評価される失敗✕評価されない失敗

評価される失敗✕評価されない失敗

 

ビジネスマンやビジネスウーマンはこれから評価の時期を迎える。
評価を受けるにあたって、粘ってもらいたいものがある。
それは、失敗したことである。
失敗の意味は「物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと」(「デジタル大辞泉」)だから、詰まる所、「よい結果」が得られなかった場合である。

 

いまは、どの会社も目標管理制度を採用しているので、「よい結果」が得られなかったことは、ダイレクトに評価に反映する。
その結果、昇進にも年収にも影響がある。
「よい結果」が得られなかった原因の中には、着手が遅かった場合、形だけやった場合、なにもやらなかった場合が含まれるが、これは自業自得だから、あきらめるしかない。

 

しかし、一生懸命やってはみたが、成果に結びつかなかったことも多いはずである。
それは、やり方の問題と密接に関わっている。
だが、私は、「何が最適の方法だったか」は、実のところよくわからないのではないか、と考えている。
多くの場合、結果から判断しているような気がしてならない。

 

たとえば、本社の企画部などが新商品を開発し営業におろした場合、どんな売り方が最適かは、その実、本社自身もわかっていない。
そんな中で、結果を出した人がやった方法がクローズアップされ、「いいやり方だった」と判断されるのではないかと考えている。
ここに、みなさんが、「よい結果」が出なかったとしても、粘る余地がある。

 

ただ、「よい結果」が出なかった場合、評価で粘るためには1つだけ条件がある。
それは、組織に残るものがあったということである。
だが、ここを、あまり深く考える必要はない。

 

考えてみれば、一生懸命取り組んだのに成果が出なかったということは、組織にとって意味がある。
「そのやり方では、結果が出なかった」ことを、組織に示しているからだ。
ということは、組織から見れば、成功に向けて方法を一つ潰し込んだことになり、成功への輪を縮めたことになる。

 

つまり、この失敗は、組織に得るものがあったということになる。
実は、組織に得るものがあったというところに、評価制度の本質が詰まっている。
「成果を上げた」ということは、組織に売り上げや結果を与えたということになるから、もちろん組織には得るものがあったということになる。だから評価されるのである。
この観点からすれば、失敗した場合も、組織に得るものがあったという要素が必要なのである。

 

 

私は長い間、ビジネスマンやビジネスウーマンを見てきて、成果が出なかった場合、「今年度はダメだった」と、あっさりあきらめてしまう人が非常に多いことに驚いた。
そんなときは、あっさりとあきらめずに、自分がやったことを、子細に思い起こし、紙に書き出すことである。
紙に書き出したことを、自己評価欄に書き写すくらいの気持ちを持ってもらいたい。

 

そして、評価面接では、成果が出なかったことを率直に認めたうえで、自分がやったことを説明し、「この方法では成果が出なかった」ことを述べ、そのことから、自分がわかったことを話してもらいたい。
「自分がわかったこと」を話すというところが重要なポイントだ。
それは、自分の将来にとって意味ある分析であり、自分にとっても、組織にとっても、この1年がけっして無駄ではなかったことを示しているからだ。

 

評価者ば、きっと、行動の数々に目が行くはずである。
「なるほど」と思える内容もいっぱい詰まっており、その中には、個人の課題というよりは、組織の課題があることにも気がつく。
こんなときは、けっして悪い評価はつかない。結果が出なかったとしても、行動は認められる。

 

 

評価は基本的には単年度評価である。
しかし、もし、みなさんが出世や昇進を望むならば、この単年度評価ということを、いったん頭から消し去った方がいい。
単年度評価ということが頭にこびりついていると、「今年度は捨てだ」などと、あっさりあきらめてしまうからである。
それよりは、評価は積み重なっていくものだと考えた方がいい。
そうすれば、1年を無為にしないし、結果が出なかった場合でも粘れるからである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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「何かを生み、何かを残した」ことが高評価のコツ

「何かを生み、何かを残した」ことが高評価のコツ

 

ビジネスパーソンはかならず評価を受ける。
だが、上司からの評価に納得しない人も多い。

 

