてお話ししていきたいと思います。

 

1回目は「胴元を太らせない」です。

 

みなさんは、胴元って、おわかりですよね?

 

博打用語ですが、要は取り仕切る人と考えればいいと思います。

 

生き抜く上では、この胴元と上手く付き合っていかなければなりません。

 

私たちは、意識している、意識していないにかかわらず、胴元に寺銭を払っています。

 

住宅ローン、投資信託、保険……。

 

仕切っている人にお金を払っていると考えると、どんどん浮かぶと思います。

 

ただ、必要不可欠あるいは納得ずくで払っていることも多いですよね。
そんな場合は、それでいいと思うのです。

 

しかし、私たちは、きっと新しいことにチャレンジするときにも、代償を払っています。

 

それも、自分の目的のために、そんな負担など気にならないということならば、それはまさに活きたお金の使い方で、とてもいいことだと思うのです。

 

しかし、何かをするたびに支出が伴う場合、あるいは目的のためとはいえ、時間的にも精神的にも負担を伴うといった場合には、ちょっと注意する必要があると思います。

 

そんなとき、考えてもらいたいことは、「本当に自分の目的に合致しているのか」「胴元ばかりが得をしていることはないか」ということです。

 

そして、そう思えたときは、たいがい胴元が継続的関係を求めています。
非常にうまいビジネスと言えます。

 

この胴元との付き合い方が生き抜く技術の重要な鍵になります。

 

綾小路亜也

 

 

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会議直前に慌ただしく席に座る人にも、仕事は来ない

「あれどうなった?」、「まだやっているのか?」、「どこに行っているんだ?」と言われない人が、仕事が来る人の3条件であり、それに付け加えるものとして、「忙しい素振りを見せる人にも、仕事は来ない」ということを前回説明した。
今回お話しするのは、「会議直前に慌ただしく席に座る人」である。
残念ながら、こういう人にも仕事は来ない。

 

「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、「忙しい素振りを見せる人」に似ているかもしれないが、ちょっと違うのである。
それは、「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、なにかとバタバタしている人なのである。
そんな人を見ていると、人は仕事を頼む気がしなくなる。
その理由は、もし、こんな人にに仕事を頼んだら、自分までがこのバタバタペースに巻き込まれてしまうことが容易に想像できるからである。
そして、「会議直前に慌ただしく席に座る」姿を見て、周りの人は無意識のうちに、その人の計画性のなさ、自分のペースを優先する人であることを感じ取るからである。

 

重要なことは、「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、いつもそうだということである。
一方で、いつも、「会議の定刻だいぶ前に席に座っている人」がいるということである。
それでは、「会議の定刻だいぶ前に席に座っている人」が暇な人かというと、そうでは決してないのである。
むしろ、非常に仕事が立て込んでいる人に限って、会議の定刻だいぶ前に座っているケースが圧倒的に多いと思うのである。
これは、みなさんも実感していることではないだろうか?

 

こう考えると、「会議直前に慌ただしく席に座る人」も、「会議の定刻だいぶ前に席に座っている人」もともに、癖になっていると言うことができる。
そして、「会議の定刻だいぶ前に座っている人」は、あらかじめ、会議を前提に予定を組み立てている人である。
月のスケジュール、週のスケジュール、そして、その日のスケジュール、どれをとっても、会議を念頭に入れたスケジュールを立てているのである。
それゆえ、会議前にはスケジュールに余裕を持たせている。
だから、必然的に、会議の定刻だいぶ前に席に座っているのである。

 

そして、より重要なことは、「会議の定刻だいぶ前に座っている人」は、仕事のケジメをつけるのが上手い人だということである。
会議前に仕事をやっていても、「そろそろ会議だ。この仕事はいったん終了しておこう」と思う人なのである。
一方、「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、逆に、「今日は会議だから、なるべくその前に仕事を片づけておこう」と思う人なのである。
それゆえ、会議直前まで、仕事を粘る。その結果、慌ただしく会議直前に席に座るのではないだろうか?

