上司は、飲んだときの話をよく覚えている

2018.08.09記事を更新しました。

あなたは耳を疑った。
上司と打ち合わせをしているとき、上司が「おまえ、この前、そう言ったじゃないか」と言ったからだ。
「この間」とは、上司と二人で飲みに行ったときのことを指している。
そのとき、あなたは酔った勢いで口が軽くなった。普段心の中にしまっていることも口にした。
あなたは「どうせ酒の席の話だし、上司もずいぶんと酒を飲んでいた。そんな話覚えているわけないだろ」と思っていたのだ。
ところが、上司は、あなたが言ったことを覚えているというよりは、脳裏に刻んでいたのである。

 

このことは、サラリーマン社会ではよくある話だ。
たしかに酒の席では口が軽くなる。途中まで言葉を選びながら用心していたとしても、最終的には心に思っていることを言ってしまうことが多い。
逆から考えると、だから、上司は部下の本音を聞きたいときや情報を取りたいときに、酒に誘うのだ。
もちろん、そのことにより、上司と部下との距離が縮まる場合もある。わだかまりが消えるとこもあるし、上司の意外な一面を見ることもある。
酒の効能である。
しかし、あなたと周りの人が繰り広げている飲み会の光景を考えてもらいたい。
たいがいが、会社のこと、職場のこと、そして上司のこと、先輩のこと、同僚のこと、部下のことを話題にしている。
「いま、会社がやっていることはおかしい」とか、「あいつには、つくづくまいっている」とか、「この間、あいつはこんな態度を取った」とか、組織や人に絡む話を多くしているはずだ。
そして、あなたは、上司と二人で飲んだ日も、会社のこと、職場のこと、職場の人について、かなり突っ込んだ話をしたのである。

 

サラリーマン社会では不思議なことに、飲んでいるはずの上司は、よく、飲んだ席での話を覚えている。
これは理屈の世界ではない。
上司はそこでの話を頭に刻み、場合によっては、「しこり」として持つこともあるのだ。
こんな話をすると、「まったく、嫌な世界だな」と思う人と、「そんなこと、どうでもいいじゃないか」と思う人がいるが、サラリーマン社会では、こんな場で上司から変な「しこり」を持たれて、上司との関係もおかしくなる人も多くいる。
それだから、ここでテーマとして取り上げたのだ。

 

この問題について、一緒に考えていこう。
ここで、まず思うことは、やはり飲んだ席では、あまり突っ込んだ話をしない方が無難だということである。
酒のせいでタガが緩み、話が一線を越えてしまうからだ。
よく、世の中で「それは、シラフのときに話そう」という言葉があるではないか。
その言葉には、「冷静に話しましょう」という意味もあるが、話が一線を越えないようにする言葉ではないだろうか?

 

もう一つ考えなければならないことがある。
それは、会社や職場の人の話をするとき、どうしても、話が批判的な方向になりやすいことだ。
酒の力で、鬱積したものが解放されるからだろう。
しかし、人の話をするときは、注意が必要である。
聞き手と話題にしている人との関係は、当事者にしかわからないからだ。
また、人は意外なタイプの人を好むことがある。
バリバリ型の上司は、やり手タイプの部下が好きかというと、そうな単純なものではない。
むしろ、こうした上司は、心の底で、自分とは違ったほんわりした部下が好きな場合が多い。
要は、人と人との関係は、よくわからない世界なのだ。
わからない世界だから、あまり人のことで、突っ込んだ話をしない方がいいのである。

 

そうは言っても、酒が入ると、どうしても人の話がしたくなる。
そんなとき、ちょっと覚えておきたいコツがある。
そうしたときは、意識的に「ほめる話」をする。 「ほめる人」を探すのだ。
ここでも酒の勢いが手伝い、「ほめる話」も大げさになっていく。それでもかまわないのだ。
それは、どこまで行っても「ほめる話」だから、大きくなっても、誰も嫌な気分にならないからだ。
あなたが話した「ほめる話」もやがて、対象とした人の耳に届くだろう。
そんなとき、やはり、ほめられた人は嬉しいのだ。あなたへ協力的になってくれるかもしれない。
つまり、「ほめる話」はどんなに酔った席の話だとしても、一利はあるかもしれないが、一害もないのだ。

 

どうだろう? けっこう、酒の席での話は難しいということを、わかっていただけたと思う。
そして、「突っ込んだ話をしない」「人の悪口を言わない」と言ってはみても、よほど意識しないと、できないことも頭に入れておいてもらいたい。
かく言う私も、ずいぶん失敗したのだ。
しかし、一方でうまくくぐり抜ける賢い人もいる。あなたもそんな人の顔が浮かぶはずだ。
その人たちは、酒の席で明るく振る舞うが、けっして「込み入った話」には立ち入らない人たちなのだ。
そんな人は、嫌な言葉になるが、偉くなることが多い。減点がないからである。
酒の席での話は、けっこう根に持たれることがある。たかが酒の席での話とはいかないのがサラリーマンの世界なのda7。
くれぐれも、ひょんなことから、こんなところで減点されることだけは避けてもらいたい。

 

 

ポイント
①酒の席での話は、会社のこと、職場のこと、職場の人に対して批判的な方向になりやすい。
②だから、あまり突っ込んだ話をしない、あまり人のことを話題にしない方がいい。
③それは、意識的に実行しなければならないほど、難しいことである。

 

 

 

 

こっそり読まれています

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!

 

本の目次

 

スマホで読む方法

 

 

 

◆新百合ヶ丘総合研究所の「こっそり差をつけたい」人のための本

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

 

企業で働く 営業女子が輝く35のヒント

 

印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方

 

 

 

◆メルマガ「本に書かれていないビジネスの流儀」の情報
http://shinyuri-souken.com/?p=28756

 

 

◆忙しい方のビジネス書選びの参考にしてください。
おすすめのビジネス書
http://shinyuri-souken.com/?page_id=41933

 

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です