2024.10.13更新
「自分の強み」を「誰もが認める強み」にするには、事実を示すことだ。事実が示されないと「本当?」と思うし、言っていることもわからない。
「自称」っぽくなるのだ。
事実を示すとき、往々にして次のような表現が使われる。
「粘り強い取り組みの結果」
「コミュニケーョンを強化して」
「真のニーズを探った結果」
すると、自分の強みは「粘り強い」「コミュニケーションを図るのが得意」「真のニーズを探れる」ということになる。
だが、こんな表現には、みんな飽き飽きしている。
自己申告書などに、どのように記載したら、誰もが認める「強み」になるだろうか?
拙著『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』のなかで述べた記載例を紹介したい。
記載例①
企業営業深耕工作(シェアアップの実現)
(主なシェアップ先とシェアップによる効果:A企業 売上増○○ B企業 売上増○○)
※付け足すなら
(現在までのシェアアップ実現企業数△△社)
記載例②
新規企業工作
(主な開拓取引先:C企業 現在の売上○○ D企業 現在の売上○○)
※付け足すなら
(現在までの新規開拓企業数××社)
どうだろう?
簡潔すぎて、「えっ」と思ったかもしれない。
そう、強みの記載を「企業営業深耕工作(シェアアップの実現)」「新規企業工作」と簡潔に表現し、
「事実」をカッコ書きで示したのだ。
つまり自称っぽくなる文章での表現をやめたということである。
読み手に立って、考えてもらいたい。
文章で書かれていると、「見慣れた記載がある」と思いつつ、内容を読み、自分の頭で消化しなければならない。
見ただけで読むのが負担になる。
それよりも負担にならない表現を好むに決まっている。
それは目で読み取れる表現だ。
簡潔で、事実がハッキリと示されている表現である。
目でわからせることが大事
もう一つ、考えておきたいことがある。
書き手は、「強み説明→事実」の順でわからせようとするが、読み手は「事実→強み説明」の順で判断するということだ。
思考順序が書き手と読み手では逆なのだ!
だから強み説明に凝っても、読み手の頭を素通りしてしまう。
一方、事実が浮き出るように記載されていると、目がとまり、「そんな事実があるのなら」と強みの中身を確認する。
いまは表現力向上に誰もが関心をもつ時代だ。
「粘り強い取り組み」「コミュニケーションを強化して」「真のニーズを探る」などの表現をみんなが磨こうとする。
表現力を磨くことは大切だが、読みたいと思われなければ何にもならない。
目にとまるには、読んでもらうにはどのような表現がよいか、考えることが重要だ。
綾小路 亜也
自称「強み」を、誰もが認める「強み」に書き換える から要約
人にわからせなければ、強みにならない
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