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「どこに行ってるんだ」と叫ばれる人たち。席にいない理由は?
2024.11.18更新
これから重要な会議が始まる、取引先が来社する、偉い人が視察に来るといった、仕事で肝心な時にいない人っていませんか? 大事な時にそばにいないのです。
上司から「どこに行っているんだ?」と叫ばれる人です。
その人たちは予定されたスケジュールの前に、何かをやっています。
上司が理由をきくと、
「ちょっと時間があったので、〇〇社に書類を届けに行った」
「△△部に行って、打ち合わせしてきた」
と答えるのです。
この人たちの気持ちはわからなくはありません。
予定されたスケジュールまでの時間が惜しかったのだと思います。
だから、その間に何かを済ませたかったのです。
しかし不思議なことに、そんな時に限って時間がかかってしまいます。
その結果、大事な場面で「席にいない」ことになるのです。
こんなことは他でも起きます。
アポの時刻まで時間があると、その時間が惜しいため、他の仕事に手を出したり、他の取引先を回ったりします。
その結果、汗をかきながら、取引先に向かうといったこともよくあります。
もちろん、このような行動は否定されるものではありません。
余った時間を活かしたいという気持ちもよくわかります。
注意しなければならないのは、そのような気持ちが高じてくると、
取引先との面談中も次の予定が気になったり、会議中もたまった仕事のことが気になったり、接待の最中ですら、他のことが頭をよぎったりします。
『「出世しぐさ」のすすめ』では、このような状態を「スケジュールに腹をくくれない」と表現しました。
スケジュールに専心できないのです。
スケジュールに腹をくくれるか?
ビジネスでの失敗は、意外に単純なところで起きます。
その代表例は、重要な場面での遅刻です。
あるいは、重要な面談や会議、接待などで上の空になってしまうことです。
スケジュールに腹をくくれないことから生じることが多いのです。
たしかにスケジュールだけを考えれば、無駄とも呼べる時間があります。
開始までの時間も惜しいですし、スケジュール自体にも必ず無駄な部分があります。
しかしそんな要素があっても、スケジュールに腹をくくることが必要なのです。
スケジュールに腹をくくれば、得るものも必ずあります。
述べたことは、ビジネス書に書かれることはありませんが、多くのビジネスマンが失敗から学んだことです。
綾小路 亜也
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