「ぜひとも、あなたに」とお願いされる ハイクラスな人の気配りの習慣
吉田 正美 ベストセラーズ 2018-02-21 |
ビジネスマナーは、できることから、一つずつ身に付けていくものではないかと思う。
自然な形でビジネスマナーを体に浸透させていくには、この本は格好の一冊だ。
この本のタイトルを見た人は、きっと「ハイクラス」という文字に目が留まったはずだ。正直、「ハイクラス」という文字に抵抗感を持った人もいたと思うが、ご安心を。
著者は「ハイクラスの人は、ご自身のことをハイクラスの人とは思っていません。それは、他人が決めることだからです」と述べている。
実際、企業や組織のトップと接すると、ギスギスしていることはなく、ゆったり感といったものさえ覚える。
この本の真骨頂は、なんといっても「受けいれやすさ」にある。
通常、この手の本を読むと、「~しなさい」「~しちゃだめ」と上から目線で、読者側も「はいはい、わかりました」と興ざめしてしまうが、不思議なことに、この本を読んでもそんな気にならない。
読者側は「できることから、やってみるか」という気になる。著者のご経験とお人柄によるところ大だと思う。
目に留まった箇所を紹介しておきたい。
3つのスマイルを使い分ける
3つのスマイルは、ハーフスマイル、スモールスマイル、ビッグスマイル。
スモールスマイルは、口を閉じて歯を見せずに笑うこと。誰かとすれ違うときなどに、「あなたに気づいていますよ」というサイン。
ビジネスの場では、声を出して挨拶できない場合も多い。この「気づいていますよ」というサインは重要。
デコルテを広げる
デコルテは、フランス語で首から胸元まで、襟ぐりが深い服装を示す。
座ったままプレゼンを行う場合には、上半身に注目が集まる。そんなとき、手っ取り早く姿勢を良く見せるには、デコルテを広げること。簡単に言うと胸を張ること。
自分の体幹が整っているかどうかは、目を閉じて30秒足踏みすることでチェックできる。
目を開けたときに、体が前か後ろにいっている人は、重心がその方向に傾いている。
靴、ベルト、バッグの色をそろえると、お洒落感が出る。
意外にバラバラなので、注意する必要あり。
女性は「おざなりにされていない」「大切な人として接してもらっている」と感じると、その人を忘れなくなる。
「スミマセン」を「恐れ入ります」に言い換える(ホテルマンなどサービスを提供する人に言う場合)
「恐れ入ります」は、「あなたには、かないません」という意味なので、「あなたはプロだからお任せします」と言っていることと同じ。
以心伝心に頼らない
人に伝えることに手を抜かない。
時間がかかるかもしれないが、その惜しまない時間があるからこそ、結果的に事が速く進む。
最後に著者の極めつけの言葉を紹介します。
「肩書に関係なく人と付き合うためには、『人の肩書を見ない』習慣を持ちましょう。人と分け隔てなく接することのできる人は、『品格』が違います』
名刺交換の場をことさらクローズアップしたり、相手の「肩書」にこだわるビジネスマナーの本とは、この本はちょっと違う。
『「ぜひとも、あなたに」とお願いされる ハイクラスな人の気配りの習慣』
目次
第1章 ハイクラス感は結果を生む
第2章 声と姿勢で選ばれる
第3章 最高の気づかい
第4章 ファンが増える会話術
第5章 差をつける行動力
第6章 最強の自己管理術
第7章 いざ、実践
◆企業で働く人のビジネスマナー(発行書籍)
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
スマホで読む方法
※「出世しぐさ」は商標登録されました
令和のビジネスマナー
本の目次
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できる社員のビジネスマナー
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ビジネスマンのハンコの押し方・持ち方
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