「定年後ぐらい好きにさせてやれよ」という本

定年バカ (SB新書) 定年バカ (SB新書)
勢古 浩爾

SBクリエイティブ 2017-11-07

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この本を読んで、「よくぞ、言ってくれました!」と、声をあげる定年者はきっと多い。
世の定年本をめった斬りにする著者の主張に共感というか快感を覚えるからだ。
たしかに、机上で考えただけの定年本も多くありそうだし、定年とは全く縁がない若い人が定年者相手に語っていることもありそうだ。

 

著者は、定年後に言われることは、「『~しなさい』の提唱」と言う。
「資金計画を立てなさい」「運用も考えなさい」「できるかぎり仕事をつづけなさい」「健康管理を怠らないように」「現役時代から趣味をもちなさい」「地域社会に溶け込みなさい(地域デビュー)」「家族(とくに妻)との関係を見直すように」「ボランティアをしなさい」「交友を広げなさい」と、いっぺんに言われる。

 

それらの言葉は、よく聞くというよりは、かならず聞く言葉ではないか。
しかし、著者の答えは、一つひとつはごもっともなれど、「自分の好きにすればよい」だ!

 

 

私も著者の意見に同感である。
定年を迎えると、いろいろな人が、よってたかっていろいろなことをすすめるが、そんな中、なにもしないでいると、なにもしない自分がまるで悪いかのような錯覚に陥る。
心の負担も大きいはずだ。
しかし、本当は、定年者それぞれに思うことや、やってみたいこと、好きなことは違うはずだ。
たとえば定年後のキーワードの一つになっている「孤独」だって、一人が好きな人もきっといる。
「生きがい」だって、定年前にもあったはずであり、定年を機に急にクローズアップされて戸惑う人も多いはずだ。もっと言えば、「生きがい」を持つも持たないも人の勝手である。
また、いきなり、「ボランティアだ」「地域社会だ」「交友関係を広めろ」と言われても、無理な話のように思う。

 

 

この本を読むと、定年者を取り囲む環境といったったものが見えてくる。
著者はこんなことを言っている。
「いったい読者は、ハウツー本になにを期待して読むのだろうか。希望、だと思われる。『なりたい自分になる』ことであり、『成功』であろう。書き手はそのことを察するがゆえに、読者にほんとうのことがいえない。無理にでも希望を示したいと思う。そのため不安を確認し、ときには不安を煽り、その後で、こうなればこうなります、と希望を示す」

 

要は、定年本もハウツー本ではないかということである。
著者の言葉である「不安を確認し、ときには不安を煽り、その後に、こうなればこうなります」がそっくり当てはまらないだろうか?

 

また、著者は「何もしない自由」の中で、1941年生まれの精神医学者の竹中星郎氏の言葉を紹介している。
定年本をめった斬りにする著者には珍しく、竹中氏の言葉を示唆に富むと評価している。
そこには、なにもしない定年者(老齢者)のかたわらにいる家族や関係者のことが記されている。
定年者がなにもしないでいると、かたわらに居続ける家族がつらいのだと……。

 

 

定年者を取り囲む言葉は、定年者のことを思っての言葉だと考えるから、定年者は深刻に受け止める。
しかし、その言葉は、もしかして定年者を取り囲む人たち自身が望む言葉なのかもしれない。
定年者一人ひとりは、きっと、自分のやりたいこと、やりたくないこと、好きなこと、嫌いなことを持っている。
定年者は定年まで一生懸命頑張ってきた人であり、定年者のことを思うなら、好きなようにさせてやることも大事だと思う。

 

 

目次

第1章 定年バカに惑わされるな

第2章 お金に焦るバカ

第3章 生きがいバカ

第4章 健康バカ

第5章 社交バカ

第6章 定年不安バカ

第7章 未練バカ

第8章 終活バカ

第9章 人生を全うするだけ

 

定年バカ (SB新書)

 

 

 

 

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2018年4月20日

本田健『大富豪からの手紙』感動の秘密は第9の手紙にある!