 

会議直前まで仕事を粘るということは、見上げた心構えのような気がするかもしれないが、私は、ビジネスマンは、「腹をくくる」ということも必要だと思う。
会議はあらかじめ決まったスケジュールなのである。それゆえ、「そろそろ会議だから、この仕事はここまで」あるいは、「会議前に、時間がかかり区切りがつかない仕事に取りかかるのはやめておこう」という腹のくくりが必要だと思うのである。

 

そう考えると、バタバタ感というものは、仕事の区切りが上手くついていないことから生じているのではないかと思うのである。
つまり、仕事が連鎖しているのである。音符でいう小休止や、区切りがないまま、仕事がつながっているのである。
連鎖しているから、次の仕事? である会議になだれ込むのである。だから、会議直前に慌ただしく席に座るのだと思う。

 

これは、その人が身に付けた仕事の進め方である。
そして、仕事の連鎖を断ち切るものは、仕事の区切りである。また、そのために、腹のくくりも必要だと思うのである。
それでは、仕事の区切りがつくと、仕事はどのように変わっていくのだろうか?
きっと、ポイント、ポイントをおさえた仕事ぶりに変わるはずである。

 

上司や顧客は、区切りがついた仕事の進め方をする人に妙に安心感を持つ。
そして、その結果、また仕事が来るのである。

 

 

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サラリーマンの本質

 

 

 

忙しい素振りを見せる人にも、仕事は来ない

「ビジネスマンの生き抜く技術⑫」

 

私は、仕事が来る人の条件は、今まで見てきたように、「あれどうなった?」と言われない人、「まだやっているのか?」と言われない人、「どこに行っているんだ?」と言われない人の3条件だと考えている。
この3条件さえ充たせば、仕事は来ると考えている。
しかし、補足するならば、+アルファというものも存在する。
その一つが、「忙しい素振りを見せると、仕事は来ない」である。

 

これは、みなさんも感覚的には理解できるのではないだろうか?
世の中には、忙しい素振りを見せる人がいる。あっちのデスクで誰かと口早に話したかと思うと、今度はこっちのデスクでまた誰かと口早に話している。そして、自分の席に戻ったかと思うと、電話を矢継ぎ早にかける。電話をかけたかと思うと、今度は、急にカバンを抱え、慌ただしく会社を出て行く。
会社に戻ると、「ふーっ」と大きなため息をつく。そんな人は、みなさんの周りにも必ずいると思う。

 

こういう人は、こちらまで気ぜわしくなってしまい、とても見ていられない。
しかし、当の本人は周りの人たちの反応をそうは思っていない。「自分はできる有能な社員に見られている」と思っていることが多い。だからこそ、より一層、忙しく振る舞うことに磨きをかけるのである。

 

そして、こんな人にも、仕事は来ない。
その理由はきわめてシンプルである。とてもそんな人に仕事を頼む気がしないからだ。また、だいいち、取りつく島がないではないか。

 

こうした光景は、わたしたちは、買い物などの場面でもよく経験している。
買い物に行くと、よく忙しそうにしている店員に遭遇する。店員の一瞬の隙を見つけて話しかけると、つっけんどんな答えが返ってくる。そして、答えを言い終わるかいなかのうちに、もうその場所にはいない。違う仕事をやっているのである。
そして、私たちは、「誰がこんな店で買うもんか」と心に刻むのである。

 

しかし、まるっきり、それとは逆の場合にも遭遇することもある。
こちらが、なにかを尋ねようと思うと、不思議に目が合う店員がいる。そして、にっこりとほほ笑みかけているではないか。
そんな店員がいるだけで、その店が好きになってしまう。そして、どうせ買うなら、きっと、その人から買いたいと思うのである。

 

ここで、私たちは、次のことを考えなければならないと思う。
それは、もしかしたら、実際に忙しいことと、忙しく振る舞うこととは別なのではないかということである。
すなわち、実際に忙しい人が、忙しく振る舞うかというと、必ずしもそうではないということである。
逆に言えば、忙しく振る舞う人が、実際に忙しいかと言えば、必ずしもそうではないということである。

