「相手にボールをちゃんと渡したか」と上司は部下に確認する。それは「やるべきことが、君の手元から離れて、相手の判断や行動に委ねているか」という意味だ。
また、上司は「いつまでもボールを持っているんじゃないぞ」とも言う。
この場合は、「早くその問題を、自分の手から離せ」という意味になる。
すなわち、ビジネスでは、ボールとは「やるべきこと」なのだ。
掘り下げて言えば、責任の所在である。
たとえば、取引先から、ある事柄について調査を依頼されたとする。
ボールを渡されたということだ。
当然、こちら側の責任において調査を進めなければならない。
この場合、依頼者に報告を完了するまでが「ボールを持っている」状態だ。
そして、報告を完了することにより、ボールを渡し返したことになる。
あとは、取引先が調査内容をどう判断するかだ。
専ら、取引先の裁量に委ねられるということである。
これと同じような依頼は、社内でもよくある。
では、なぜ上司は「ボールを渡したか」「ボールを持ったままでいないか」と心配するのだろうか?
それはボールが、野球で言えば、相手のミットに入っていないケースが多いからだ。
ボールは相手のミットに入っているか?
原因の一つは、依頼への回答が遅いことだ。
ビジネスでよくあることだ。
もう一つは、自分では完了していると思ってはいるが、依頼者はそうは思っていないケースだ。
完了したことをしっかり伝えていないことが多い。
だから、依頼者は依頼したことが継続中だと思っている。
このことも、実際のビジネスでよく起きている。
じつは、完了したことを相手に伝えることは、なかなか難しい。
自分の心の中に、(不十分では……)という思いがあるからだ。
そんなことを考えると、上司が心配するのは無理からぬことだ。
そして、上司には「一つのことに早くカタをつけ、先に進んでくれ」という思いがある。
ビジネスでは、たえず「今、ボールはどっちにあるのか」と考えることが大事だ。
その峻別ができると、業務は進展し、トラブルも防げる。
綾小路 亜也
そのポール、今どこにある?
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