 

大富豪からの手紙 大富豪からの手紙
本田 健

ダイヤモンド社 2018-03-08

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なぜ本田健氏の『大富豪からの手紙』はヒットしているのだろうか?
成功法則については、言いつくされ感、書きつくされ感がある。
ブログを見ても、いろいろな人が同じようなことを書いている。
本田健氏の本と並び成功法則本の代表格である水野敬也氏の『夢をかなえるゾウ』の中でも、ガーシャは「ワシが教えてきたこと、実は、自分の(注:大阪弁 あなたの)本棚に入っている本に書いてあることなんや。ワシの教えてきたことには何の目新しさもないんやで」と言い、実際、『夢をかなえるゾウ』の巻末にはおびただしいほどの成功法則の参考文献が掲載されている。
『大富豪からの手紙』にも、巻末に参考資料と引用が掲載されている。
つまり、成功法則は過去からずっと言われてきたことであり、それをまとめ上げたのが成功法則本ということになる。

 

それにもかかわらず、『大富豪からの手紙』はヒットしている。
その理由には、もちろん、本田健氏が上っ面の言葉でなく、練りに練ったストーリーと言葉で語っていることもあるが、その謎は、この本の第9の手紙にありそうだ。
『大富豪からの手紙』には9通の手紙が紹介されているが、読者は、第1の手紙~第8の手紙までの「偶然」「決断」「直感」「行動」「お金」「仕事」「失敗」「人間関係」を読むと、「あれ、これと同じことを読んだ記憶がある」と、きっと思う。
ところが、最後の手紙である第9の手紙「運命」を読み終えると、読者は、読み終えたという感覚に加え、成功法則が自分に溶け込んだような感覚を覚える。感動の余韻も残る。

 

この第9の手紙の存在が、『大富豪からの手紙』を他の成功法則本とは違った存在にしていることはたしかだ。
第9の手紙には何が書かれているのだろうか?
大富豪であった祖父は、
「『運命』と同じような言葉に、『宿命』という言葉がある。でも、実は、この2つの言葉は似ているようで、まったく違う意味を持つんだよ。
・『宿命』は、宿る命。自分がうまれたときにきまっているもの
・『運命』は、運ぶ命。どうやって生きるかは、キミが自由に決められる」と言い、
その後に
「宿命と運命の境界線は、自分で引くことができる」と言っている。
つまり、運命は自分で切り拓くことができるーこれこそが、この本のテーマのはずだ。

 

読者は、本の最後にこの本のテーマに気づき、第1~第8の手紙は、運命を切り拓く要因、手段だったことがわかる。
きっと、第2の手紙で「決断をすること=自分の新しい未来を創り出すこと」と言った主人公の祖父の言葉を改めて振り返るはずだ。
『大富豪からの手紙』の真骨頂は、成功法則を逆残で振り返させることにあったのだ。
そして、成功法則の根底には源流のようなものがあることを、読者に知らしているのだ。
この設定が読者に感動を与えている。

 

 

人は「成功」という概念は、あまりにも曖昧なことを知っている。その概念は、どれを、どこまでやり、どのような結果、程度になったら成功と言えるのか、まったく示していない。
誰も答えを出せないものだから、社会的に地位を得た人、富を得た人、売れっ子を成功者にしてしまう。そのうち、成功には幸せといったものも必要なことに気づき、今度は「幸せな成功者」という概念を作り上げる。こうした成功者の成功要因を分析し、共通項をまとめ上げたものが成功法則と言える。
そして、ビジネス書作家やセミナー講師などは「成功したいなら、成功者をまねる」ことを徹底的に勧め、一方の口で、「成功者とは、人と違ったことをやった人だ」と言い切る。
みんな、何が何だかわからなくなるが、それ以外の拠り所がないため、こうした成功法則を受けいれる。

 

しかし、『大富豪からの手紙』の第9の手紙を読んで、忘れかけていたことに気づく。
それは、自分という存在だ。
いままでの成功法則には、自分はいなかった。あったのは他人の成功であり、しかも結果論だった。
第9の手紙が示すように、人には、たしかに宿命も存在するし、宿命の影響度合いも人により大きく異なる。
その上、宿命と運命の境界線の引き方も人によって異なる。
このことは、成功法則自体を議論しても、そこから得るものはほとんどないことを示している。
そんな手ごたえのない議論より、重要なことは、第9の手紙で著者が示した、人生には宿命と運命が存在することを知り、その線引きを自分の意思で行い、自分の人生を生きることではないかと思う。

 

 

 

 

(成功を考えるとき、参考にしたい他の本)

夢をかなえるゾウ文庫版

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

 

 

 

 

 

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1998年生まれの人には、いまの成功法則はまったく役に立たない

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
リンダ グラットン アンドリュー スコット 池村 千秋東洋経済新報社 2016-10-21

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私たちは、ずいぶんとおかしなことをしている。
過去の成功者と私たちとは、まったく寿命が異なるのに、過去の成功者から成功法則を学ぼうとしている。
過去の成功者たちは、教育→仕事→引退という3ステージがきれいに寿命の中に収まっていた。
私たちは、この3ステージの中で、地位を得た人、名声を得た人、お金を稼ぎまくった人を成功者と呼び、お金をたっぷり残した人を大富豪などと呼んできた。

 