 

それは、先ほどのにっこりとほほ笑む店員の例で言えば、やはりお客は、この人から買いたいと思う。また、こうした人には、お客の方も自然と近づいていくはずである。
ということは、このにっこりほほ笑む店員にこそ、お客が集中することになる。
お客が集中するということは、このにっこりほほ笑む店員こそ、忙しい人なのかもしれない。
しかし、こうした店員は、自分の忙しさを人に見せないのではないだろうか。

 

こう考えると、なにか腑に落ちるものがある。
それは、「仕事が集中する人」を見たとき、その人は、もうバタバタ状態でとても話しかけることができない人ではないからだ。
忙しい中にも、人が話しかけることができる余裕のようなものを持っていることが多いからだ。
こうした余裕を人に感じさせるから、人は、またその人に仕事を頼むのではないだろうか。

 

「仕事が集中する人」の特徴は、今まで述べてきたような「あれどうなった?」「まだやっているのか?」「あいつどこに行っているんだ?」と言われない仕事の進め方に加え、忙しくても忙しく見せない余裕のようなものを持っていると思うのである。
だから、「仕事が集中する人」には、また仕事が来るのだと思うのである。

 

そして、こうしたことを考えたとき、もしかすると、忙しい素振りを見せる人は、これ以上仕事がこないようにと、忙しく振る舞うことによって、新たな仕事をブロックしているのかもしれない。

 

いずれにせよ、仕事が来ないようにするには、忙しく振る舞うことであり、仕事が来る人になるには、忙しい素振りを見せないことになるのではないだろうか。

 

そして、もし故意に新たな仕事をブロックする気持ちがないのなら、忙しい素振りを見せることはやめた方がいいと思うのである。
忙しい素振りを見せることは、多くの場合、癖になっている。また、多くの場合、「自分はこれだけ大変だ」「自分は能力があるんだ」ということを人に見てもらいたいから、そうしていると思うのである。
しかし、人はそのようには思わない。
ただ、「その人に仕事を頼むのはやめよう」と思うだけである。

 

 

 

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仕事が来る人の条件③ 「どこに行っているんだ?」と言われない人

「ビジネスマンの生き抜く技術⑪」

 

仕事が来る人の3条件のうち、今回説明する「どこに行っているんだ?」と言われない人が、一番難しいかもしれない。
今まで説明した「あれどうなった?」と言われない人、「まだやっているのか?」と言われない人は、みなさんもピンと来ると思うが、今回の「どこに行っているんだ?」は、? と思う人が多いのではないだろうか。

 

この「どこに行っているんだ?」と言われない人は、「肝心要のときは依頼主の傍にいる人」である。

 

実は、この「どこに行っているんだ?」という言葉は、私たちはよく聞いている。
たとえば、上司が部下を捜しているとき、「あいつ、どこに行っているんだ?」と言っている。
それは、多くの場合、上司が依頼した仕事の件で、急に確認したいことが生じた場合だ。
大事な会議の前、急に役員などに呼ばれたとき、あるいはトラブルが生じた場合などだ。
ところが、捜している部下がいない。その際に使われる言葉である。
そして、これまた多くの場合、周りの人は、「さっき、○○さん、出かけて行きましたよ」とか、「早退しましたよ」と答えているのである。

 

私は、客の立場でこの「どこに行っているんだ?」を痛切に味わったことがある。
それは、私の家のリフォームのときだった。
工事店の担当者の方は非常に真面目な方で、ちょくちょく私の家を訪問しては、工程を説明してくれたり、工事の進捗確認を行っていた。
正直、私は、「そこまでやってくれなくてもいいのに……」と思っていた。
ところが、ある日曜の朝、ものすごい音がする工事が俄かに始まったのである。
日曜の朝である。私は近隣の手前もあり、慌てて工事店に電話をかけた。そのとき、その担当者の方は不在だったのである。
そのとき、私はいらだちもあり「○○さん、いったいどこに行っているんですか?」と叫んだのである。

 