それは、そういう人ほど、組織のために頑張ってきた人だからだ。
誰よりも他部署からの電話を受け、対応してきたし、自分が所属する組織のために残業を重ねて資料も作った。そして、誰よりも部下を指導した。
実際、朝早くから夜遅くまで頑張った。
自分の組織の人からも、他部署の人からも信頼されていたと思うのだ。

 

それなのに、上司の評価は低い。「いったい、なんなのだろう? とても、やってられない」と思う。
実はこうした現象は日本中で起きている。
しかし、いままで、会社も上司も、こうして頑張ってきた人の評価については、上手く言葉にして説明することができなかったのである。
だから、評価に納得しない人は、原因もわからないまま、毎年、行動が報われない形で終わっていた。

 

 

そこで、一生懸命頑張っている人のために、ちょっとアドバイスを送りたい。

 

たとえば、自分の組織のために、いつも会議資料などを一生懸命作っている人。
きっと、上司はそのこと自体に対しては感謝もしているし、評価もしている。
しかし、そのことが、組織に形として残ったは言えないのである。

 

組織に形として残るというのは、資料でも、ルールだったり仕事の進め方の標準マニュアルやフロー図だったり、汎用の企画書だったり、想定問答集だったり、顧客対応集なのではないだろうか。

 

また、部下指導でも、組織に形として残るということは、部下を指導した結果、部下が戦力アップして部下の担当が増えたりすることではないだろうか。

 

営業部門もなかなか売り上げ目標をクリアーすることは難しい。それでも組織に形とし残るものは、未取引だったA社に食い込んだとか、新しい地域や分野に進出することができたということではないだろうか。

 

つまり、会社や上司は、結果として、「何かが生まれ、何かが残っていない」と評価しづらいのである。
だから、「一生懸命頑張ってくれたけど……」となってしまう。

 

 

みなさんが悔しい思いから脱却するには、この「何かを生み、何かを残す」ということを強く意識してもらいたい。
「そんな評価のために、オレは仕事をしているんじゃない!」という人も多いかと思うが、一生懸命やっているならば、それをメモ書きにしてでも残してもらいたいと思う。

 

先ほどの部下指導の例で言えば、「〇月〇日 △時~△時まで実施」というように記録にとどめてもらいたい。それを、自己評価の際に転記すればいいではないか。
これを見た上司は、「こんなにもやってくれていたんだ!」と感動し、感謝する。
このことが、みなさんの行動が形に残ったということであり、あとの論点は部下の成長ぶりということになる。
部下が成長したならば、結果も生んだのである。

 

みなさんが作成した資料とて同じである。
その資料には、かならずや組織の特徴、課題、今後につながることが書かれたペーパーがある。
そのペーパーは、組織のルール化、標準化、提言にもつながる。このペーパーを基に、組織で議論したり、上司に進言したならば、それは組織に形として残ったことになる。

 

このようにみなさんの働きぶりが、形として残ったとき、上司の評価の俎上に乗る。
上司も、みなさんが残した形を一生懸命吟味するはずである。
上司の吟味が始まるようだと、評価は高くなっていく。

綾小路亜也

 

 

 

なお、評価に当たっては、正直、目標設定時に、会社や上司が評価しやすい目標を立てたかということにも大きく左右される。
この点については、記事「数値ができる目標を書く」http://shinyuri-souken.com/?p=12279を参照いただきたい。

 

 

また、一生懸命やっている人ほど、異動発表のたびに「なぜ?」と思うことが多い。
ここにも、カラクリのようなものが存在するので、興味のある方は、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』を参照いただきたい。

 

 

 

 

 

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「白羽の矢が立った」にご用心

「白羽の矢が立った」にご用心

 

会社には会社の言葉がある。
昇進や出世を目指すならば、会社で言われている言葉の意味を十分に咀嚼する必要がある。

 

拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』の中で、私は人事部言葉である「苦戦」をさかんに紹介した。
「苦戦」は本来、相手がいる言葉である。相手が強いため不利な状況で苦しい戦いをすることだが、会社で「苦戦している人」というときは、「苦しみながら努力している人」というよりは、「思うように活躍できていない人」を言う。

 

問題は、「思うように活躍できていない人」という言葉のニュアンスである。
そこには、もちろん環境の影響を指していることもあるが、多くの場合、ストレートに表現すると、嫌な言葉にはなるが「使いものになっていない」という意味である。
会社はストレートに表現できないから、「苦戦している人」と言っている。

