「ここだけの話」は、ビジネスでなぜ漏れる?

2025.04.21更新

 

ビジネスで「ここだけの話」と言う場合、「内緒にしてください」という意味です。しかし、多くの場合、話を聞いた人は内容を漏らしてしまいます。

不思議なことに、内容を漏らしても大した問題にならないのも、この言葉なのです。

 

考えてみれば、本当に秘密の話なら、そう簡単に人に話すはずはありません。

仮に伝えた場合も、「この件は秘密厳守でお願いします」と釘を指すはずです。

 

にもかかわらず、「ここだけの話」が使われているのは、この言葉には効果があるからです。

 

「ここだけの話」は二人の場合、私とあなたということになります。

複数の人がいる場合は、私とこの席にいる人ということになります。

聞き手が限定しているということです。

 

そんななかで、「ここだけの話」という言葉を使われたら、親近感が湧くはずです。

秘密を共有しているような感覚になります。

 

これが「ここだけの話」と前置きする人の狙いの一つです。

 

 

「ここだけの話」は親近感が湧く言葉

 

もう一つの狙いは、「ここだけの話」という言葉を使って、話の価値を高めていることです。

 

たとえば、セミナーで、講師の人はよく「ここだけの話」と言います。

よくよく考えれば、多くの受講生が参加するセミナーで、「ここだけの話」はほとんど意味がありません。

しかし、受講生はこの言葉を聞くと、なにか自分だけ特別な情報を得たような感覚になります。

そのことに満足感を覚えるのです。

 

 

注意しなければならないことは、「ここだけの話」が安易に使われると、話の内容も、この言葉を使う人も信用されなくなるということです。

 

本当に内緒にしてもらいたいときは、「ここだけの話」という言葉は避け、ハッキリ「秘密でお願いします」と伝えることです。

 

綾小路 亜也

 

 

セミナーでも「ここだけの話」が使われる

 

 

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