だが、人生100年時代、教育→仕事→引退という3ステージでは収まらない。
この本に登場する1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーンの3人の人生を見れば、それがよくわかる。
ジャックは62歳で引退し、2015年に70歳でこの世を去った。
ジャックは引退後8年しか生きなかったこと、この時代の人の年金は手厚かったことが、ジャックの人生をきれいに3ステージの中に収めている。

 

ところが、1971年生まれのジミーは、2018年現在46歳~47歳だが、ジャックのようにはいかない。
ジミーの時代の平均寿命は85歳だからだ。ジミーは65歳で引退を考えているが、それでもジミーの人生は引退後20年もあり、年金も不十分で、65歳で引退してはその後の人生は金銭面一つとっても厳しい。

 

1998年生まれのジェーンは、2018年現在29歳~30歳だが、ジェーンの時代は100年以上生きる可能性が高い。
65歳で引退という選択肢は、収入面ではありえないことを示している。

 

それでは、ジミーもジェーンも働き続ければいいじゃないかという話になるが、そんな簡単に働き続けられるものでもなく、人生すべてお金かというと、そうでもない。
お金は有形資産だが、この本では生産性資産、活力資産、変身資産という3つの無形資産を紹介し、
生産性資産を、「人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素」
活力資産を、「肉体的・精神的な健康と幸福」
変身資産を、「大きな変化を経験し、多くの変身を遂げるための資産とし、自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワーク、新しい経験に対しての開かれた姿勢など」としている。
つまり、人生100年時代には、お金という有形資産も必要だが、それぞれのステージには必要な無形資産があり、その無形資産を自分で組み立ていかなければならないのだ。

 

 

この本ではジミーの3ステージに0.5を足した3.5シナリオ例を挙げている。
55歳のジミーは自宅近くの社会人教育を行う大学で週1回、夜間にITとマネジメントを教え始める。その後、大学でフルタイムで働く。
もちろん、もっと積極的に変化を追求する4.0シナリオを選ぶことも可能だが、そのためには早くから変身に向けた行動をとらなければならない。

 

100年以上生きる可能性が高いジェーンのシナリオは、ジミーのような小規模な投資と変身の3.5シナリオでは、とうてい成り立たなくなり、最初から5.0シナリオを考えなければならない。
この本では次のようなシナリオを紹介している。
ジェーンはさまざまな選択肢を模索するエクスプローラーの時代、組織に属さないインディペンデント・プロデューサーの時代、企業に加わる時代、企業をやめ人材コンサルタントとして活躍する時代、休息を取り、自分の時間を使う時代、ポートフォリオ型の生き方を実践する時代を経験し、85歳で引退する。
ジェーンは大規模な変化や移行をいくつも経験する。

 

 

いまの日本で議論の中心となっているものは、ちまたにあふれている「定年」本が示すとおり、「定年後」の収入、生きがいをどうするかということである。
飛び交っている言葉は定年延長であり、「まだまだ頑張れる」である。
つまり、教育→仕事→引退という3ステージではまかないきれなくなり、0.5足すか足さないかの議論をしている。
そして、いまの時代に定年を迎えた人は、たしかに、3ステージの中の「仕事」の優劣(本当は人からの評価にすぎない)の差で、蓄えなどに影響があったとも言える。
その意味で、教育→仕事→引退の成功模範者がいたということになる。

 

だが、ジミーの時代を越えて、ジェーンの時代は、自分で生き方を選択する時代であり、金銭資産を追うステージもあれば、活力資産や変身資産を追うステージもある。
その結果、金銭資産が落ち込むステージも出てくるが、逆に、そのときに活力資産がぐっと増えることもある。
つまり、金銭などの有形資産、生産性資産、活力資産、変身資産は、ステージごとに波打つということである。
重要なことは、それを、自分で組み立てるということである。
また、考えなければいけないことは、長寿を恩恵にするという生き方である。
そんな時代に、教育→仕事→引退を前提にした過去の成功者を基にした成功法則など、何の役にも立たないことは明らかである。

 

 

 

 

 

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言いわけをする頭で実行することを考えよ

 

トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書) トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書)
若松 義人

PHP研究所 2007-03-16

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「言いわけをする頭で実行することを考えよ」
トヨタ自動車工業副社長で、トヨタ生産方式の生みの親といわれた大野耐一(たいいち)氏の言葉である。

 

この本は2007年初版だから、読者のみなさんは、本の中で使われている言葉を若干古く感じるかもしれない。
しかし、それは裏を返せばそれだけトヨタ語が広まったということである。
また、トヨタ語を聞きなれた人でも、言葉の真の意味を意外に理解していないことが多いと思う。

 

たとえば、カイゼンという言葉は、いまや世界語となった。
しかし、その真の意味は、「原価の低減による利益の創出」である。

 