 

 

「白羽の矢が立つ」という言葉にも十分に注意しなければならない。
もちろん、文字通り「多くの中から選び出される」という意味で使われることもある。
だが、実際には、ある部署で欠員が生じたりして、誰かを出さなければならないとき、その言葉が使われることが多い。

 

実は、私も「白羽の矢が立った」と言われた一人である。
当時、私は、非常に業績が安定した課に所属していた。一方、隣の課は業績が不安定で、いつもバタバタしていた。
あるとき、私は課長に呼ばれ、隣の課への異動を告げられた。そのとき、使われた言葉が「白羽の矢が立った」である。

 

私はそのときは、そんなものかと思ったが、のちのち考えてみると、私は課でそんな目立った存在ではなかった。つまり、「白羽の矢」など立つわけがなかったのである。余剰人員だったのかもしれない。

 

会社から言われた言葉は、言われた当初はわからないが、のちのち、その意味に気づく。
その意味に気づくと、とてもやっていられない気持ちになる。
だが、ここがサラリーマンの大きな踏ん張り所なのである。

 

私は、この落ち込んだ状況からの脱却の道は一つしかないと思っている。
それは、本来の言葉の意味に戻すことである。
「苦戦している」と言われたら、苦しみながら努力する人になる。「白羽の矢が立った」と言われたら、本当に選ばれた人がやって来たという状況を作り出す。

 

そんな努力を成し遂げたら、会社は「君なら、かならずやり遂げると思っていた」「君をその部署に送り出した甲斐があった」と言うだろう。
はなはだ勝手な言い分に聞こえるかもしれないが、それが会社なのである。

 

だが、確実に言えることがある。
ピンチを乗り越えた人は強くなるということである。ピンチを経験しなかった人より、ずっと強くなる。
そして、会社の思惑通りには昇進も出世も進まないところに、実社会のおもしろさがある。

 

ピンチに遭遇したときは、会社の言葉通りになるように頑張って、会社を見返してもらいたい。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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学びと経験のない人の意見は思い込み

学びと経験のない人の意見は思い込み

 

思いつきは重要である。
しかし、思いついたことに、学びと経験がないと、それは単なる思い込みになる。
難しいところだ。

 

そうすると、同じところをいつまでもグルグル回っていることになり、すべての事象を自分の思いつきで、当てはめてしまう。
いわゆる演繹してしまうということだ。

 

人は、そこに思考の狭さというものを感じる。
この状況を脱する道は一つしかないように思える。
それは、学び続けることだ。実際にやってみて、そこから学ぶという道もある。それは経験だ。

 

学び続けるということは、自分の考えを検証することになる。
ここで、思いつきをさらに発展していった方がいいのか、それは単なる思い込みなのかがわかってくる。

 

そして、学べば学ぶほど、自分の知識の至らなさを知り、至らないと思うことが、思考の幅を広げていく。

 

私は、ビジネスマン、ビジネスウーマン向けに出世の本を書いたことがあるが、出世にはコツがあるが、最終的には、学び続ける人が収まるところに収まるような気がする。
学び続けることで、検証力を高めることができるからだ。
検証力を伴った意見と、そうでない意見とはまったく重みが違う。

 

学ばねばならない。学ぶことにより、自分の知識の至らなさを知らなければならない。
学んだことをやってみなければならない。やってみて、また学ばなければならない。
自分の考えが正しいと思い続ける人よりも、学び続ける人に学ばければならない。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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会社は人生まで面倒を見てくれるわけではない

2018.08.07記事を更新しました。

会社は人生まで面倒を見てくれるわけではない

「会社は人生まで面倒を見てくれるわけではない」ーこんなことを言うと、「そんなこと、わかっている」という答えが返ってきそうだが、本当にわかっているだろうか?

