一流の人を立方体で考えると、秘密が見えてくる!

一流の人を立方体で考えると、秘密が見えてくる!

 

最近、「一流」というタイトルが付いた本は多い。読者はこれらの本を読むと「なるほど」と思う。
一流の人は「振る舞い」と「気づかい」が違う。笑顔、挨拶もすばらしく、服装に気をつかっている人たちと言えるかもしれない。
だが、「なるほど」と思うものの、本当にイメージできるだろうか?
一流の人を服装、笑顔、挨拶、振る舞い、気づかいなどを点で追っている限りわからない。
一流の人の姿を床から立ち上げ、立方体にしてみると、その秘密は見えてくる。

 

一流の人の姿を床から立ち上げてみると、立方体の中にきれいに収まっている。
このブログで紹介した、たかぎこういち氏の『一流に見える服装術』に書かれていたことが、思わず浮かぶ。
たかぎ氏は、[ポッチャリ体型]は「オーバル型」、[やせ型]は「I字型」、[ガッチリ型]は「ボックス型」、[背が低い体型]は「V字型」にまとめると言っていた。
たしかに、一流の人はそれぞれの体型の立方体にきれい収まっており、はみ出ていないのだ。
ここがポイントの一つだと思う。
(『一流に見える服飾術』の記事は、http://goo.gl/3UptYc 参照)

 

次に一流の人の動作を見てみる。
一流の人は、なにかを行うときも、自分の立方体からはみ出ていない。
その姿は、立方体そのままが動いている感じなのだ。だから、余裕といったものを人に感じさせる。
ところが、一般の人はなにかをやるたびに立方体から自分がはみ出ている。それゆえ、バタバタ感がつきまとう。

 

このことは、マナーにもなって現れる。
私は、サラリーマン時代、部長があることでぼやいているのを聞いた。
部長は、部下の課長と一緒に出張に行ったが、連れの課長は新幹線に乗っている間中、席から足や手がはみ出ていたというのだ。部長はたいへん窮屈な思いをしたという。「もうあの課長とは一緒に出張に行きたくない」と言っていた。
その課長の足や手は、自分の立方体からはみ出ていたことは明らかである。
そんなことから、その課長は部長にすっかり嫌われてしまった。
これと同じような現象を、スマホを横にしゲームに夢中になっている人はやっている。
その人たちの両腕は自分の立方体からはみ出て、隣の人に触れている。隣の人は迷惑しているはずだ。

 

立方体からはみ出るのは体ばかりではない。声もある。
先日、ある会社のロビーでエレベーターを待っていたところ、エレベーターの横にある女性用トイレから社員が話し合う声が漏れてきて、ちょっと不快感を味わった。
これも、声がその人たちの体から離れて出ていってしまったからだ。
工事現場ならいざしらず、声も自分の立方体から出ていってはいけないのだ。
そのためには、相手と自分の立方体をくずさない距離で話すことだ。

 

この自分の立方体からはみ出ないことは、マナーやビジネスマナーに通じるところ大だが、私は出世にも通じるところが大きいと考えている。
出世するためには、いろいろな要素が存在するが、自分の立方体からはみ出ないという動作を続けていけば、「振る舞い」も「気づかい」もまったく違ったものになってくる。そんな人は、出世する人に違いないのだ。
自分を積み木のように、ビルの建物のように、空間の中で立ち上げてみて、日々の動作を追ってみたらどうだろうか。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

 

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ビジネスマナーに新風吹くか?

ビジネスマナーに新風吹くか?

 

ビジネスマナーと実際のビジネス感覚は一致していない。
実際のビジネスでは、重要なものと、どうでもいいものをたえず峻別しているのに、ビジネスマナーではすべてが重要となっているからだ。
だが、最近発売となった『本当に必要とされる最強マナー』には、こんなことが書かれている。

 

・挨拶の基本

気持ちは二の次。まずは形を整えるべし
たとえ心がこもっていなくても、挨拶は言葉に出して相手に伝えてナンボである。

・立ち姿とお辞儀

初々しさがあれば、形が乱れていても大丈夫

・立ち居振る舞い・入退室

きっちりやり過ぎると余裕がない印象を与える

・同僚・後輩との付き合い方

「仲がいい」はあくまでも幻想

・話の聞き方

どうでもいい話ほど大げさに感心しながら聞く

・仕事を依頼する

できそうにない相手には無理に依頼しない

・異動や離職する人へ

どんな人でも、とりあえず残念がっておく

・訃報を受けた

別に悲しくはないという本音は顔に出さない

 

