2024.05.10更新
電車が揺れた瞬間、「足の逃げ場がない!」と思ったことないですか? 床に荷物が置いてあったからです。
立っているときは、足元が見えないのです。
荷物を床に置くのは危険
電車の揺れに足を合わせる瞬間に気づくので、動作が追いつきません。
かろうじて持ちこたえ場合でも、足の逃げ場がないから、歩幅は不自然なほど狭くなります。
狭い歩幅のまま、次の駅で人が降りるのを待たなければなりません。
狭い歩幅はたいへん危険です。
お年寄りなら、電車が揺れた瞬間に骨折という事態にもなりかねません。
高齢者化が進むなか、こうした事故は増えると思われますので、電車の床に荷物を置くということは、たいへん危険だということを共有したいものです。
しかし、床に荷物を置く人は
「満員電車では網棚に荷物を置くことはできない。それならばどこに置くのか?」と言うかもしれません。
その答えは、たとえ重くても自分の体の前で持つしかないのです。
電鉄会社は「手荷物やリュックは前に抱えてご乗車ください」と言うのではなく、「理由」もしっかり言う時機に達していると思います。
最近はリュックを前に抱えて乗車する人が増えてきましたが、それでも相変わらずリュックを背負って電車に乗り込む人は、まだまだ多いからです。
この人たちは、いまだにリュックを前に抱える意味がわかっていません。
電鉄会社は「リュックを背負ってご乗車すると、後ろの人の顔などにリュックがあたり、たいへん危険です」、
「手荷物を床に置くと、手荷物につまづくお客さまがいますので、たいへん危険です」と、
具体的に「理由」を言うべきです。
日本地下鉄協会はかつて「マナーは気くばり 思いやり」というポスターを電車の中に掲示しました。
そのポスターの中に「気づいてないけど、あたっているよ」と書かれた、傘が人にあたっている絵がありました。
とてもよい取り組みとは思いますが、
傘が人にあたるということは、たいへん危険なことです。目に入れば、失明の危険さえあります。
そうした観点でとらえると、「気づいてないけど、あたっているよ」で終わるのではなく、
その下に「たいへん危険です!」という文字を入れた方がよいと思います。
マナーは、わかる人にとってはピンと来ますが、わからない人にはピンと来ません。
「理由を示す」ことにより、みんなで共有したいものです。
綾小路 亜也
地下鉄協会のポスター
関連記事:電車の中のマナーは、意味がわからないと守れません
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