トヨタ語の真の意味を知りたい人には、絶好の書である。
本の中から、意味をかみしめたい言葉を紹介しておきたい。

 

 

「仕事を磨く」とは余力をつけること

 

仕事は「自分の知恵」がどれだけついているかで決まる。
「わしの言う通りにやるやつはバカ、もっと上手にやるやつが利口」(大野耐一)

 

悪くなったら元に戻さず、また直して改善すればいい。

 

「できない理由」は、裏を返せば、それさえ解決すれば「できる」とも読める。

 

学んだことのすべてが使え、すべてが実践できるわけではない。
それでも、一つでも二つでもいいから仕事に活かせることを見つけ、実行に移す。そこで勝負が決まるのだ。

 

目でつかむよりは手で確かめる。

 

「教育は知らないことを教える。知っていることを繰り返し練習して体で覚えることは訓練である。教育だけで訓練を忘れては、ものにならない」(大野耐一)

 

「まずやる」は、軽々しい行動主義ではない。

 

人は困らなければ知恵が出ない。

 

標準に基づく言葉、具体的な表現でコミュニケーションをはかる。たとえば、ちゃんと閉める必要のあるドアなら「カチャッと音がするまで閉めてください」と紙に書いて貼る。

 

「時間は動作の影」 同じ作業も、人によってずいぶんばらつきがある。原因のほとんどは、個人差ではなく、動作や手順の違いである。

 

今日のことは今日片づける(「やり仕舞い」)

 

成功には「黙々と」が欠かせない

 

「段取りをつけすぎるな。現場の知恵が出るようにして、知恵をつけながら進めろ」(大野耐一)

 

 

 

ちょうど、私が最近紹介した記事に関連する言葉も掲載されていた。

 

いい失敗のルール
①失敗したら自分で直す
②同じ失敗は二度しない
③失敗を記録しておく

(関連記事 「評価される失敗✕評価されない失敗」 http://shinyuri-souken.com/?p=44768 )

 

「あれもやる、これもやる」というムダがあってもいい」(決め打ちは危ない)

(関連記事 「営業の常道「あの手、この手」 http://shinyuri-souken.com/?p=44857 )

 

 

トヨタ語は、生産の改善から生まれた言葉だが、驚くほど他の業種にも当てはまる。また、改善というと、改善方法に頭が行きがちだが、それは手段である。
トヨタの場合は、なんのために改善するのかという目的意識が非常に強烈であり、それがあるゆえに思考も柔軟なのだと考える。
私は、営業の記事も書いているが、営業で一番大切なものも目的、目標だと思う。
目的、目標があるから、「あの手、この手」が浮かんでくるのであり、資源を横にも縦にも連想できるのである。
ところが、この本にも、「発想は『横』にも『縦』にも」と書いてあったのである。

 

 

 


トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書)

 

 

 

 

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント
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本の目次

スマホで読む方法

 

 

 

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『他人をバカにしたがる男たち』

他人をバカにしたがる男たち (日経プレミアシリーズ) 他人をバカにしたがる男たち (日経プレミアシリーズ)
河合 薫

日本経済新聞出版社 2017-08-09

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著者を、メルマガ「デキる男は尻がイイ 河合薫の『社会の窓』」を配信している人と言えば、ビンと来る読者の方は多いと思う。
著者の専門分野は「人と環境の関わりにスポットをあてる」健康社会学であり、その観点から「他人をバカにしたがる男たち」を分析している。

 

この本の核心には、SOC(Sence of Coherence)という言葉がある。
英語には、驚くことに「首尾一貫性」という単語があり、それがcoherenceである。
著者は、SOCをかみ砕いて下記のように表現している。
「人生であまねく存在する困難や危機に対処し、人生を通じて元気でいられるように作用する人間のポジティブな心理的機能」
「生きてりゃしんどいこともあるよ。それはそれとして、明るく生きようぜ!」

 

いわば、環境適応力のようなものだが、その環境適応力が上手く働かない人は多い。
たとえば、サラリーマン社会には、思うように昇進・出世がかなわなかったり、先が見えてしまう人がいる。
そうなったら、そんな環境に自分を合わせなければならないのに、いつまでも、自分の存在意義ともいえる「拠り所」にすがりついている人が多い。

 

そんな人が、人を見下したり、バカにしたり、攻撃する……。
著者は、それは、「『自尊心』を守りたいからだ」という。
この裏側には「他者から評価されたい。認められたい」という自己愛が存在し、自分の市場価値を見せしめるために、ときに偉ぶり、ときに正義を振りかざし、「自分の強さ」を誇示するという。

 

 

SOCを高めるには、環境が個人に与える力というものを考えてみる必要がある。

 