どうだろう? 「本音」が書かれているような気がするが、よく考えると「ツボ」が書かれているのだ。
ビジネスマナーは「気づかい」「気配り」が大事と言われている。すなわち、心が形として現れることが重要だということになる。
そんな観点からすれば、「ん?」と思われるところもあるかもしれないが、いままでのビジネスマナーは「要は」がなかったこともたしかであり、毎日、業務で「要は」を追いかけているビジネスマンやビジネスウーマンの感覚と乖離を生んでしまっていることも、またたしかなのである。

 

それゆえ、この本では、まず、いままでのビジネスマナーの必要度を判定し、最強マナーを示し、結論(「要は」)で締めくくっている。
こんな本は、いつかは出ると思っていたが、はたして、ビジネスマナーに新風が吹くだろうか?

 

 

この本で、非常に参考になる記述もあったので、紹介しておきたい。

・エレベーターの基本

ボタンに黙って手を伸ばさず、ひと言断る。

・異動や離職する人へ

「あたたかく送り出すことをしてこなかった人は、自分自身も寂しい送られ方しかない」

・おごる・おごられる

「おごるつもりのときは早めに宣言しよう。また、言った本人が安い料理ばかり注文していたら、ほかの人は注文しづらくなる」

・カラオケに行く

「誰も知らない難しい歌を見事に歌い上げた瞬間、あなたは大人失格の烙印を押される」

 

 

ビジネスマナーは相手のことを思う気持ちの問題だから、それ以外の目的を強く持つのは本来の姿でないかもしれない。
しかし、ビジネスは目的の世界なのだ。
だから、ビジネスマナーを有効に活用することは、大いに「あり」だ。
巷に溢れているビジネスマナーの本もこのことを意識しているが、アピールすること、目立つことが目的化してしまっている。
アピールし目立つことで、できる人、すごい人になれば問題はないが、アピールし目立つことで、できる人、すごい人になれないことは、みんな知っている。
ここに、実際のビジネスとビジネスマナーに大きな乖離がある。

 

 

私は、できる人、すごい人、あるいは出世する人は、ビジネスマナーの解釈が違うと考えている。
解釈が違うから、人の心を惹きつけ、人と違った存在になる。
人と違った存在となるから、できる人、出世する人になるのである。
解釈の違いについては、『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』に書いたので参考にしていただきたい。

綾小路亜也

 

 

本当に必要とされる最強マナー

 

 

 

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「ケチは得をしたと思う分だけ損をしている」

「ケチは得をしたと思う分だけ損をしている」

 

「ケチは得をしたと思う分だけ損をしている」-『なぜか好かれる人の「ちょうど良い礼儀」』の著者である山崎武也氏の言葉だ。

 

山崎氏は、「人に感謝の気持ちを表現しようとするときにケチは禁物だ。ケチをしたために出費が少なくなって『得』をしたと思っているかもしれないが、それは間違っている。使った金が少なくなった分だけ、相手を軽視しているという姿勢が露(あらわ)になっている。自分自身の格は下がり評判を落とすので、結局は『損』をしている」と、同著の中の「接待や贈り物は『相手の格に』にふさわしく」で述べている。

 

この本は、礼儀とは心であり、礼儀を失するということはどういう場合なのかを具体例を挙げ説明している。
たいへん厳しい口調で書かれてあり、おすすめの一冊だ。

 

 

たしかに、ケチは接待や贈り物の際に、出てしまう。
そんなケチは、相手にかならず伝わってしまう。それでは、なんのための接待なのか、贈り物なのか、わからなくなってしまう。

 

私も、ビジネスマン時代、上司から、ゴルフ接待の際に「高い金を出した上に、そんな高い手土産を用意することはない」と言われたことがある。
上司は高い手土産というけれど、上司が描く価格帯から、わずか1000円か2000円の差である。ここでケチったら、ゴルフで高い金を出した意味がないのである。
接待でお金を使ったならば、手土産も接待の内容に見合っていなければならない。これが私の考えであり、上司の苦言を無視した。
しかし、ビジネス社会では、私のかつての上司と同じような経費感覚を持っている人は多い。
そんなことから、私は、拙著『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』の中で、「『できる社員』は手土産をケチらない」という見出しを立てた。もちろん、私ができる社員という意味ではなく、できる社員はそうしているという意味である。

