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始末書は手書きし、署名捺印を ー 反省と再発防止への気持ちを示す

2024.11.24更新

 

始末書で見られているのは、反省と再発防止への気持ちだ。気持ちを示すには、手書きし、署名捺印することだ。

ところが、そのような始末書はめったに見ない。

ほとんどの始末書がプリントされ、印字された名前の横にハンコが押されている。(このことを「記名押印」という)

 

そんな場合でもハンコがしっかり押されていたならば、見る方は「仕方がない」という気にもなるが、無造作に押されたハンコや100円ショップで買ったようなハンコだと、「なに?」という気持ちになるはずだ。

 

印がシャチハタで押されているケースもあれば、ハンコすら押されていない始末書さえあるのだ。

 

これは、実際に始末書を多く見てきた私の経験談であり、そのことをある日突然注目を浴びるハンコの押し方で紹介している。

 

どんな形で始末書が書かれていても、始末書の効力自体に影響はない。

すると「内容的に問題がなければ、いいじゃないか」ということになるかもしれないが、見た方は「反省の気持ちは、どこにあるのですか」と聞きたくなるはずだ。

ここが一番、大事なのだ。

 

 

始末書は、再発防止の観点から見られている

 

じつは、会社で、始末書ほど書き直しを命じられている書類はない。

内容的なこともあるが、多くの場合、始末書に反省の色が見えないときだ。
 
それは、反省の気持ちがない人が、再発防止を誓っても、同じようなことを繰り返すからだ。

だから、会社や上司は再発防止の観点から、本当に反省しているかどうかを確認している。

 

取引先に提出する始末書も、観点は同じだ。

取引先も、そこに反省の気持ちが込められているかどうか見ている。

始末書を社外に出す場合、署名捺印することに違和感がある場合は記名押印でもいいが、その際には、しっかりとした印を押さないと、反省の色がないと受け取られても仕方がない。

 

 

ハンコは本人が書いたことを示すものだ。

その意味では、署名があれが、ハンコはいらないことになる。

しかし、こと始末書においては、署名のうえ、ハンコを押すことが、重ねて自分の気持ちを表すことにつながる。

 

その観点に立てば、内容も手書きにした方がいいということになる。

始末書の内容は通常、長くはならないから、手書きしてもたいした時間にはならない。

反省の気持ちを示すには、そんな手間は惜しまないことだ。

 

内容を手書きし、署名捺印することは、それ以上悪い方向には進まないための方策とも言える。

 

綾小路 亜也

 

 

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㉖始末書には署名捺印する から

 

 

 

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