(本より抜粋)

外的な力(=外的資源)

・高い社会的評価(=収入、学歴、役職など)
・自由に決められる管理(=裁量権)
・人を動かす権利(=権力)
・能力を発揮する機会
・大切な人
・サポートしてくれる人(=他人力)
・お金や住居
・衣類・食事
などの、社会的資源や物理的な資源

 

内的な力(=内的資源)

・自己受容(=自分を積極的に受け入れることができる)
・自律性(=自分の行動や考え方を自己決定できる)
・人格的成長(=自分の可能性を信じることができる)
・人生における目的(=どんな人生を送りたいがはっきりしている)
・環境制御(=どんな環境でもなんとかやっていけるという確信)
・積極的な他者関係(=あたたかくて信頼できる人間関係を築いているという確信)
といった認知的な資源に加え、遺伝的体質や気質も含まれる。

 

この本では、外的な力、内的な力をリソース(資源)と読んでいるが、自分の拠り所、存在意義,、あるいは頑張れる力の素になるものと考えてもいいと思う。

 

 

どうだろうか?
サラリーマンなら役職定年も定年もあるから、必然的に環境は変化する。
しかし、いつまでも自分の拠り所を社会的評価や権力に置いていると、不平不満どころか、常にイライラ感もつきまとうのではないだろうか。

 

著者は、「自分の人生にとって重要であることとそうでないことの境目」のことを「境界線」と読んでいる。
そして、「自分の本意でない環境に身を置くことになっても、他者の評価や社会の価値観ではなく、自分の絶対的価値を信じ、大切なものとそうでないもののすみわけをする。その作業さえ怠らなければ、無用な不安を感じることはありません。不安の反対は安心ではなく、前を向くこと。一歩踏み出すこと。その背中を押すのが境界内の『大切なもの』なのです」と述べている。

 

この最後の「境界内の『大切なもの』という言葉が非常に重要だと思う。
環境も変化するのだから、自分の「境界線」を固定しないで、境界線から出したり、入れたりすることが、環境に合った生き方だと思うからだ。

 

 

本の目次

 

プロローグ 「ジジイ」化する男女

第1章 「労害はどこから発生するか」
他人をバカにする「ジジイ」と「粘土層」

第2章 勝ち負けが気になる心理
社会的評価という魔物

第3章 「偉そうなオジさん」はなぜ存在するのか
見下し行動にひそむ不安

第4章 女をバカにする男たち
組織にみる性差のジレンマ

第5章 しかし、オジさんたちが日本を救う
「個の確率」という幻想の向こうへ

終章 オジさんオバさんが輝く社会のために
フェイクSOCからやる気SOCへ

 

 

 

他人をバカにしたがる男たち (日経プレミアシリーズ)

 

 

 

 

 

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『定年後』

 

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書) 定年後 – 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)
楠木新 著

中央公論新社 2017-04-19Amazonで詳しく見る by

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この本のキーフレーズは「居場所」である。
それは物理的な場所のほか、心の拠り所、自分が楽しめる、役割を発揮するという意味も含めた居場所である。

 

しかし、定年退職者、特に男性の場合は、そんな居場所を持つことができない。
それは、定年直前まで会社を中心とした人生を送ってきたために、やることを見出せないからだ。

 

そんな定年退職者は口では「忙しい、忙しい」と言うが、この「やることがない」という状態は深刻だ。
それは、この本によれば、定年後の自由な時間は85歳まで生きるとすれば8万時間あり、なんと21歳~60歳までの40年間の労働時間を上回るというのだ。
こんな前途に広がる膨大な時間に対して、やることがない、というのは本当に深刻な問題だということがわかる。

 

 

著者自身、大手生命保険会社に36年勤務し、定年を迎えた。
だから、定年後の景色は、自分が実際に見て感じた景色ということになる。
ただ、著者には47歳の時に会社生活に行き詰まって体調を崩し、長期に休職した経験がある。
著者はそのときから、定年後について考え続けてきた。

 

それゆえ、この本には、ものすごい数の取材の跡と定年に少しでも関係がある書籍や映画、活動、著者が見聞きしたことの蓄積がある。
それが、この本の特徴であり、よく出回っている定年前後で起業した人へのインタビューをまとめた本とは一線を画するところである。

 

 

この本には、定年後のやることについてのヒントがある。
その一つには、子供の時代からやりたかったことへの回帰があるが、この本を読んで、なるほどと思った箇所があった。
それは、「豊中あぐり塾」(主として定年退職者が参加している共同ファーム)、「60歳からげんきKOBE」(ラジオ番組)の活動についてである。そこには、もちろん参加する人の主体的な意思や活動が大事だが、著者は義務や責任や役割を持っていることがポイントだと言っている。

