2025.05.08更新
「相手にボールを渡したか」と、上司はよく言いますよね。それは「やるべきことを終え、もっぱら相手の判断や行動に委ねているか」という意味です。
一方、「まだボールを持っている」とも、上司は言いますよね。
それは、「こちら側のやるべきことを終えていないから、相手の判断や行動に委ねられない」という意味です。
ボールとは、ビジネスでは「やるべきこと」なのです。
責任の所在と言い換えることもできます。
たとえば、取引先から、ある事柄について調査を依頼されたとします。
この場合、依頼者に報告を完了するまでが「ボールを持っている」状態です。
そして、報告を完了することにより、「ボールを渡した」ことになります。
あとは、取引先が調査内容をどう判断するかです。
もっぱら、取引先の裁量に委ねられるということです。
なぜ上司はボールの所在にこだわるのでしょう?
それはボールが、相手のミットに収まることを見届けたいからです。
ボールは相手のミットに入っているか?
上司が心配するのは、
依頼を受けてから、相当な時間が経過しても、また、こちら側の作業が終わっていないケース。
また、こちら側は完了したと思っていても、依頼者がそうは思っていないケース。
内容が、依頼者の期待に応えていないケースがあるからです。
上司はボールが今、どういう状態なのかを知りたいのです。
その心配は当たっています。
ビジネスでのトラブルの多くは、相手がボールを受け取っていないと思うとき、起きるからです。
上司は、相手にボールをしっかり渡すことは、意外に難しいことを知っているのです。
綾小路 亜也
そのポール、今どこにある?
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