 

 

とは言っても、接待の際の手土産の価格は難しい。
山崎氏は、「相手の格にふさわしく」と述べているが、接待に関しては、「店の格にふさわしく」の方がわかりやすい。
偉い人と会食をするときにも、「今日は肩が凝らないところで」と、居酒屋に毛が生えたような所でやる場合もある。
そんなとき、立派な手土産を渡すのは、場に合わない。
2000円くらいの和菓子あたりが無難だ。ただ、上野の「うさぎや」の和菓子のように、親しみやすいが、ちょっと知れている店のものだとなおいい。こんなところで、けっこうセンスが出る。
そんな品は、『「こちら秘書室」公認接待の手土産』を見ても、けっして思い浮かぶものではない。場数が必要であり、「自分が実際に食べておいしかった」を基本にしたらいい。

 

手土産の世界は、けっこう奥深く、接待を受けた場合、お返しの手土産をどう選ぶかという問題もある。
こんなときも、接待いただいた「店の格」を基準に選べば間違いはない。接待の内容を彷彿させるからだ。
知らない店だった場合は、ネットでどんな店なかのか調べれば、店の雰囲気や格がわかると思う。

 

 

山崎氏は、「倹約」は無駄、すなわち役に立たない余計なことにお金を使わないこと、「ケチ」は出費をすべきところで目先の損得にとらわれて金をだそうとしないこと、と述べている。
「倹約」と「ケチ」は混同しがちだが、峻別を図りたいものである。

 

綾小路亜也

 

 

なぜか好かれる人の「ちょうど良い礼儀」

 

 

 

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野村証券のビジネスマナー:トイレは入り口から遠い方を使う

野村證券のビジネスマナー:トイレは入り口から遠い方を使う

 

ビジネスマナーはさりげなく、あとで、その気づかいをジーンと感じさせる方がいい。
だが、さりげないビジネスマナーを探すことは、けっこう難しい。
ビジネスマナーの本などを見ると、そこには、さりげなさではなく、目立つ、突飛な提案が書かれていることが多く、実際のビジネスの場や雰囲気とはおよそかけ離れている。きっと机上で考えたのではないのかと思う。

 

この「さりげない」「あとで気づかいを感じさせる」ビジネスマナーを考えるとき、格好の材料となる記事がある。
野村ホールディングスグループCEOであり、野村證券取締役会長でもある永井浩二氏が書いた記事だ。
2017年5月1日発行のプレジデント「できる大人の満点マナー」に掲載されていた。

 

野村證券を含む野村ホールディングの社員は「お手洗いで、手前を人に譲る」と書かれてあり、その理由を「入り口から近いところは忙しい人のためのもの。急いでいないなら、自分は奥を使ったほうが相手に失礼がなく、かつ合理的」と説明している。
男性トイレの場合のことを述べているが、「さすが、天下の野村證券」「それゆえ、野村證券」とうなりたくなってくる。

 

 

男性トイレの場合、使用する人は間違いなく手前を使いたがる。
ささっと済ませ、ささっと出ていきたいからだ。急いでいる人にとっては、なおさらだ。
あまり人の目につきたくないということもあると思う。
だから、手前を使うということは、自然の動作なのだ。
そんな誰もが使いたいと思う手前を、人のために残しておくということは、ひと手間、ひと気づかいをかけたことになる。
これがビジネスマナーではないかと思う。

 

永井氏は、急いでいる人のためと説明されているが、それ以外の感覚も野村ホールディングの社員はきっと持っているはずだ。
来客者がトイレに入って、手前が詰まっていると、奥に回らなければならない。人の会社のトイレで奥に回ると「『あれ、この人どこの人?』と思われはしないか」と要らぬ気もつかったりする。
つまり、来客者にとって奥に回るということは、ひと手間、ひと気づかいをしたことになる。
また、手前が詰まっていると、トイレに入った瞬間、視覚的に威圧感も覚える。
こんなことすべてを、野村ホールディングの社員は考えていると思うのだ。

 

こんな気づかい、心づかいというものは、すぐには結果に出ない。
しかし、来客者はトイレを利用しているうちに、「なぜ、私は毎回、手前のトイレを使用することができるんだ?」と気づく瞬間がやって来る。
そこには理由が存在するのだ! その理由に、はたと気づいたお客は、この会社からけっして離れることはないだろう。
これが、ビジネスなのだと思う。