 

本当にわかるのは、いま盛んに議論されている「定年」になったときかもしれない。
しかし、定年になったときでも、いまは65歳まで雇用延長があるから、多くの人は、また会社に面倒を見てもらおうと思う。
もっと言えば、65歳になっても、まだ会社に面倒を見てもらおうと考える人は多い。

 

それは、それで、けっこうなことだと思うし、会社が働ける環境を作ってくれているわけだから、素晴らしいことに違いない。
また、大企業に勤めていると企業年金があるから、その意味では、会社は一生面倒を見てくれているのかもしれない。

 

しかし、よくよく考えてみると、70歳、75歳、80歳、85歳のとき、会社は面倒を見てくれるだろうか?
企業年金のことは横に置いて考えてみると、そんなことはないはずだ。
だが、会社に面倒を見てもらいたいと思う人は、そんな当たり前のことを忘れがちになっている。

 

つまり、いつかは、自立しなければならないときが来るということである。
この自立を国民年金保険をもらえる時と考え、だから、その時まで会社に面倒を見てもらいたいと考える人も多い。それも、けっこうなことだと思う。
ただ、こうしたことを考えると、会社は自分の生涯を通じて面倒を見てくれる存在ではけっしてないということがわかる。
会社は、学校を出たのちの「働く場」を提供する、もっと言えば「稼ぐ場」を提供する存在だったのだ。

 

しかし、いままでは、このことが曖昧だった。だが、長寿化とともに、人は定年後に膨大な時間が横たわっていることを知ったから、会社は一定期間、働く場、稼ぐ場であったことにも気づくのだ。

 

このHPでも紹介した、いま売れに売れている楠木新氏の『定年後 – 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)』によれば、定年後の自由な時間は85歳まで生きるとすれば8万時間あり、なんと21歳~60歳までの40年間の労働時間を上回るという。
もう、この数字を見ただけで、会社は人生まで面倒を見てくれているわけではないことは明らかである。

 

会社が一生面倒を見てくれるいるわけではないとわかったら、どうすればいいだろうか?
そう気づいたときから、自分の人生を考えなくてはならない。もちろん、定年後に自分の人生を考えてもいいが、選択肢はものすごく少なくなる。
選択肢が少なくなれば、やはり60歳からの再雇用、65歳から、また会社に面倒を見てもらうことを考えざるを得ない。
だが、いまは、そこから先を議論する時代に入っているのだ!

 

加えて言うならば、どんな大企業に勤めていたとしても、60歳からの再雇用の給料は激減するはずである。その先の65歳からの給与は想像することもできないくらいになるだろう。企業年金があるとしても、国民年金に厚生年金、企業年金を足しても、けっして、ゆとりある額というわけにはいかないだろう。

 

こう考えると、会社はある一定期間、働く場所を提供している存在だと、早く気づく必要があるのだ。
また、そう考えると、会社は自分の人生とは別ものだということが、わかってくる。

 

変な話になるが、会社は自分の人生とは別ものと、早く気づき、準備する人が、これからの時代、生き抜くことができると思う。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

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確定拠出年金の登場でレールは自分で敷くことに気づいた

確定拠出年金の登場でレールは自分で敷くことに気づいた

 

私は、確定拠出年金の登場が、私たちの生き方を大きく変えた! と思っている。

 

確定拠出年金の文字だけ見ると、年金の一種のように思えるが、「拠出」が「確定」している年金と読むべきである。
つまり、掛け金は確定してるが、運用は自分次第ですよと言っている。

 

しかし、大企業にお勤めの方は記憶にあると思うが、以前は確定給付年金が主流だった。
「給付」の文字に着目願いたい。つまり、以前は受取額が確定している年金だった。

 

考えてみれば、受け取り額が保証されていたわけだから大変な恩恵が与えられていたことになる。
だが、確定給付年金だと、企業は利回りを保証しているから、企業の財務状況に及ぼす影響は甚大なものになってしまう。そこで確定給付年金はすたれ、確定拠出年金が主流となっていった。
確定拠出年金だと、企業は従業員に対して掛け金を拠出すれば、それ以上のリスクは背負わないで済むからである。

 

 

私は、ここに、「おんぶにだっこ」の時代は終わり、自分の頭で考える時代が到来したと考えている。
確定拠出年金で言えば、企業は原資となるものは出してくれるが、それから先の運用は、自分の頭で考えなくてはならなくなった。
いままでは、企業が敷いたレールに乗っているだけで、保証された将来が待っていたが、その保証は自分で考えなくてはならなくなった。

 

