2024.01.14更新
自分の身だしなみは、自分ではわからない。
このことを裏付ける話がある。
イメージコンサルタントの三上ナナエさんは、「自分の身だしなみを誰からチェックされても、OKをもらえる自信がありますか?」とマナー研修の場で受講生に問いかけるという。
いままで何千人にも聞いたが、手を挙げる人は一人もいなかったという。
身だしなみは、相手が判断するものだからである。
相手が判断する身だしなみ。
自分で判断する方法はないだろうか?
そのとき、私の脳裏に浮かんだのは、「もし自分が採用担当者だったら、自分を採用するだろうか?」という問いかけだった。
「身だしなみ」と言われても、具体的にどうしてよいのかわからないが、「自分だったら、自分を採用するだろうか」という視点で考えるとわかりやすい。
「身だしなみ」については、ビジネスマナーの本をはじめ、「気づかい」の本にも必ず書かれている。
それらの本にはチェックポイントが書かれている。
三上さんの本には、ビジネスシーンにおける見だしなみのポイントとして
・清潔感はあるか
・違和感がないか
・機能的であるか
と書かれている。
これらのチェックポイントは往々にして一般論として受けとめてしまうが、「自分を採用するか」という視点を持つと具体化する。
毎朝、「さあ、これから就職面接に行くぞ」という気持ちで、鏡に映る自分をチェックすればいいことに気がついた。
だいぶスッキリしたと思うが、それでも、「身だしなみ」という言葉には、まだモヤモヤ感が漂う。
「身だしなみ」と「オシャレ」が並列的に語られているからだ。
それには、一流の人の服装が「身だしなみ」として紹介されていることが大きく影響している。
そんな記事や写真を見ると、一般の人は、「それだけお金を出しているのだから、『身だしなみ』がよくなるのはは当たり前だろ!」と思う。
だから、一般の人は「身だしなみ」をよくするにはお金がかかると思っている。
出版側の意図は一流の人を際立たせることにあるのだ。
また、よくリッチな装いを紹介している記事などに出会うが、これも「身だしなみ」とは異なる。
「身だしなみ」を考えるときは、三上さんが言う「清潔感はあるか」「違和感がないか」「機能的であるか」だけを考えればいいのだ。
それ以外は、「身だしなみ」とは関係がないと割り切ることが必要だ。
その証拠に、それ以外の要素を口に出せば、「高い」「オシャレ」「リッチ」「ブランド」という言葉になる。
「身だしなみ」と服や靴、ベルトの価格はまったく関係がないのだ。
私たちは、「身だしなみ」とそれ以外の要素を混同して考えていたから、「身だしなみ」に専念できなかったということもたしかにあった。
特に価格に目が行った。
「どうせ安い服を着ているのだから、身だしなみもヘチマもない」というあきらめにも似た気持ちになった。
だが、「清潔感はあるか」「違和感がないか」「機能的であるか」に絞って考えれば、「身だしなみ」をチェックすることができる。
最終的に、自分の「身だしなみ」に○✕をつけるのは人だが、その前に、自分でも○✕をつけることができる。
そのときのポイントは、くしくも私が思いついた、「自分が採用担当者だったら、自分を採用するだろうか?」という視点だ。
そうすると、爪の長さなども気になってくるし、髪のセット具合、シャツのしわといったように、チェック項目がどんどん浮かんでくるはずだ。
綾小路 亜也
自分が採用担当者だったら、自分を採用するだろうか? から
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