2024.03.14更新
会社は社内情報を拡散する人を煙たく思っている。
では無関心の方がよいかといえば、そうとも言えない。
情報拡散の主体者になってはいけないということだ。
これが社内情勢には精通するが、人に話さずという意味だ。
サラリーマン社会には、人事情報や社内情勢が気になって気になって仕方がないというよりは、大好きな人が必ずいる。
「次の社長は、A専務、B常務、C常務の3人の中から選ばれるのは間違いないぞ」
という情報に始まり、
「次のウチの部の部長は、経理部のDさんが有力だ」
「ウチの課長は部長によく思われていない。この4月に転勤間違いなしだ」
と人事予測までし、
「最近、社長とE常務の中は微妙らしいぞ。先日もこんなことがあった」
「今、京都支店は大変らしいぞ。先日監査が入ったが、こんなことが発覚したらしいぞ」
「先日、総務のFは、B常務からこっぴどく怒られたらしいぞ」
と社内情勢までも人に話す。
こんな人は重宝といえば重宝だが、どこか人に煙たがれる。
あなたも、こんな人たちから情報をもらい、
「そうか、そういうことになっているのか」と社内情勢を知るが、
なんとなくその人を煩わしく思っているはずだ。
この煙たがれる、煩わしく思われるということが、この人たちの特徴だ。
なぜ、この人たちはそのように思われるのだろうか?
その理由を考えてみたい。
一つには、その人から電話がよくかかるということがある。
こっちが忙しくてもお構いなしに、「おい、聞いたか?」という電話がかかるし、電話も長い。
もう一つは、しつこいことだ。
電話だけでなく、飲みに行っても、ほとんど社内情勢の話に明け暮れる。
忙しいのに、電話がかかってくる
じつは、こんな社内情報家自身が、わかっていないことがある。
この人たちの電話や行動は、みんなに知られているということだ。
さすがに、こんな人たちも、上司がいないときを狙い、電話を仲間内にかけているが、それでも上司に知られている。
また、なにか社内で問題が発生するたびに、こんな人が活躍することも、会社の上の人や人事部などは知っている。
こんな人たちは、漏れた情報を仲間などに伝えているが、伝えているという情報もまた漏れるのだ。
このことに気づいていない。
重要なことは、情報は人に話した瞬間に漏れるということだ。
そして、こんな人たちが、会社や上司から面白く思われるわけがない。
「そんなことより、自分の仕事をしっかりやれよ」と思われるにきまっている。
情報を発信していることが漏れている
では、人事情報や社内情勢に無関心の方がよいかといえば、そうとも言えない。
やはり、こうした情報は知っておいた方がよい。
仕事の進め方、心の準備といった点で役立つことがあるからだ。
だが、こうした情報拡散の主体者になってはいけないということだ。
このことは、言うは易しいが、非常に難しい。
なぜなら、情報は、本によく記載がある通り、与えるから来るものだからだ。
そして、実際に社内の人と会話をしているとき、こちら側の情報を話してしまうものだ。
このことは、なかなか防ぎようがないのだ。
こんななかで、できることといったら、少なくとも情報拡散の主体者にはならないことだ。
また、そう思われないことだ。
あなたが話したことは必ずどこかで漏れるということを前提に考えた場合、
できうる限り、
「あの人は、仕事がシッカリしている。先日もこんなことがあった」
「お客から指名されることが多い」
「先日も、あることで、課長からほめられた」
などと話の対象者の「いい情報」を話すことだ。
綾小路 亜也
ポイント
①情報を伝えることは、伝えたこと自体がまた漏れるということを忘れてはいけない。
②情報は人に話した瞬間から漏れるものと覚悟する。
③非常に難しいことだが、漏れてもいい情報を話すように努める。
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