そして、確定拠出年金を契機として、企業や社会は原資というものを提供してくれているが、それをどう考え、どう使うかは自分であることに気づいた。
つまり、レールは自分で敷くものであることに気づいた。

 

だから、人は「〇〇すれば~~になる」方式の人の話には乗らなくなった。
「〇〇すれば~~になる」が、最後までレールを敷いてくれるのなららいいが、最後には自分が決めなくてはならないことに気づいた。

 

私は、そんなこともあり、外資系コンサルが書いた本は消えていったと考えている。
外資系コンサルが書いた本は、内容的には立派なものと思うが、それは自分たちの社会での掟のようなものを示していることから、一般の人が作り上げるレールとはほとんど関係がない。そんなことが影響していると思う。
(関連記事 http://shinyuri-souken.com/?cat=126

 

このような現象は、私も営業の本を書いたことがあるが、営業の本にも及んでいくと思う。
それは、著者がいくらセールスで輝かしい成果を出したからと言っても、セールスに生きる人には参考になるかもしれないが、一般の人にはほとんど関係がないからである。つまり自分のレールとは無関係だからである。

 

だが、一世を風靡した近藤麻理恵氏の『人生がときめく片づけの魔法』に代表されるような気づきの本は、自分がこれから敷いていくレールと密接に関係する。
たしかに、片づけることにより気持ちの整理にもなり、自分が本当に求めることにも気づくからだ。
こんな気づきやマインドアップの本は自分が敷いていくレールを強固にしたり、レールの行く先を自分が望む方向や輝く方向に向かわせることから、益々、注目を浴びるのではないかと思う。

 

 

たしかに、人が敷いたレールに乗る方が安全で間違いないように思える。また楽である。
しかし、考えなくてはならないことは、いまの世の中、そのレールは最終地までつながっていないということである。

 

ということは、レールは最初から自分で敷かなければならないことになる。
自分で敷くということは、自分の頭で考え、自分で決断するということを意味する。

 

それを、レールに乗れる所まではレールに乗り、レールが切れたら考えるでは遅いような気がする。
それに、いまの時代、いつレールが切れるかわからないし、いつ途中下車を求められるかわからない。

 

だから起業というのも有効な一手かもしれないが、私は、たえず自分の頭で考えることが重要だと思う。
自分の頭で考えていれば、レールが切れても、途中下車を命じられても、その先、自分の頭で考えられる。

 

だが、正直、自分の頭で考えることはつらい。それよりも、人の意見に載った方が楽である。
しかし、ここはポジティブに考えようではないか。
自分の頭で考えるということは、人の意見に振り回されないことであり、自分自身の本来の姿を探ることでもあり、自分自身を生き抜くことである。

 

私は、自分の頭で考えることが生き抜く技術に他ならないと思う。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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「その通りと思います」は同感の言葉ではない!

「その通りと思います」は同感の言葉ではない!

 

「その通りと思います」を相手の同感と受け止めるか、受け止めないかによって、ビジネスは大きく変わる。

 

言葉面だけ見ると、まさに同感されたことになるが、「その通りと思います」のあとに、心でささやかれる言葉があるのではないだろうか?
それは、「それはそうかもしれませんが、私は違うと思います」「だが、それでは上手くいきません」などの言葉である。

 

この相手の思いは、「その通りと思います」のあとに、「が」が付け加えられると、顕在化する。
そして、みなさんも、会議の席などで、「Aさんのおっしゃることは、その通りと思いますが、……」と発言している。
つまり、「その通りと思います」は、相手の心の中に別の気持ちが完成されていることを示す言葉だと、私は思っている。

 

それでは、なぜ相手は、「その通りと思います」という言葉を使うのだろうか?
それは、相手はこちらの気持ちを気づかっているからである。
すなわち、「その通りと思います」は、気づかいの言葉だと、私は思っている。

 

実は、私は「その通りと思います」の言葉の真意がよくわからないでいた。
そして、「その通りと思いますが」は部分肯定の言葉だと解釈していた時期があった。
しかし、ビジネスマナーを研究しているうちに、この言葉は、気づかいの言葉であることが段々とわかってきた。

 