肝心要のときに、依頼主の傍にいない人にも仕事は来ない。
それは、仕事を依頼する方は、たえず不安だからである。
そしてその不安を払拭するために、肝心要のときは、自分の傍にいてもらいたいと思っているからである。

 

ところが、多くの人は、この依頼側の気持ちを意外にわかっていない。
「ちゃんと、言われているとおりにやっているんだから、いいじゃないか」と思っている人は多い。
確かに依頼側のニーズは、「頼んだ仕事をしっかりやってもらいたい」が一番に来るが、それと同時に不安も覚えたくないのである。
その不安を軽減するせめてもの願いが、肝心要のときは、自分の傍にいてもらいたいということだと思うのである。

 

しかし、そんな依頼側の気持ちを理解している人もいる。
上司の大事な会議の前に、「私、待機していましょうか?」と上司に尋ねる部下もいるのである。
あるいは、自分が外出したり出張する際に、上司に依頼された仕事の現況を報告し、上司の不安を払拭してから出かけていく部下もいるのである。
そんな部下には、上司は、心から「ありがとう」と思うはずである。

 

また、それは会社だけの話ではない。
顧客が自分の傍にいてもらいたいと望むとき ー トラブルのとき、納品のとき、顧客の担当者が上司決済を仰ぐとき……などシッカリと顧客の傍にいるビジネスマンもいるのである。

 

重要なことは、依頼側は、肝心要のときに傍にいてくれる人に、また仕事を頼もうと思うことである。
仕事が来る人、仕事が来ない人を分けるものは、単に依頼された仕事の完成度、質の問題ばかりではない。
この依頼側の気持ちが、大きく仕事が来る人、来ない人を分けるのである。
「仕事が集中する人」は、そんな依頼側の気持ちを知っていて、肝心要のときに依頼主の傍にいるのである。

 

ここは、ビジネス書に書いていないところなので、みなさんが人に大きく差をつけるチャンスでもある。
ぜひ、この依頼側の気持ちを腹に落としてもらい、頭一つも二つもリードしてもらいたいと思っている。

 

 

 

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仕事が来る人の条件② 「まだやっているのか?」と言われない人

「ビジネスマンの生き抜く技術⑩」

 

前回、仕事が来る人の条件として「あれどうなった?」と言われないことを取り上げた。
「あれどうなった?」と言われないことは、仕事が来るための最初の関門であると言える。

 

続いての関門は、今回取り上げる「まだやっているのか?」と言われないことである。
上司や顧客から、この「まだやっているのか?」を言われると、これまた、仕事が来ることはない。
ところが、この「まだやっているのか?」は、言われる方も、ピンと来る人とそうでない人がいる。
それを、今回、考えていきたい。

 

「まだやっているのか?」と言われるシチュエーションは、こんなことが多いのではないだろうか?
あなたは、上司から依頼されたことを一生懸命やっている。そこに、上司がやってくる。そして、上司はあなたの一生懸命やっている姿を見て、「まだやっているのか?」と言うのである。

 

ここで、問題になるのは、上司の「まだやっているのか?」の解釈である。
「おう、おう、一生懸命やっているな。ご苦労さん、ご苦労さん」という意味では決してない! ということである。
ここを、「大変だね。ご苦労さん」と解釈してしまう人もけっこう多いので、「まだやっているのか?」を仕事が来る人の条件の2番目に取り上げたのである。

 

それでは、上司の「まだやっているのか?」の意味は、どういうことなのだろうか?
それは、端的に言うと、「いい加減に早く終わらせろよ」という意味である。
「サッサと済ませてくれよ」という意味である。
それも、「こんなに時間をかけて………」とイライラ感が募った言葉なのである。
そして、上司は、様子を探りにあなたのところにやってきたと考えるべきなのである。

 

