2024.09.10更新
若手社員が1年で異動することは育成の観点からまれだが、管理職では時々起きる。異動理由を「優秀さ」ではなく、組織運営という観点で考えると腹に落ちる。
管理職は優秀さより、組織運営力で判断されるからだ。
組織運営については、会社は判断しやい。
たとえば、「組織として結果が出ていない」「目標に向かう一体感がない」「組織がバラバラだ」「いざこざが絶えない」といったように、結果や実態として浮かび上がってくるからだ。
そんな実態が明らかになったときは、会社は管理職の異動を考えるだろう。
これ以上、その人に組織を任せておけないからだ。
一方、まったく逆の判断が下される場合もある。
結果や組織運営の一端から「十分」と判断される場合だ。
会社はそんな人には上のポストを考えるだろう。
会社のためにも、もっと大きな組織で力を発揮してもらいたいからだ。
このことを、『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』
で次のように表現した。
昇進した人を見ると「えっ、あの人、この前いまの部署についたばかりじゃないか」と思う人が昇進リストに載っている。
1年で異動する管理職には2つのパターンがあるのだ。
管理職は組織運営力を問われている
そんなことを考えると、1年で上のポストにつく人はたしかに優秀と言える。
では、1年で異動させられてしまう人は、優秀でないかと言われれば、そうとも言えない。
それは、たまたまその部署での組織運営力を見て判断されているからだ。
その部署の業務が、自分の経験や性格に合っていないということもあるし、部署を統括する部門の方針に合致していないということもある。
そんな人は1年で異動したとしても、自分の能力が否定されたわけではないと考えてもらいたい。
だから「ー年で異動 使えないからだ」と考えないことだ。
活躍できる部署はあるということだ。
しかし、管理職は早い段階から、その部署での組織運営を見られていることはたしかだ。
それには会社の理由がある。
会社はそれぞれの組織の運営の下に、成り立っているからだ。
だから組織運営が上手く行っていないと思われるときには、すぐに対処しなければならない。
一方、組織運営が十分と思われる場合は、より大きい組織で組織運営力を発揮してもらいたいと考える。会社の利益になるからだ。
管理職の異動が多い理由はここにある。
そのなかに、1年で異動する人もいるということだ。
異動が多い会社は、組織運営の見極めが早いと言える。
綾小路 亜也
会社は組織運営の集合体
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