だから、みなさんは、得意先から「その通りと思います」が出てきたときは、相手の心の中には違う結論が形成されていると思った方がいい。
ここを同感、肯定と受け取ると、ビジネスは進捗しない。

 

このことは、考えてみるとわかる。
相手が、こちらの提案に関心を持ったときは、「ちょっと高い」「いま一つピンと来ない」「費用対効果は」など提案に沿った発言をするからだ。
それが、「その通りと思います」だと、相手は、こちら側の主張を全面肯定することにより、一線を引いている。
これでは、そこから先、進みようがない。そんなときは、こちら側の提案を一から見直す必要があると思う。

 

 

相手の一見、肯定とも受け取れる言葉には注意が必要である。
ビジネスマンやビジネスウーマンは、よく上司の「まあ、いいか」という言葉にも遭遇する。
この言葉を、「ぎりぎりセーフ」と受け取るか、「本当はアウトだが、セーフにしてもらった」と受け取るかで、ビジネスマンやビジネスウーマンのその後は、大きく変わることにも注意を払ってもらいたい。(興味のある方は、拙著『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる! 』を参照願いたい)

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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思うようにならないから、楽しい

(メルマガ記事「上手くいかないことを楽しむ」から)

 

みなさんは、「なぜ自分だけ結果が出ないんだ」と思ったことがありませんか?

 

成功した人の本や記事を読んだり、セミナーを受講したりして、自分も同じようなことを行っても、なぜか結果が出ない。
そんなとき、「なぜ……」という気持ちと、いら立ちのようなものを覚えます。

 

そんなとき、「思うようにならないから、楽しい」と考えることができませんか?

 

よくよく考えてみると、そう簡単に結果など出るわけがないのです。

 

もし、すぐに結果が出たとしたら、きっとあっけなさを覚えると思います。

 

そして、あっけないという感情は、きっと楽しいという感情からはかけ離れていると思います。

 

そうすると、すぐに結果が出ないから、ものごと楽しいということにはなりませんか?

 

ここも考えてみれば、私たちは、そのことを経験しています。

 

スポーツだって、稽古事だって、なかなか上達しなかったじゃないですか。

 

そして、思えば、なかなか上達しなかったことが、楽しかったのではないでしょうか。

 

しかし、ことビジネスになると、私たちは、この「思うようならないから、楽しい」という世界を忘れ、一発で成功の楽しさを味わおうとしています。
ちょっと、変ですよね。

 

そして、一発で成功すること、また人の話を聞いて成功することなどは、私個人的には、めったにないと思っています。

 

また、成功した人は、傍目から見るとあっさり成功したように見えるかもしれませんが、その裏には血のにじむような試行錯誤の繰り返しがあったと思います。

 

「思うようにならないから、楽しい」と考えること、あるいはそう考えるよう努めることが、私は「ビジネスマン・ウーマンの生き抜く技術」だと思っています。

 

そして、ものごと、「自分の頭で考える」とけっこう、いい答えが出てくると思います。

 

綾小路亜也

 

 

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(写真は熱海の日の出)

 

 

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胴元を太らせない

(メルマガからの記事抜粋)

 

これから、「生き抜く技術」についてお話ししていきたいと思います。

 

1回目は「胴元を太らせない」です。

 

みなさんは、胴元って、おわかりですよね?

 

博打用語ですが、要は取り仕切る人と考えればいいと思います。

 

生き抜く上では、この胴元と上手く付き合っていかなければなりません。

 

私たちは、意識している、意識していないにかかわらず、胴元に寺銭を払っています。

 

住宅ローン、投資信託、保険……。

 

仕切っている人にお金を払っていると考えると、どんどん浮かぶと思います。

 

ただ、必要不可欠あるいは納得ずくで払っていることも多いですよね。
そんな場合は、それでいいと思うのです。

 

しかし、私たちは、きっと新しいことにチャレンジするときにも、代償を払っています。

 

それも、自分の目的のために、そんな負担など気にならないということならば、それはまさに活きたお金の使い方で、とてもいいことだと思うのです。

 

しかし、何かをするたびに支出が伴う場合、あるいは目的のためとはいえ、時間的にも精神的にも負担を伴うといった場合には、ちょっと注意する必要があると思います。

 

