2024.10.04更新
私たちは「大勢の中から選ばれたい」という願望を強く持ち、そこに意味を見出している。そのためには優秀な社員になることだと考えている。
じつは、出世に苦戦する原因はここにある。
大勢の中で戦うとは、「優秀さ」を競い合うということだ。
本当に「優秀さ」を判定できるのだろうか?
ここで、あなたが手に取ったビジネス書のことを考えてもらいたい。
「優秀な人」になるための方法が書かれている。
だが、その内容は、あなたにも、他の人にも当てはまる。
そして、そんな本をあなたも読んでいれば、あなたのライバルたちも読んでいる。
これだけでも、「優秀さ」を競うというのは、たいへん難しいことがわかるはずだ。
ところが、私たちはあくまでも「大勢の中から選ばれること」に固執し、「優秀さ」を競い合うのだ。
大勢の中で戦うとは、大勢の人が持っているもので優劣を競うこと
「優秀さ」を競い合うとき、勝つ方法が一つだけある。
「優秀さ」の程度が際立っている場合だ。
しかし、そこには「程度の差」を感じ取ってくれる人がいなければならない。
「程度の差」を会社が感じ取ってくれ、昇進に至ったというならば万々歳だ。
しかし、現実には、程度の判断はなかなか難しい。
特に昇進判定の場となると、行動評価が一定以上のレベルの候補者がズラリと並ぶからだ。
結果、名を知られた人、会社上層部と関係をもつ人が、昇進するといった現象が起きる。
優秀さを競っても、現実にポストにつくことは難しいのだ。
現に、今、優秀なリーダーでもポストにつけない人がどんどん増えている。
もし出世に苦戦しているならば、そこには「程度の差」を感じ取ってもらいたいという思いがあるのかもしれない。
「優秀さ」の判定は難しい
「優秀さ」を競い合っても、ポストを射止めることが難しいということを述べたが、
逆に言えば、自分にしか当てはまらないことを、会社や上司に認識させれば、ポストにつきやすくなるということになる。
意外に、私たちはこのことを見逃している。
あくまでも、みんなと同じ土俵に立って勝負しようと考える。
その方が安心で、セオリーのような気がするからだ。
しかし、自分にしか当てはまらないことを探し出すことは容易ではない。
もしそのような領域を発見したならば、グッと出世に近づくだろう。
じつは、自分にしか当てはまらないことは、自分の業務だ。
会社社会では、誰一人同じ業務をしていない。
自分の業務を、自分で表現する。
その内容に会社は目をとめるのだ。
出世した人は、自分の業務を上手く表現した人である。
綾小路 亜也
上記は『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』の内容を要約したものです。
自分の業務を表現する
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