 

定年後というと、すぐに自由に活動できる!と考えがちになるが、やはり義務や責任や役割がないと、打ち込めないのだと思う。

 

 

この本に、図書館での小競り合いの場面が載っていた。また私自身、最近、電車の中で若い人と小競り合いをする場面を見た。
もし、これらの現象がいらいらから生じていたならば、まさにこの本に書かれている現象が起きているのかもしれない。
この本はたいへんな力作だが、そんな定年後のあり方を考える必要がない時代の到来を強く望みたい。それには、この本に書いてあるとおり、現役でバリバリ働いているときからの準備が必要かもしれない。

 

 

定年後 – 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

 

 

 

 

 

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『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』

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『頭の回転数を上げる45の方法』

頭の回転数を上げる45の方法 頭の回転数を上げる45の方法
久保 憂希也 芝本 秀徳

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012-02-16

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ちょっと、掘り出し物の本を見つけたので、紹介しておきたい。
私たちは、よく「習慣化が大事」という言葉を聞き、うなずくが、なぜ習慣化が必要なのかは、実のところ腹に落ちていない。
この本を読むと、私たちが当然に受け容れているものの理由がわかってくる。

 

だが、この本を読むには、ちょっと辛抱が必要だ。
それは、この本の13項までは、よく言われていることが記載されており、「今さら……」と思ってしまうからである。
ところが、14項から、よく言われていることの理由が、だんだんわかってくる。

 

この習慣化についての記述を、この本から拾ってみたい。
それは、「やり始める」ことと関係がある。
この「とにかくやり始める」ことは、いま、本やブログで盛んに書かれている。

 

しかし、「やろう、やろう」と思っても、なかなか始められない。
それは、なぜか?
この本は、「やり始めることで『やる気』が出る」のであって、やり始める前にやる気がないのは当然と言っている。

 

そして、とやかく考えないで、やり始めるためには条件づけをうまく利用することだとしている。
それが、習慣化なのである。
つまり、場所や時間と紐づけしてしまうことである。
この説明を聞いて、ストンと腹に落ちないだろうか?

 

もう一つ、私たちは、「限りなく具体的に表現しろ」と言われる一方で、外資系コンサルなどは「抽象化しろ」とも言う。
こうなると、なにがなにやら、さっぱりわからなくなってしまう。

 

しかし、こうは考えられないだろうか?
「具体的な事象をいくら蓄積しても、同じシチュエーションが起こらなければ適用することはできない」
だから、「具体的な事象をメタ化することによって、あらゆる場面で使える知識とする」
この記述も、ストンと腹に落ちないだろうか?

 

メタ化は、「超~」「高次の~」という意味だが、この言葉だけ聞いてもピンと来る人は少ない。
しかし、いまの説明で、メタ化をなんとなくイメージできたのではないだろうか。
表現は難しいが、視線を一段高いところに置き、客観的に見ると解釈してもらえばいいと思う。
そう考えると、コンサルなどが言う「抽象化しろ」の意味もわかってくる。

 

 

その他、みなさんの腹にストンと落ちる箇所を示しておく。

 

「問題を解決する」-「問題解決」とよくいわれているが、問題を問題のまま解決することはできない。問題は課題に落とし込んではじめて、問題を解決することができる。

 

「『起こるとしたら何が起こるか』を考える」-問題が発生した際にすばやく動ける人は、「起こるとしたら、なにが起こるか」を考える。

 

「クリティカルなものだけに気をつける」-仕事ができる人は、いくつかミスをしても、クリティカルなポイントだけはミスしないからこそ優秀なのだ。

 

「前提条件を疑う」-(答えを選択しなければならないとき)そもそもA案とB案の二択というのは正しいのだろうか。頭の回転の速い人は、前提条件を常に疑っている。

 

 

私たちは、頭を使っているようで、実はあまり使っていない。
頭を使うということは、どういうことなのかをこの本は示している。
また、私たちは腹落ちしないことは、結局、実行しない。
この本を読んで、腹落ちし、実行できることは多いと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所の「人と違った存在になる」本のシリーズ

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

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『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

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『銀行員大失職』

銀行員 大失職 銀行員 大失職
岡内 幸策

日本経済新聞出版社 2017-06-02

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最近、銀行から送ってくるものといえば、投信信託や保険の案内ばかりであり、銀行に行けば、案内に立つ人や窓口で応対する人は主婦と思われる人たちである。
そして、なにか聞くと、すぐに説明画面、操作画面の前に案内される。
行員の人数もだいぶ減っているように思える。
そんなことから、「銀行は変わった!」と思っている人は多い。

 