きっと、上司の腹の中にあるのは、「こいつに頼むんじゃなかった」という思いである。
ここで私たちが肝に銘じなければならないことは、上司はせっかちだということである。
また、同じように顧客もせっかちだということである。
それは、みなさんが、客側に立ったときのことを考えれば、よくわかると思うのである。
みなさんは、レストランで注文した料理がなかなか運ばれてこないと、すかさず店員に催促を入れたり、宅配ピザを頼んだときも、少しでも配達時刻を過ぎると、電話をかけているのではないだろうか。
詰まる所、頼む側はたえず、せっかちになるということである。

 

さて、ここで重要なのは、「まだやっているのか?」と言われる人の仕事の進め方である。
私は、「まだやっているのか?」と言われる人の仕事の進め方は、丁寧で慎重だと思うのである。
丁寧で慎重なことは、もちろん尊重されることだが、それよりも、依頼側がスピードを求めたときに「まだやっているのか?」と言う言葉を吐かれると思うのである。
つまり、依頼側は、「とにかく、早く済ませてもらいたい」と思っているときに、自分のペースで、丁寧に仕事を進めている人を見ると、苛立つのである。

 

そして、このことは、ビジネスマンの仕事の進め方全般に関わる問題だと思うのである。
みなさんは、よくこんな言葉を聞いたことがないだろうか?
「期限遅れの100点より、期限内の60点」
この点は、ライフネット生命社長岩瀬大輔氏が、著書『入社1年目の教科書』の中で、仕事における3つの原則の中の1つとしている。
3つの原則 ①頼まれたことは、必ずやりきる ②50点で構わないから早く出せ ③つまらない仕事はない
(参考:『入社1年目の教科書』私の書評 http://goo.gl/BWvBkd )
また、私の本のレビュアーの方も、それこそ「期限遅れの100点より、期限厳守の60点(できれば70点)」ということを引き合いに出している。
(参考:レビュアーページ http://amzn.to/1kkJaFa

 

つまり、頼まれたことは早くやる! 早く出す! ということが実務者感覚なのである。
そして、私はみなさんに、次のことをアドバイスしたいと思っている。
それは、仕事の進め方に対するアドバイスである。
みなさんが、下記のことを参考にしていただければ、絶対に、人より頭一つ、二つ出ると思うのである。

 

①完璧主義より完結主義をめざす

 

もちろん、完璧をめざすことは素晴らしいことだが、完璧をめざすと、どうしても時間がかかってしまう。
例えば、報告書作成一つをとっても、完璧を期そうと思うと、文字ずれ、レイアウト、表現など細部のことが気になって仕方がなくなる。
その結果、果てしない残業への道に入ってしまう。
しかし、多くの場合、依頼主は速さを求めているのである。
私は、ビジネスマンの仕事の進め方は、それよりは、「早く形を作りあげて、さっさと提出する」ことが重要だと思うのである。
それを、私は「完結主義」という言葉で表現している。

 

②「手離れ」を早く

 

仕事が完結する状態を表現する言葉である。
この「手離れ」をいう言葉も、私が考えた言葉である。文字通り、みなさんの手から、一つの仕事が離れていく瞬間を表す言葉である。
だから、「手放れ」ではなく、「手離れ」ということになる。
「この仕事とは、もうおさらばですよ」という感覚である。

 

みなさんが、この「完璧主義より完結主義をめざす」、そして「手離れ」を早く という感覚をつかめば、仕事は向こうの方からやってくる。
それは、依頼主から見れば、「早く、形に仕上げてくれる人」だからである。

 

(参考:『サラリーマンの本質』 第1議題 3.「手離れ」を早く )

 

 

 

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仕事が来る人の条件① 「あれどうなった?」と言われない人

「ビジネスマンの生き抜く技術⑨」

 

今まで述べてきたように、ビジネスマンを生き抜くには仕事の量をこなすことが重要である。
そして、「仕事の量をこなす」代表者と言えば、わたしたちが、これから考察していく「仕事が集中する人」である。

 

ここで、大事なことを見逃してはならない。
それは、「仕事が集中する人」は仕事が来るから、仕事が集中するということである。
言い替えれば、「仕事が集中する人」は、仕事が来る「なにか」を持っているということになる。

 

