2023.10.23更新
あなたが管理職で、さらに上を目指すとき、部長や役員への言葉遣いに細心の注意を払い、異動発表日を待つ。
あなたは有能な管理職であり、業績面でも手ごたえを感じている。
残るものといえば、上司の機嫌を損ねないことだ。
しかし、異動発表日を迎えると、昇進者に自分の名がない。
あなたは呆然とする。
沈む気持ちを抑え、翌年度、成果に向けさらに努力し、部長や役員対応にもいっそう気を遣う。
だが、翌年度の異動発表でも、昇進者に自分の名前がない。
あなたは、「なぜなんだ!」と訴えるような気持ちで異動発表の紙を見つめる。
まったく理不尽な話だが、いま述べたことは、出世できない典型的なパターンなのだ。
私は、『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』の
第五章 出世のタイミングを逃さない のサブタイトルを「部下との関係が出世の試金石となる」とし、まるまる一章を使ったが、
出世で最後に問われるものは、部下との関係と考えたからだ。
あなたは、上司への言葉遣いに細心の注意を払ったが、部下への言葉遣いはどうだったのだろうか?
ビジネスマナーの本をめくれば、顧客や上司への言葉づかいばかりが書かれているが、
こと出世に関しては、部下への言葉遣いは重要だ。
あなたは有能な管理職だから、「ちょっといいか」と部下を自分の席に呼び、指示を与えている。
指示はいつも的確だから、成果も出る。
また、あなたは情熱家だから、ときには乱暴な言葉を使ってしまったり、活を入れることもある。
言葉遣いに他意はないし、あなたは、そんな言葉尻よりも、中身が重要だと考えている。
だが、そんな業務の進め方を、部下は、その実どう思っているのか、あなたの上司がどう思っているかということが問題なのだ。
その姿を威圧的と、とらえられていないかということが重要なのだ。
求められるリーダー像は、時代と共に変わる。
高度成長期には、部下をぐいぐい引っ張る率先垂範型の管理職が求められた。
ぐいぐい引っ張るという部分に力点が置かれていたから、多少乱暴な言葉づかいでも容認されたし、部下の方もついて来られた。
しかし、今の時代は、このようなタイプのリーダーは出世では苦労する。
それでは、いまの時代、どのようなリーダーが求められているのだろうか?
参考となるものがある。
平昌オリンピックカーリング日本代表LS北見の「こっちから(置きに)行こうか」「そだねー」という会話にヒントがある。
この会話を上司と部下に置き換えてみると、「こっちから行こうか」は部下に対する提案となり、「そだねー」は部下の同意となる。
「LS北見」はショットが決まると「ナイッスー」と笑顔でハイタッチしたが、これは上司と部下の成果と喜びの共有ということになる。
いま、企業や組織は、このような形で、組織が運営され、成果が上がることを求めている。
実は、あなたがどのようなタイプの管理職であるかは、上司や人事の人があなたの職場に入り、部下に対する言葉づかいや部下の返答を聞くとすぐにわかる。
あなたはここで評価されていたことになる。
出世は、活躍スパンが広くなることを意味している。
あなたの運営方法が、より広いスパンに移ったときどうなるか、上司や会社はイメージして出世を決めている。
その大きな要素となるのが、部下への言葉遣いである。
ビジネスマナーの本には、部下への言葉遣いは書かれていないが、
あなたが、上司より、部下への言葉づかいに気をつけるようになると、予期せぬときに、昇格者にあなたの名前が掲載される。
平昌オリンピックで大活躍した日本選手団。「LS北見」の「こっちから行こうか」「そだねー」をマネしない手はない。
出世は「構え方」で決まります
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世四部作
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
スマホで読む方法
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