1年で異動する人は優秀か ー 管理職の場合は?

2024.05.01更新

 

若手職員が1年で異動することは育成の観点からまれだが、管理職では時々起きる。その理由を「優秀さ」ではなく、組織運営という観点で考えると腹に落ちる。

管理職は優秀さより、組織運営力で判断されるからだ。

 

組織運営については、会社は判断しやい。

たとえば、

「組織として結果が出ていない」「目標に向かう一体感がない」「組織がバラバラだ」「いざこざが絶えない」

といったように、結果や実態として浮かび上がってくるからだ。

 

そんな実態が明らかになったときは、会社は管理職の異動を考えるだろう。

これ以上、その人に組織を任せておけないからだ。

 

一方、まったく逆の判断が下される場合もある。

結果や組織運営の一端から「十分」と判断される場合だ。

会社はそんな人には上のポストを考えるだろう。

会社のためにも、もっと大きな組織で力を発揮してもらいたいからだ。

 

このことを、ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

で次のように表現した。

 

進した人を見ると「えっ、あの人、この前いまの部署についたばかりじゃないか」と思う人が昇進リストに載っている。

 

1年で異動する管理職には2つのパターンがあるのだ。

 

 

管理職は組織運営力を問われている

 

そんなことを考えると、1年で上のポストにつく人はたしかに優秀と言える。

 

では、1年で異動させられてしまう人は、優秀でないかと言われれば、そうとも言えない。

 

それは、たまたまその部署での組織運営力を見て判断されているからだ。

 

その部署の業務が、自分の経験や性格に合っていないということもあるし、

部署を統括する部門の方針に合致していないということもある。

 

そんな人は1年で異動したとしても、自分の能力が否定されたわけではないと考えてもらいたい。

だから「使えないから1年で異動になった」と考えないことだ。

活躍できる部署はあるということだ。

 

 

しかし、管理職は早い段階から、その部署での組織運営を見られていることはたしかだ。

 

それには会社の理由がある。

会社はそれぞれの組織の運営の下に、成り立っているからだ。

だから組織運営が上手く行っていないと思われるときには、すぐに対処しなければならない。

一方、組織運営が十分と思われる場合は、より大きい組織で組織運営力を発揮してもらいたいと考える。会社の利益になるからだ。

 

管理職の異動が多い理由はここにある。

そのなかに、1年で異動する人もいるということだ。

異動が多い会社は、組織運営の見極めが早いと言える。

 

綾小路 亜也

 

 

会社は組織運営の集合体

 

 

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