2024.10.05更新
得意先を訪問すると応接室に案内される。
相手を待つ間、多くのビジネスマンは持参した資料やパンフレットをビジネスバッグから取り出し、先方のテーブルの上に置く。
しかし、それは避けたい。
それは、相手は応接室に入った途端、テーブルの上に置かれた資料やパンフレットを目にするからだ。
そして、相手は「ああ、この件で来たのか」と思うからである。
そうすると、面談を始める前から、相手にはもうこちら側の手の内がわかってしまうことになる。
そして、相手は用心するのだ。
もうこうなったら、その後にいくら資料やパンフレットの内容をうまく説明したとしても、相手は乗ってこない。
「できる社員」は、そこのところを心得ている。
ひと通りの雑談を終えると、「実は、本日、ちょっとお話があってまいりました」とことわり、ビジネスバックから準備した資料やパンフレットを取り出す。
相手も、「本題が来たか!」と思うものの、ちょっと間があるものだから、(ほお、何かな?)というような顔を見せる。
これがビジネスの間合いなのだ。
そして、もう一つ、相手を待っている間に資料やパンフレットをテーブルの上に置いてはいけない理由がある。
それは、そのテーブルは、相手の会社のものだということだ。
相手の会社のテーブルに、無断でものを置いてはいけないのである。
たしかに応接室は人を迎え入れるところだが、そのテーブルは相手の会社のものであることを忘れてはいけない。
もし、みなさんが、自分の会社の机の上に、無断で物を置かれたら、どういう気がするだろうか?
それと同じことだ。
このことは、ビジネスマナーの本には書かれていないが、マナーとして心得ておいてもらいたい。
さて、私は多くの先輩や部下と得意先を訪問してきた。
また、得意先を応接室で迎え入れたことも数えきれないほどある。
優秀な営業マンは、けっして資料やパンフレットをテーブルの上に置かなかったのだ。
営業ができる人かそうでない人かは、そんなところで、すぐに判別できてしまう。
綾小路 亜也
⑤ 「できる社員」はテーブルの上に資料を置かない から抜粋
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