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「問いを立てる人」はなぜ評価されるのか? ー 例文と意味は
2024.11.03更新
「問いを立てる」とは、物事や現実、起きていること、疑問に思っていることを、自分の視点で捉えていくことです。
問いを立てる意味はどこにあるのでしょう?
ところが「問いを立てる」は調べても、ダイレクトに意味が載っていません。
そこで、まず本から「問いを立てる」の使われ方を見ていきます。
『情報生産者になる』(上野千鶴子 ちくま新書)から
研究とは、まだ誰も解いたことのない問いを立て、証拠を集め、論理を組み立てて、答えを示し、相手を説得するプロセスを指します。
問いを立てるとは、現実をどんなふうに切り取って見せるかという、切り込みの鋭さと切り口の鮮やかさを言います。
『情報生産者になる』
『還暦からの底力』(出口治明 講談社現代新書)から
変化が激しく将来の見通しを立てにくい世界で必要なのは、物事を根底から捉える探究力です。問いを立てる力です。
『還暦からの底力』
『メモの魔力』(前田裕二 幻冬舎)から
「これは自分にとって不変の価値観だ」と感じられるような、自分を一本貫くような人生の軸を一度見つけられたら、それは生涯変わらない可能性が高い。その軸を前提にした問いを立て続けることもできる。
『メモの魔力』
『継続とは「小さな問い」を立てること』(石川善樹 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 ダイヤモンド社 電子書籍)から
「問いを立てる」が本のタイトルになっている数少ない本です。
根性は続かない。また漫然と続けても成果は上がらない。では、長期間にわたって高い成果を上げ続ける人はどのような習慣があるのだろうか。オリンピアンやプロゲーマーなど世界で活躍する日本人アスリートの研究から、継続的なパフォーマンス向上に重要となるのは、モチベーションの源泉を時期に応じて変化させること、そして「小さな問い」を巧みに立てることであると示唆された。
(文中の下線はいずれも私が引きました)
どうでしょうか?
上野氏の「現実をどんなふうに切り取って見せるか」
出口氏の「物事を根底から捉える探究力」
という言葉が参考になったと思います。
「問いを立てる」という言葉には、根本的に物事を見つめ直すといったニュアンスがあります。
同じような言葉に、「問い」「問う」「問いかける」があるが、言葉としての響きが違います。
かみ砕いて言えば、物事や現実、いま起きていること、疑問に思っていることを、自分の視点で捉えていくということではないでしょうか。
あなたもこの言葉を使えるはずです。
たとえば、会社や組織の業務進捗が思うように進まなかった場合、問いを立てることができます。
この言葉を使うには、事実を並べ分析すること、そこから言えることは何かという道理を導き出すことが必要です。
「問いを立てる」という言葉を使うことで、物事を見る目、洞察力がまったく変わってくるのです。
問いを立て、導き出されたあなたの意見に、あなたの上役はいままでとは違った反応を示すに違いありません。
コロナ後、どのように経済を立て直すかなど、日本といわず世界中が問いを立てなければならなくなりました。
あなたの会社も然りです。コロナ後を生き抜くためには、問いを立てなければなりません。
そんなことから、いま、まさに問いを立てられる人が求められています。
問いを立てる力が必要なのです。
「問いを立てる」をあなたのフラッグにし、あなたの存在感を十分に発揮してください。
綾小路 亜也
「問いを立てる」をあなたのフラッグに から
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