私は、その「なにか」は、「あれどうなった?」「まだやっているのか?」「どこに行っているんだ?」と言われないことだと考えている。
すなわち、「仕事が集中する人」は、「あれどうなった?」「まだやっているのか?」「どこに行っているんだ?」と言われない人だと考えている。
私は、この3つのことを言われないことが、仕事が来る条件だと考えている。
そんなことを言われるような人には仕事は来ないのである。

 

今回は、その1番目である「あれどうなった?」について考えてみたい。
「あれどうなった?」と言われないためには、解答は1つしかない。それは、多くのビジネス書がいっているように「すぐやる」しかない。

 

しかし、「あれどうなった?」はそんなシンプルなものだが、意外と奥深いのである。
一つは、「あれどうなった?」は、仕事を依頼した方から見れば、一定の時間を待って発した言葉であるからである。
そして、「あれどうなった?」という言葉は、様子を探る言葉でもあり、言う方も言いづらい言葉であることを理解してもらいたい。
それは、そんな依頼側の感情を理解しえない人が、「仕事ができる人」などを論じてもなんの意味がないからである。

 

そして、もう一つは、「あれどうなった?」はどういう場合に言われる言葉であるかを理解する必要がある。
「あれどうなった?」は、時間を要しそうな重たい依頼の際に、言われる言葉だろうか?
多分、違うだろう。依頼側から見れば、そんな時間がかかるものではないと思っていること、すぐにでもできそうなことをまだやってくれていないときに言う言葉ではないだろうか?

 

たとえば、「電話をかけてくれ」「まとめておいてくれ」「話しといてくれ」「予約しておいてくれ」「確認しておいてくれ」「連絡をくれ」………
「あれどうなった?」は、そんな簡単なことに対する依頼ができていないときに発せられる言葉ではないだろうか?
そんな簡単なこともやってくれないことに対するイライラ感が募った言葉だと思うのである。

 

そして、こんな言葉を吐かれた人には、同じような依頼が回ってくることはなくなる。
それは、依頼側から見れば、また待たされるのが嫌であり、またイライラするのが嫌だという単純な理由からである。
きっと、依頼主は、そんな不愉快な思いをせずに済む人に新たな依頼をするだろう。

 

実は、このことが、仕事が来る人になるか、仕事が来ない人になるかの分かれ道なのである。
そして、このことにより、「仕事が集中する人」が生まれる。
「仕事が集中する人」は、依頼主から見ればイライラしないで済む人である。だから、また頼もうとするのである。それゆえに、どんどん仕事が集中していくのである。
一方、仕事が来ない人は、どんどん仕事がなくなっていく。
たったこれだけの話であるが、ビジネスマンの行く手を二分するのである。

 

そして、「あれどうなったか?」のディープなところは、その言葉を言われる人、言われない人とも、それがその人の癖になっているからである。
もしかすると、「あれどうなった?」と言われる人は、「簡単なこと、すぐにでもできそうなことは、後回しでもいいんじゃないか。それよりは重要な問題から取り組むべきじゃないか」と仕事の優先順位を考えている人かもしれない。そんなことを考える癖がついてしまった結果、すぐにやらない癖も体に染みついてしまった人なのかもしれない。

 

 

しかし、簡単なこと、すぐにでもできそうなことを、やれるかどうかで、ビジネスマンの行く手は大きく2つに分かれるのである!
シンプルだが、ここが大きな分岐点なのである。

 

『サラリーマンの本質』で「仕事は、とにかく簡単なものから解決していく」を詳述している。参考にしていただきたい)

 

 

 

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「できる人」を追い求めるより、「仕事が集中する人」をマークする

「ビジネスマンの生き抜く技術⑧」

 

今、「できる」というタイトルが付いた本は非常に多い。また「一流」というタイトルが付いた本も非常に多い。
そして、この「できる」「一流」というタイトルが付いた本は、売れているのである。
私は、こうした現象の背景には、厳しい格差社会が存在していると考えている。

 