問題は、なぜ変わったかである。
そして、変わったことにより、なぜ銀行員は大失職するのか、今後、銀行はどうなるのか、どうあるべきかについて書かれた本が本書である。
この本にはセンセーショナルなタイトルがついているが、内容は、むしろ銀行の生きるべき道が書かれていることに注意いただきたい。

 

 

銀行がすっかり変わってしまったのは、一つには、マイナス金利の影響で利ザヤが稼げなくなったことがある。
それゆえ、銀行は投資信託や保険などフィービジネスに向かわざるを得なくなっている。
銀行の本業がなにかわからなくなっているのは、このためである。

 

もう一つの要因に、IT、フィンテック(金融を意味する「Finance(ファイナンス)」と、技術を意味する「Technology(テクノロジー)」の造語。モバイル決済をイメージいただきたい)、IOT(モノのインターネット。センサーと通信機能を内蔵している機器をイメージしてもらいたい)、AIといったデジタル化による第4次産業革命の影響がある。
この内容をイメージしただけで、いままで人が対応していたことが、デジタル化されていくことがよくわかる。

 

 

銀行は、いま、生き残りをかけた戦いを展開するとともに、一方で、デジタル革命の前にも立たされている。
そんな中で、従来型の業務を経験してきた人たちは、どうなるのか? ここに銀行員大失職の背景がある。

 

そして、本業である融資が減ってきているため、融資先も銀行員を受けいれる必然性がなくなってきた。一定年齢に達した銀行員の受け皿がなくなってきたところに、AI時代が到来した。
銀行業務とAI化は、ものすごく親和性があることは容易に想像できる。しかし、このことによって、いままで銀行員が培ってきたノウハウや経験が不要になってきた。
そんなことから、銀行員の行き場がなくなってきているのだ。

 

著者は、

「『総合職』というのはファジーな、雇用側にとっては便利な職種だ。多くの業務を経験する代わりに、専門性を持ちたいなら自己啓発でという作業を暗黙のうちに強制する。そうして『なんでも屋』になるような中途半端なキャリアは、今後、本人のためにならない」

そして、専門職についてすらも
「AIの進化で、専門職が一般的な職務になることもあり、その専門性の高さが必要になってくる」と言うのである。

 

そして、「銀行には限らないが、所属している会社という看板がなくなったとき、その人のこれまでの職歴、実績などの価値が別の会社でどの程度有効なものと評価されるか」と言う。

 

 

いままで、自分の価値は、企業の冠、そして、そこでの経歴が決めていた。
その典型が銀行であったと思う。そして、そのことを社会全体で容認してきたと言える。
しかし、考えてみれば、そんなものは価値でもなんでもないことに社会は気づき始めた。
すなわち、価値は「なにができるか」に変わってきている。これが本来の姿と言える。

 

長い間、銀行や大企業に勤め、自分の価値は冠と考えていた人にとっては、つらく厳しい時代になってきている。
しかし、価値は自分が作るものと考えると、救われる人もいるのではないだろうか。
その人たちは、銀行や大企業にあって、独自の文化やルール、掟によって正しく価値を評価されなかった人たちかもしれない。

 

「あなたの現在価値はいくらですか?」ーそんなことを、長い間、社会は問いもしなかったし、自分で考えることもなかった。
しかし、いまは、自分の現在価値は、自分で評価することが必要な時代だと思う。

 

そして、意外なことろに、価値があるかもしれない。
私はビジネスマナーの研究をしていることもあって、著者の次の言葉が目に飛び込んできた。
「金融機関に入ることで、思わぬ躾をしてもらうことがある。口の利き方や礼儀といった基本的なマナーやエチケットであり、組織だけではなく社会生活においても非常に重要なことだ」
そんなことも含め、自分の価値を一度、正しく考えてみることは必要だと思う。

 

 

目次

第1章 変わる市場とニーズにどう応えるか

第2章 金融機関はいつからサービス業でなくなったのか

第3章 AIでいらなくなる行員

第4章 フィンテックが変える銀行業務

第5章 「デキル」人材は埋もれている

第6章 地域金融機関の存亡

第7章 大手行の存亡

 

 

 

銀行員 大失職

 

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『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫
G.キングスレイ ウォード G.Kingsley Ward 城山 三郎

新潮社 1994-04-01

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「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」ー不朽の名著『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』に書かれた著者の言葉である。

 

カナダ人の実業家である著者は、息子が17歳のときから、会社を譲るまでの20年間、息子宛てに手紙を書き続けた。
「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」は、15通目の手紙に書かれている。

 

この15通目の手紙の存在、また、すべての手紙を通し、著者の信念である「常識が実業界の戦いに携えていく最良の武器」が示されていることから、この本をビジネスマナーの原点と言う人もいる。

 

 

