「できる社員」はウケより自分を知ってもらう

 

接待の場では、稀ではあるが余興が飛び出すことがある。これが、相手から出た場合は、それだけで相手がこの場を楽しんでいる証拠であり、接待は成功である。

 

私は、みなさんが余興をする際には、みなさんの人柄が知れるようなものがいいと思うのである。
それは、好きな歌の披露でもいいし、落語でも詩吟でも手品でもなんでもかまわないが、できれば、「私は、こんな歌が好きでした」、「こんなことに凝っていました」というみなさんを知る手掛かりのようなものがあった方がいいと思っている。

 

そんなものがあったとしたら、相手は、あなたの一面を知ることができる。そして、そんな一面を知ることにより、あなたとの距離がぐっと縮まると思うのである。それこそ、接待の目的を達成出来るのではないかと思うのである。

 

いま、エアー芸というものが流行っている。実際に楽器を弾かなくてもあたかも楽器を弾いているような芸である。
もちろん、これでもいっこうにかまわない。
しかし、そこには、みなさんを知ってもらうというよりは、どちらかというと相手への受け狙いがある。もちろん座を和ませるという意味では効果がある。また、仲間内の場や、年代が近い人との宴席の場では盛り上がるだろう。しかし、よくよく考えれば、それ以上でもそれ以下でもないのかもしれない。

 

そして、こうした芸を披露するときに注意しなければならないことがある。
それは多くの場合、聞き手は、手をはたき笑うということである。これは、もちろんみなさんの芸が受けている証拠と見ることもできるが、多くの場合、その芸に反応しなければならないという儀礼的色彩が強い。
特に聞き手が女性の場合は、ひときわ大きく笑い、手をはたくことが多い。そんなことをぜひ、頭の隅に置いてもらいたいと思う。

 

また、私の経験からすると、最初から受けを狙ったものは、その実、おもしろくないことが多い。みなさんも友人などの結婚式に出席することが多いと思う。そんなとき、最初から受け狙いのスピーチをする人がいる。しかし、本人の思惑どおり、受けを狙った箇所で、どっと笑いが起きることは少ないのである。

 

そんなことを「できる社員」は知っている。だから、接待の場で、自分から受け狙いをすることはないし、自分を無理に売り込むこともしない。自分を自然な形で知ってもらおうと思っているのである。

 

綾小路 亜也

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

⑮ 「できる社員」は受けより自分を知ってもらう から抜粋

 

 

 

 

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