それは、「仕事ができる」「一流」という言葉には対語があるからである。それは、嫌な表現になるが、「仕事ができない」「二流」ということになる。
読者は、「仕事ができる人」「一流の人」になりたいと思い本を求める。
ということは、「仕事ができない人」「二流の人」になりたくないということでもある。
「そんなこと、あたりまえじゃないか」と言う人は多いと思うが、ビジネスマンの経験の長い人は、ちょっと昔のことを思い出してもらいたい。

 

ちょっと昔は、本のタイトルも、「仕事ができる」「一流」というようなストレートな表現をしていなかったはずである。
それが本のタイトルもストレートになり、読者側もストレートな表現のタイトルの本を選ぶということは、時代が変化しているのである。
私は、今のビジネスマンは、薄々、自分の行く道は2つに分かれていくだろうと気づいているのだと思っている。
それだから、「仕事ができる人」「一流の人」を求めているのだと思うのである。

 

さて、問題は、「仕事ができる人」「一流の人」というタイトルが付いた本を読んで、読者は、本当に「仕事ができる人」「一流の人」をイメージできるかである。
ちょっと、眼を閉じて、「仕事ができる人」「一流の人」をイメージしてもらいたい。

 

どうだろうか? ここでくっきりと「仕事ができる人」「一流の人」をイメージできたならば、それはOKである。
きっと、「仕事ができる人」「一流の人」に向かってまい進することができると思うのである。それは、対象となる像があるからである。真似る像があるからである。

 

しかし、私は、多くの人は、(朝早く起きて……、会社に早く着いて……、メールをチェックして……、そして机の上がきれいな人で……、自分の意見をはっきり言える人で……)とそんな共通項らしきものは言えるかもしれないが、その先は行き詰まってしまうのではないかと思っている。

 

しかし、心配はいらない。
実は、私も、毎日のようにビジネス書を読んではいるが、そんなものなのである。
この「仕事ができる人」「一流の人」の正体はけっこう難しいのである。
それは、著者側からすれば、「仕事ができる人」「一流の人」は、自分自身か、あるいは、自分と接した人であるからくっきりとイメージできるが、一般の人にとっては、この「仕事ができる人」「一流の人」は架空の人だからである。
それだから、うまくイメージできないのである。

 

しかし、「一流の人」はともかくとして、「仕事ができる人」は、私たちの周りに本当にいないのだろうか? 真似るべき対象の人は本当にいないのだろうか?
実は、わたしたちは、ある人のことをイメージしているのではないだろうか。
それは、「仕事が集中する人」である。
わたしたちの頭の中には、「仕事が集中する人」は「仕事ができる人」ではないかと認識が薄々あるのではないだろうか?

 

私は今から1年以上も前に「仕事はできる人に集中する」というブログを書いた。
驚くことに、それ以来、毎日このブログへのアクセスは絶えないのである。
私は、この現象は、私が推測するように、多くの読者の頭の中には、「仕事が集中する人」が「仕事ができる人」ではないかという認識があるからだと思っている。

 

そして、重要なことは、「仕事が集中する人」ならば、私たちの周りに必ずいるのである。
得体のしれない像を追い求めるより、実体としての像が存在するわけである。
それならば、この「仕事が集中する人」をマークしない手はない。

 

そして、実はこの「ビジネスマンの生き抜く技術」は、「仕事が集中する人」をマークしているのである。
私は、今まで「仕事の質にこだわるより、とにかく仕事の量をこなす」ということを述べてきたつもりである。
どうだろう? 「仕事が集中する人」は「仕事の量をこなす人」ではないだろうか?

 

そして、実像を上手くイメージできない「仕事ができる人」を追い求めると、眼はどうしても、仕事の質、あるいは特別なやり方に向きがちになる。
それでは現実感が伴わないから、いっこうに打開策にならないのである。
それよりも、現実の像がいるのである。
この「仕事が集中する人」を観察、分析することこそが、「仕事ができる人」を知る入り口ではないかと私は考えている。

 

ここから先は、「仕事が集中する人」について、みなさんと一緒に考えていきたい。

 

 

 

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