2024.05.31更新
みなさんは、仕事がうまくいっていないときや、なかなか成果が上がらないときに、「私は営業向きではない」と悩んだことがあると思う。
しかし、何をもって「営業に向いている、向いていない」かは、はなはだ曖昧だ。
きっと曖昧な言葉ゆえに、上司も会社も、いまの仕事がうまくいっていない人も、使うのではないかと思う。
その言葉に拠り所を持とうとしているのではないだろうか。
曖昧な言葉である営業の向き、不向きだが、私たちはそんなものを追い求めている。
営業で成果を上げている人や先輩を見るとき、またビジネス書の著者の体験談を読むとき、その人たちがいかに営業向きか知ろうとする。
私は、みなさんから見て、「営業ができる人」、あるいは、ビジネス書の著者の仕事の進め方や段取りなどは真似ていただきたいが、その際、その人たちの営業スタイルだけは、ぜったいに切り離してもらいたいと思っている。
「営業ができる人」というと、仕事の進め方と営業スタイルがあたかも一緒になっているような錯覚に陥ってしまう。
だから、人の営業スタイルまで真似ようとしてしまうのだ。
冷静になって考えれば、どんなに人の営業スタイルを真似ても、その人に成り切ることはできない。
仮にその人に成り切ったとしたら、そこには、みなさん自身はいないはずだ。
こわいのは、必死に人の営業スタイルを真似ても、けっしてその人になれないことから、焦りを持つことだ。
仮に人の営業スタイルを完全に真似できたとしたら、今度は、その人と同じように成果を上げられるかという問題が残る。
つまり、真似るということは、たえず、真似た対象者と自分とを比較しなければならないことになる。
人が悩むときは、たいてい、人と比較してしまうときだ。
人と同じように出来ない自分、人と同じような成果を上げられない自分を責めてしまうときである。
その結果、私は、みなさんが、「自分は営業に向いていない」と思ってしまうことをいちばん心配している。
だから、私は、人の仕事の進め方や段取りなどは、おおいに真似ていただきたいが、営業スタイルだけは、切り離してもらいたいと言っているのだ。
みなさんには、みなさんに合った営業スタイルがあるはずだ。
自分は慎重派だと思うならば、その慎重さを活かせばよいと思う。
当然ながら、アクティブな営業ばかりがすべてではなく、慎重に仕事を進めることはビジネスの世界ではとても大切なことだ。
みなさんが、そう思ったならば、キッチリとした処理で取引先からの信頼に応えてもらいたい。
また、自分は明るい性格が売り物だと思うならば、その性格を活かし、取引先とよくコミュニケーションを図り、信頼関係をシッカリ築いてもらいたい。
重要なことは、目的だ。
自分の特性をどう取引先との信頼関係、そして組織への貢献で活かすかということだ。
みなさんが、自分ながらの営業スタイルを築いたと感じたときは、きっと活き活きと仕事をしているときだ。
営業スタイルは、真似るものではなく、自分で作るものだ。
綾小路 亜也
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