私たちは自分の「強さ」を前面に出して進もうとする。しかし自分の「弱さ」を認めて前に進むことも、また「強さ」なのだ。

このことに気づいたのは、本の読者像というものを考えたときだ。
私はビジネス書を書いているが、恥ずかしながら、私の本の読者像というものがよくわからなかった。
書いてあることに共感を覚えた人が、本を買っているくらいに考えていた。
しかしどうやら違うのだ。
本に書いていることに、上手く対応できない人が本を買っているのだ。
つまり、自分の弱点を知っている人が、弱点を克服するために本を選んでいるということになる。
ズバッと言えば、自分の「弱さ」を知っている人が、本を買っているのだ。

自分の「弱さ」を知るということは、ものすごく意味がある。
「弱さ」の補強に踏み出すことができるからだ。
考えてみれば、完璧な人など一人もいない。
自分の「強さ」を前面に出すことはよいことだが、人は同時に「弱さ」というものも持っている。
ということは、自分の「強さ」だけで、押し通すことができないということだ。
私たちは成功者は自分の「強さ」を押し通した人と考えがちだが、成功者ほど、自分の「弱さ」を知っていたのではないだろうか。
そして自分の「弱さ」を補強しながら、進んだから、成功したと言えるかもしれない。
ところが、私たちは、自分の「弱さ」を知りつつも、真向いすることを躊躇う。
やはり嫌なのだ。
プライドが邪魔をするのかもしれない。
自分の「弱さ」を認めるには、力がいる。
しかしその力は、自分の未来を切り開く力だ。
すなわち、自分の「弱さ」を認めることは、自分の「強さ」になるということである。
綾小路 亜也

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