15通目の手紙に、マナーに対する考え方が示されているので、紹介しておきたい。

 

著者の言葉
「まず『ありがとう』がある。……… それには、もう一つの好ましいマナー『どういたしまして』が自動的に続く」

 

私たちは、最近、笑顔や「ありがとう」の効用を見直し始めている。しかし、「ありがとう」もマナーなら、「どういたしまして」もセットとしてのマナーだということを、著者は述べている。

 

著者の言葉
「依頼や指示の始めか終わりにただ『恐れ入ります』とか「お願いします』という言葉をつけるだけで、みんな驚くほど快く、しかも素早く、応じてくれる」

 

 

マナーの一つと言われる服装についても次のように言っている。

 

「その一般法則は、自分の好みではなく、君(息子)の会う人の好みに合った、あるいは合うと思われる装いをすることである」

 

私たちは、このことも忘れてしまっていることが多い。
洗練された服装をすること、華麗な服装をすることがマナーだと思い込んでしまっている人もいるからだ。
それは、著者の言葉を借りれば、自分の好みということになる。

 

その他、この15通目の手紙では、会話のマナーについても記述している。

 

 

手紙には、実業界で成功した父親が、自分の経験から学んだ人生の知恵やノウハウが書かれている。
つまり、愛する息子のために書かれた成功法則の手紙ということになる。
注目すべきは、父親は、成功のためにはマナーは武器となると考えていることである。

 

 

みなさんのなかには、「この本と似たような本を読んだことがある」と思う人がきっといる。
その本は、佐々木常夫氏の『働く君に贈る25の言葉 』『そうか、君は課長になったのか。 』ではなかっただろうか?
それらの本は、本の帯に示されているように、この本をベースにしていることは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

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『やり抜く力』

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
アンジェラ・ダックワース 神崎 朗子

ダイヤモンド社 2016-09-09

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あなたは「才能がある」と言われるのと、「努力家だ」と言われるのとでは、どちらが嬉しいだろうか?
きっと「才能がある」と言われた方が嬉しいはずである。

 

これこそが、私たちが、才能神話に陥っている証拠である。
しかし、人生でなにを成し遂げられるかは、「生まれ持った才能」よりも、「情熱」と「粘り強さ」によって決まる可能性が高い。
それが、「やり抜く力」=GRITであり、心理学者でありマッカーサー賞を受賞した著者の研究成果である。

 

私たちは、なぜ努力よりも、才能の方を高く評価するのだろうか?
それは、自分は、才能がある人には、とても及ばないと考えた方が楽だからである。
しかし、才能があると思う人が、毎日どのような努力をしているのかを知ろうとはしない。

 

著者は次のように考える。
才能×努力=スキル
スキル×努力=達成
上記の式を見ると、努力は「二重」に影響している。
つまり、「才能」が重要ならば、「努力」はその2倍も重要だということになる。

 

しかし、「やり抜く力」は「ものすごく頑張る」こととは違う。
著者は、それは「情熱」と「粘り強さ」の二つの要素でできていると言う。
だから、「情熱」を持って打ち込める究極の「目標」が必要になってくる。
そして上位の目標と中位、下位の目標が連結していることが重要である。

 

この記述を読んで、ハッとする人がいるかもしれない。
それは『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 』の内容と似ているからである。
『ワン・シング』は、ロシアのマトリョーシカ人形のような入れ子の状態で、目的のために生きることを勧めている。
『やり抜く力』は、中位、下位の目標は上位の目標の手段になると言っている。

 

「やり抜く力」は伸ばすことができる。
その伸ばし方についても詳細に述べている。

 

幾重にもわたる実験と検証を経て生まれた大著である。
私たちがいままで議論してきたことが、みな詰まっている。
「結局は才能なんだ」だと結論づける前に、ぜったいに読んでおいた方がいい本だと思う。

 

 

目次

PART1 「やり抜く力」とは何か? なぜそれが重要なのか?

第1章 「やり抜く力」の秘密

第2章 「才能」では成功できない

第3章 努力と才能の「達成の方程式」

第4章 あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?

第5章 「やり抜く力」は伸ばせる

PART2 「やり抜く力」を内側から伸ばす

第6章 「興味」を結びつける

第7章 成功する「練習」の法則

第8章 「目的」を見出す

第9章 この「希望が背中を押す

PART3 「やり抜く力」を外側から伸ばす

第10章 「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法

第11章 「課外活動」を絶対にすべし

第12章 まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう

第13章 最後に

 

 

 

・本書をスマホで読みました。
kindle版を購入するとスマホでも読めます。旅行や通勤の際にはたいへん便利です。
実際の画面は下の通りです。(参考:スマホで本を読む方法

         

 

 

 

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