ビジネスマンの仕事はモグラたたきの要領で

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最近、ゲームセンターに行っていないが、一昔前にはモグラたたきの機械が必ずあった。
このモグラたたきの要領こそ、ビジネスマンの仕事の要領である。
モグラたたきは、言うまでもなく、次々に穴から顔を出すモグラをいかに俊敏にたたくかというゲームである。
しかし、このゲームをよく考えてもらいたい。
このモグラは、まれに2匹一緒に顔をだすことがあるが、ほとんどは、一匹のモグラが顔を出したかと思うと、瞬時ではあるが、一定の間隔をおいて次のモグラが顔を出すことに特徴がある。
この一定の間隔があるというところが重要である!
すなわち、一匹のモグラをたたけから、次に顔を出すモグラをたたけたという事実が重要である。
同時に、数多くのモグラをたたくことは、極めて難しいのである。

 

さて、サラリーマン、ビジネスマンが仕事がうまくいかない、あるいは、混乱しているときは、同時に複数のモグラをたたこうとしている。
これは、極めて難しいのである。
私は、先に、「スピードとは簡単なものを処理する速さである」と書いたが、それは、簡単なものの処理にこそスピードの差が生じること、そしてスピード感ある人間として人から認められるためには、簡単なものの処理速度こそ重要であると述べたつもりである。
そして、簡単なものこそスピード感をもってやるもう一つの大きな効果は、問題、課題を同時に横に並べないという効果にある。
私は、ビジネスの現場において、仕事の進め方に迷っていたり、混乱している人や組織を多く見てきたが、等しく、複数の問題、課題を同時に横に並べていることに気がついた。
もちろん、横に並べている数に比例して混乱度が増している。
そして、もう一つ、この混乱している人や組織の共通項は、簡単なものの処理のスピードが極めて遅いということにも気がついた。

 

ビジネスの現場にいる人は、簡単なものの処理を怠ったために、それが大きな問題に発展してしまったという経験をきっと持っていると思う。
たった1本の電話をしなかったために、将棋の歩が金に成り上がるごとく大きな問題となり、その対応にものすごい時間をかけてしまったという人は多いと思う。
「スピードとは簡単なものを処理する速さである」で述べたように、腰を据えて仕上げなくてはならない課題、たった1本の電話をするということ、ともに処理する課題という意味では同じであるということを骨の髄まで理解する必要がある。
そして、問題、課題を同時に並べない方法は、簡単なものをいかに早く処理し、消してしまうかという一点に集約される。
これが、サラリーマン、ビジネスマンの仕事のコツである。

 

仕事は、重要なものから取り組みたいという気持ちはよくわかる。また、われわれは、そう教えられてきた。
しかし、その結果、簡単なものを処理できたなかったとすれば、問題、課題は、横に並んでしまうのである。
また、この簡単なものが、大きな問題に発展する危険性も内在している。
そして、何より精神衛生上よくないではないか。
絶えず、問題、課題を同時に抱えるということは、「あれもやらなければならない」「これもやらなければならない」という状態になる。
非常に精神的に負荷がかかるし、ただでさえ会社に向かう足が重いのに、さらに重くなる。
簡単なものから着手して、問題数、課題数を減らす。同時に複数のやるべき課題を抱えないようにする。
これが、ビジネスマンの仕事の秘訣である。
モグラたたきの感覚が、重要である。

 

 

(参考)『サラリーマンの本質』では、ビジネスマンの仕事のやり方、進め方は、問題、課題を同時に横に並べないということを詳述している。
第一議題「『ピンチのあとにピンチが来る』組織の考察」は、このモグラたたきの要領をいっている。とくにその中の1.「『問題並列解決型』とモグラたたき」を参照願いたい。

 

 

 

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