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エスカレーターの「立って2列」は本当にマナーなのか?

エスカレーターの「立って2列」は本当にマナーなのか?

 

私たちは長い間、エスカレーターの片側空けが、急いでいる人へのマナーと信じてきた。
ところが、最近になって、それは時代遅れで「立って2列」が新マナーと言われるようになった。

 

しかし、「立って2列」が本当にマナーなのか?

 

結論から言えば、「立って2列」がマナーではなく、「エスカレーターでは歩かない」ことがマナーである。
したがって、エスカレーターで歩くことを前提にしている片側空けは当然マナーではない。

 

「立って2列」がマナーと言うのは、エスカレーター上で歩くのはマナー違反ということと、2015年にロンドンの地下鉄が発表した「片側空けより、2列で立って乗った方が輸送効率がよい」ということが混在してしまっている。
すなわち、2列はマナー要件ではない。

 

それは、そもそも、なぜエスカレーターで歩いてはいけないのかを考えてみるとわかる。

 

日本エレベーター協会のHPを見ることが早道と思う。

 

エスカレーターの「歩行について」次のように書かれている。

 

・すり抜けは危険です
すり抜けざまに他の利用者や荷物と接触して、思わぬ事故を引き起こすことがあります。

 

・歩いたり走ったりすると身体のバランスを崩します
バランスを崩して転倒するなど、大きな事故を引き起こすことがあります。また他の利用者を巻き込む恐れもあります。

 

・ケガなどで、片方の移動手すりにしか、つかまることのできない方もいます
たとえば左手を骨折していて、右手でしか手すりにつかまれない方がいらしたとします。その方はエスカレーターの右側にしか乗れませんが、右あけが慣習となっていたらとても不自由で危険です。

 

 

つまり、エスカレーターで歩くことは危険な行為であり、また、歩く人を前提に「片側空け」を実行していると、身体が不自由な方にとってたいへん不便だということになる。

 

しかし、それだからと言って「立って2列」と考えるのは危険である。
それは、身体の不自由な方の中には、どうしてもエスカレーターのステップ全体を使わなければならないこともあるからだ。
そんなとき「立って2列」をルールとすると、それこそ不自由なルールとなってしまう。

 

また、付き添いを必要とする場合もあるし、子供と手をつないで乗らなければならならないときもある。
つまり、さまざまな人のことを考える必要があり、「立って2列」をルールとすると、ステップ全体を使わなければならない人に心の負担も与えてしまう。

 

それよりも、これからは、エスカレーターの利用者が、利用しやすい形で自由に乗れるということを、共有すべきと思う。

 

 

最近、2chで「エスカレーターでいつも右側に立って道塞いでた同僚がついに殴られたわけだが」というスレッドが注目を集めた。
このことは、エスカレーターの片側空けのマナー自体も浸透していないことを物語っている。

 

また、日本エレベーター協会、日本民営鉄道協会などは、片側を空けないポスターなどを作っているようだが、多くの人はそんなポスターは目にしていない。
そして、エスカレーターに乗る際、耳にするのはおなじみの「たいへん危険ですから駆け上がったり、駆け下りたりしないでください」という案内である。
「歩いてはいけない」とは言っていないように思う。

 

 

いま、マナーは変わりつつある。
スマホやキャリーバッグもここまで普及することは想像しなかったし、買い物の際にほとんどの店でポイントカードを利用することも想像しなかった。
これからは、マナーを守ることに終始するのではなく、時代の要請に応えてマナーを考え、見直すこともマナーの普及に努める人の責務であると思う。
ダイバーシティの観点からも、エスカレーターのマナーについては、みんなで協力しあって普及を図ってきたいものである。

 

綾小路亜也

 

 

(参考記事)
キャリーバッグのマナー
http://shinyuri-souken.com/?p=34984

 

レジに並ぶときのマナー
http://shinyuri-souken.com/?p=35495

 

 

 

 

 

(日本エレベータ協会HP画像を使用させていただきました)

 

 

 

 

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