そんなとき、考えてもらいたいことは、「本当に自分の目的に合致しているのか」「胴元ばかりが得をしていることはないか」ということです。

 

そして、そう思えたときは、たいがい胴元が継続的関係を求めています。
非常にうまいビジネスと言えます。

 

この胴元との付き合い方が生き抜く技術の重要な鍵になります。

 

綾小路亜也

 

 

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会議直前に慌ただしく席に座る人にも、仕事は来ない

「あれどうなった?」、「まだやっているのか?」、「どこに行っているんだ?」と言われない人が、仕事が来る人の3条件であり、それに付け加えるものとして、「忙しい素振りを見せる人にも、仕事は来ない」ということを前回説明した。
今回お話しするのは、「会議直前に慌ただしく席に座る人」である。
残念ながら、こういう人にも仕事は来ない。

 

「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、「忙しい素振りを見せる人」に似ているかもしれないが、ちょっと違うのである。
それは、「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、なにかとバタバタしている人なのである。
そんな人を見ていると、人は仕事を頼む気がしなくなる。
その理由は、もし、こんな人にに仕事を頼んだら、自分までがこのバタバタペースに巻き込まれてしまうことが容易に想像できるからである。
そして、「会議直前に慌ただしく席に座る」姿を見て、周りの人は無意識のうちに、その人の計画性のなさ、自分のペースを優先する人であることを感じ取るからである。

 

重要なことは、「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、いつもそうだということである。
一方で、いつも、「会議の定刻だいぶ前に席に座っている人」がいるということである。
それでは、「会議の定刻だいぶ前に席に座っている人」が暇な人かというと、そうでは決してないのである。
むしろ、非常に仕事が立て込んでいる人に限って、会議の定刻だいぶ前に座っているケースが圧倒的に多いと思うのである。
これは、みなさんも実感していることではないだろうか?

 

こう考えると、「会議直前に慌ただしく席に座る人」も、「会議の定刻だいぶ前に席に座っている人」もともに、癖になっていると言うことができる。
そして、「会議の定刻だいぶ前に座っている人」は、あらかじめ、会議を前提に予定を組み立てている人である。
月のスケジュール、週のスケジュール、そして、その日のスケジュール、どれをとっても、会議を念頭に入れたスケジュールを立てているのである。
それゆえ、会議前にはスケジュールに余裕を持たせている。
だから、必然的に、会議の定刻だいぶ前に席に座っているのである。

 

そして、より重要なことは、「会議の定刻だいぶ前に座っている人」は、仕事のケジメをつけるのが上手い人だということである。
会議前に仕事をやっていても、「そろそろ会議だ。この仕事はいったん終了しておこう」と思う人なのである。
一方、「会議直前に慌ただしく席に座る人」は、逆に、「今日は会議だから、なるべくその前に仕事を片づけておこう」と思う人なのである。
それゆえ、会議直前まで、仕事を粘る。その結果、慌ただしく会議直前に席に座るのではないだろうか?

 

会議直前まで仕事を粘るということは、見上げた心構えのような気がするかもしれないが、私は、ビジネスマンは、「腹をくくる」ということも必要だと思う。
会議はあらかじめ決まったスケジュールなのである。それゆえ、「そろそろ会議だから、この仕事はここまで」あるいは、「会議前に、時間がかかり区切りがつかない仕事に取りかかるのはやめておこう」という腹のくくりが必要だと思うのである。

 

そう考えると、バタバタ感というものは、仕事の区切りが上手くついていないことから生じているのではないかと思うのである。
つまり、仕事が連鎖しているのである。音符でいう小休止や、区切りがないまま、仕事がつながっているのである。
連鎖しているから、次の仕事? である会議になだれ込むのである。だから、会議直前に慌ただしく席に座るのだと思う。

 

これは、その人が身に付けた仕事の進め方である。
そして、仕事の連鎖を断ち切るものは、仕事の区切りである。また、そのために、腹のくくりも必要だと思うのである。
それでは、仕事の区切りがつくと、仕事はどのように変わっていくのだろうか?
きっと、ポイント、ポイントをおさえた仕事ぶりに変わるはずである。

 

上司や顧客は、区切りがついた仕事の進め方をする人に妙に安心感を持つ。
そして、その結果、また仕事が来るのである。

 

 

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