『残念な人の思考法』 

残念な人の思考法 (日経ビジネス人文庫)

山崎 将志

日本経済新聞出版社 2013-06-04

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「あれ? このタッチ、大前研一に似ているな」と思って読んでいたが、 果たして、著者は大前研一の『企業参謀』を読んで衝撃を受け、 コンサルタントへの道を歩んだと書いてあった。

 

実は、私自身も大前研一の『企業参謀』を読み、衝撃を受けた一人である。
それまで、大前氏のような考え方は、日本には存在しなかった。
著者は、『企業参謀』の中の理髪店の付加価値について述べていたが、 私は、その他にも、旅行の分析についての記載内容が深く印象に残っている。
まさか、理髪店の業務内容や旅行の楽しみを、業務軸、時間軸で分解し、分析するなどということは、当時は及びもつかなかったのである。

 

さて、『残念な人の思考法』も、車のディーラーの話、パスタ店の話、商店街のパン屋さんの話など、我々が普段、見過ごしてしまうような「出来事」を分析している。
その洗練された「見方」に、「頭の良い人は、このように考えるのか」「こんなことも見逃さないんだ」と感心した。
また、この本を読んでいるときに、随分前に読んだMBAの教科書の中に、1週間のランチの選び方が載っていたことを思い出した。
まさに、著者の発想は、この教科書の考え方に近いのである。

 

この本は、本の中にも書いてあったが、「ノウハウ」本というよりは、「読み物」に近い。
そして、読者は、「ああそうなんだ。そういうことなのか」と感心しながらページを進めていく。
全体を通して言えば、『ヤバイ経済学』のようなタッチの本である。

 

 

 

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2013年10月2日