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「前任者の問題」に悩んでいる人へ ー 尻拭いは評価されないのか?
2025.04.13更新
「前任者の問題」に悩むのは、未解決事項が多いからです。取引先との問題、トラブル、部下の問題……。問題がみんな先送りされています。
いい加減な前任者の後任になったら?
その為、前任者の尻拭いばかりし会社を辞めたくなりますが、尻拭いは本当に評価されないのでしょうか。
もし前任者が解決できなかった問題を、一つずつ解決していったら、どんな評価が待っているでしょう?
ビジネスマンやビジネスウーマンは前任者の仕事振りに大きく影響を受けます。
前任者の尻拭いのために、毎日残業するハメになり、そのことばかりに時間をとられます。
前任者が去った今、自分の責任として解決しなければならないからです。
きっと、そんなことばかりに関わっていたら評価も悪くなるでしょう。
そこには前任者のために割をくったという感情のみが残るのです。
尻拭いに明け暮れる日は身も心も疲れ果てます。
生活のリズムも自分の将来までも狂わされたような感覚になります。
辞めたいという気持ちにもなるはずです。
前任者の後始末ばかりしている
そんな前任者問題をどう解決したらいいでしょう?
まず、前任者のことを感情で表現しないことです。
感情で表現したり、報告すると、上司や職場の人から感情で反応が返ってきます。
まったく理に合わないことですが、前任者の仕事ぶりを自分たちも容認していたという負い目があるからです。
また前任者との付きあいのほうが長いからかもしれません。
感情で表現すると、かえって、こちらの人間性のようなものが疑われてしまうのです。
前任者のことを感情で表現しないことだ
そうしたことを踏まえ、未解決事項を、事実として淡々と伝えることです。
まずは上司や組織に事実を伝えることにより、問題を共有します。
そのうえで組織としての判断や指示を待つのです。
そうすることで、前任者問題は組織の問題に格上げされます。
この効果は大きく、前任者の未解決事項の解決に堂々と立ち向かえます。
それは、前任者の積み残した問題には、堂々と時間を使えないといった心理的負担があるからです。
どこか仕事の合間にコソコソやらなければならないような気がするのです。
次に大事なことは、解決に向けた行動を、逐次、報告することです。
そうしたことを積み重ねるていくと、上司も職場の人は前任者問題の当事者になります。
組織の問題に格上げする
前任者の尻拭いに、救いがないわけではありません。
未解決事項が多いということは、逆に考えれば解決事項が多いということです。
解決に向かい、いくつかの問題を解決した人はどう評価されるでしょう?
それは前任者が解決できなかった問題を、解決したということにほかなりません。
ここに前任者との比較、比較に基づく評価が生まれます。
忘れてはならないことは、出世した人の多くも前任者の問題に遭遇した人たちだということです。
出世した人が全員プリンスロードを歩んだわけではありません。
どこかで未解決事項ばかりの担当を経験していることがあります。
そんな未解決事項を克服したから評価されたのです。
思い切って言えば、出世した人は、前任者との比較により、評価を得た人と言うことができます。
前任者の問題は腹が立ちますが、見方を変えれば、チャンスにもなるということです。
綾小路 亜也
未解決事項が多いことを逆手に
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