2026.10.14更新
会社の流行語には、その時の行動基準のようなものが表れています。その言葉には会社が好む人物像がハッキリと示されているのです。これを見逃す手はありません。

私が勤めていた会社では、ある時、急に「アジリティー」(敏捷性)という言葉が流行りました。
また「愚直」という言葉が流行ったこともありました。
問題は、会社の流行語の出所です。
この点について、『出世はタイミングで決まる!』では、出所はトップではないかと述べています。
すなわち、「アジリティー」は「行動を迅速に取れ」という意味で、
「愚直」も「愚直に追い求めることが大事だ」と、
トップが誰かに話した言葉だと言うのです。
おそらく、側近に話したのでしょう。
その言葉が、いち早く経営企画部や営業推進部などの本社の人に伝わり、影響力を持つ言葉になったのです。
そのことから、同書はこれらの言葉を「本社言葉」と呼んでいます。
こうした言葉には、仕事のやり方のようなものを示す言葉もあります。
「スキーム」とか「マター」という言葉です。
これもトップが、ものごとを考えるときは「枠組みを持った図を書け」という意味で、誰かに話したのでしょう。

考えなければならないことは、これらの言葉はトップが好んでいる言葉だということです。
また本社の人たちも好んでいる言葉だということです。
会社の流行語は、その時の生きた言葉です。
そして、その時の会社が好む人物像が示されているのです。
みなさんは、そんな言葉にに嫌悪感を持つかもしれません。
「そんな言葉など使いたくない」と思うかもしれません。私もそうでした。
しかし、会社の流行語には、会社に好まれる人の解答例が示されていることも、たしかなのです。
恥ずかしながら、私はかつて上司から「アジリティーがあるね」と言われたことがありました。
その年の評価は高評価でした。
上司はきっと人事部に提出する評価のなかで「アジリティー」という言葉を使ったのだと思います。
この言葉を使うことで、上司も評価しやすく、人事部も受け入れやすくなったのです。
みなさんが上をめざすならば、会社が好む人の解答例を、頭に入れておくことが大事です。
出世はタイミングで決まります。
タイミングを、
「合わせる」
「引き寄せる」
「早める」
「逃さない」
この4つの動作が必要です。
会社の流行語に注意を払うことは、出世のタイミングを「引き寄せる」ことに通じます。
綾小路 亜也
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
本社言葉から会社が好む人を知る から

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