『最強「出世」マニュアル』

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最強「出世」マニュアル (マイナビ新書) 最強「出世」マニュアル (マイナビ新書)
浅野 泰生

マイナビ 2013-09-24

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「出世」の本は、語る人によって本の性格がだいぶ異なる。
以前紹介した『元・外資系人事部長が見た 要領よく出世する人』、『人事の超プロが明かす評価基準 (単行本)』は本のタイトルが示すように、著者はともに人事部長の経験があり、コンサルタントでもある。

 

しかし、この本の著者の経歴は違う。
著者は、株式会社MAP経営という従業員50名程度の会社の専務取締役である。
しかも、著者は大学卒業後、10年間に4回の転職を繰り返している。
そして、34歳のときに、MAP経営に平社員として入社し、半年後に執行役員、入社1年後に取締役、5年後には専務取締役とスピード出世を果たしている。

 

すなわち、現役のビジネスマンが書いたということろにこの本の特徴があり、それゆえに拙著『サラリーマンの本質』と驚くほど言っていることが似ている。

 

この本の構成は下記のとおりである。
第1章 出世の大原則

第2章 出世する人としない人の分かれ目

第3章 経営陣に気に入られる評価の上げ方

第4章 出世につながる実績の見せ方

第5章 自分の能力を高く見せるモノの言い方

第6章 課長からさらに上にいくためのマネジメント術

第7章 出世コースから外れないための「危機管理」マニュアル

第8章 会社もあなたも幸せになるための「出世」の掟

 

 

この本を読んで参考となった箇所を掲示しておきたい。

 

・好き嫌いは必ず存在する
ー会社の「上」にいる人は、その会社の「仕事」の好き嫌いにより評価されて出世している

上司の好き嫌いは存在するが、「仕事」の好き嫌いであることがポイント

 

・会社の「人事評価制度」を知っていますか?

やはり、会社の「求める人材像」をおさえることは必要なのである。

 

・出世は「人間性」よりも「人間力」
ー著者の定義:人間力→「ビジネス上の利害関係者に何らかの影響を与え、それにより他者に変化を生じさせる能力」

 

・「人間の器」を大きくする
ー著者の定義:人間の器=思考範囲×将来年数×実行度合い

将来年数とはどれだけ先まで見通しているかということ

 

・出世する人が勝負するものとは?
ー年齢や経験年数に関係のない「考え方」で勝負する

 

・会社の成長を自分の成長と捉えているか?
ー会社に対して与えるものが何もない人は、会社から何も得ることはできない

 

・優先順位はつけるな
ー「仕事に優先順位をつけている暇があったら、かたっぱしから今できる仕事を片づける」

著者は、その理由を、苦手な分野の仕事は、なかなか手がつけづらく、もやもやと悩んでいるうちに仕事全体の進捗が大きく遅れること、また、苦手で手のつけづらい仕事をするための精神的な余裕と時間的な余裕を作ることと述べている。
私は、これが、「現場感」だと思うのである。

 

・「いつでもいいから」の罠
ー会社で役職が上位の人、特に企業経営者は「せっかち」な人が多い
ースピード感とは、処理スピードというより、取りかかるまでのスピードや判断スピードを指す

 

・「平社員」から「主任」になるときのアピールポイント
ー「自分自身の実力を正しく把握する」
ー「自分の力のなさを認める」

 

・奇抜なアイデアなんて追及するな
ー著者の定義:企画力=発想力(パクる力)+現場変換力(自社の現場に適合させる力)

 

そして、著者は、「出世」は「目的」ではなく、自身の仕事観を実現するための「手段」だったと述べている。

 

 

どうだろうか? だいぶビジネスコンサルタントが書いた本とは異なると感じたのではないだろうか?
その違いは、「優先順位はつけるな」、「奇抜なアイデアなんて追及するな」に代表されるように「現場感」の違いだと思う。

 

それでは、なぜ「現場感」が違うのだろうか?
それは、主人公の違いにあると思う。
つまり、ビジネスコンサルタントが書いた本の主人公は「見てきた人」であり、ビジネスマン経験者が書いた本の主人公は、自分と自分の周りの人だからだと思う。

 

この本は、「現場感」に溢れた本だが、しかし、読者のみなさんに、一つ注意してもらいたいことがある。
それは、この本には出世の普遍的な内容が詰まっているが、それでも、著者が出世してきた会社の土壌や環境は、やはり一般の会社とは大きく異なるのではないかということである。
それゆえに、著者はスピード出世を成し遂げたかもしれないということである。
ここのところを注意して読んでいただきたいと思っている。

 

なお、「優先順位はつけるな」、「『いつでもいいから』の罠」、「『平社員』から『主任』になるときのアピールポイント」などは、『サラリーマンの本質』にも記載されているので、参考にしていただきたい。

 

 

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