 

 

私たちがビジネスマナーの本に書かれている提案に違和感を持つのは、「そんなこと、やって大丈夫なの?」という不安が心にあるからだ。
その不安の原因をたどっていくと、名刺交換の場での過度な自己紹介のように、自分のために、ひと手間かけてしまっていることがある。
そうではないのだろう。
自分のためにひと手間かけるのではなく、人のためにひと手間かけることが、ビジネスマナーなのだ。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

「お手洗い」は、入り口から遠いほうを使いなさい の記事

 

 

 

 

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新社会人のあいづちは、江戸しぐさにある「年代しぐさ」の要領で

新社会人のあいづちは、江戸しぐさにある「年代しぐさ」の要領で

 

新社会人が最も意識するビジネスマナーは名刺交換とあいづちだと思う。
ビジネスマナーの本が名刺交換とあいづちを重視していることもあるが、二つは、初めて社外の人と接触するときに必要な動作であることとも関係がある。つまり、社会人となったことを自覚する動作だからだ。

 

新社会人は、社会人になった証拠とばかりにあいづちを打ちまくるが、あいづちはなかなか難しい動作だ。
ビジネスマナーの本に記載されているようなあいづちを打つと、相手はきっと違和感を持つ。
あいづちは、簡単に言えば、相手の話に合わせることだが、得意先などの相手と新社会人とでは、年代、経験(人生・ビジネス)の差が歴然と存在する。
年代、経験も違う相手に、あいづちの常套句である「そうですね」「なるほど」などを打ちまくると、相手は「なにもわかっていないくせに……」と心の内で思い、あいづちを連発する新社会人を、調子合わせする軽い人物と考えかねない。
私は、そんなことを心配して、拙著『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』の中で、「『できる社員』は相づちをほどほどに打つ」という見出しを立てた。

 

新社会人のあいづちは、どうすればいいのだろうか?
新社会人のあいづちを考えるとき、ヒントになるものがある。江戸しぐさである。
江戸しぐさは1980年代以降に作られたものとする説が有力だが、「そんなしぐさがあったら、いいな」と思えるしぐさだ。
その江戸しぐさの中に、「年代しぐさ」というものがある。
越川禮子氏が書いた『身につけよう!江戸しぐさ (ロング新書)』の中で、「年代しぐさ」は次のように書かれている。
「江戸の人たちは、歩き方ひとつでも、年代に応じた振る舞いをしました。十五、六歳の人は駆けるように歩き、二十代の人は早歩きで歩き、三十代になったら左右を見ながら注意深く歩く。四十を過ぎた人が歩くと、腰を痛めるといわれました」
(越川氏は、現代の人は当時の人に比べ、精神的にも肉体的にも二十歳は若くなっていると但し書きで述べている)

 

越川氏が、15、20、30、40という年齢を示したのは訳がある。
15歳は学問を志す「志学」、20歳は大人となる「弱冠」、30歳はひとり立ちする「而立」、40歳は心迷わない「不惑」にあたるからである。
ちなみに50歳は自分が何をすべきかを知る「知名」、60歳は何を聞いても受けいれる「耳順」である。孔子の言葉である。
つまり、越川氏は年代相当のしぐさがあることを言いたかったのだと思うが、私は、相づちにも、年代相当のあいづちがあると考えている。
その観点で考えれば、年も若く、経験がない新社会人のあいづちは、むやみに頷き、言葉をはさむことではない。相手の話を「聞く」ことにものすごくウエイトをかけることだ。
それを言葉で表現するならば、相手の目をしっかり見て、相手の話に神経を集中し、ときどき、静かに頷くことである。
その姿は、きっと新社会人としてのフレッシュさを感じさせる。相手が好感を抱くことは間違いない。

 

新社会人のみなさんに、もう一つ考えてもらいたいことがある。
あいづちは、そもそも、なんのためにあるかということである。
あいづちは、相手の話に関心を持ち、しっかり聞いていますよという証拠とも言える動作である。
その論法で行けば、相手が、しっかり聞いていますよということがわかれば、頷くことも、言葉をはさむこともいらないことになる。
つまり、始めから「あいづち在りき」ではないということである。
最初から「あいづち在りき」と考えると、あいづちを打つテクニックばかり考えることになる。そんなテクニックを考えたあいづちが、人の心を打つはずはない。相手はそんなあいづちに不快感を覚えることもある。
最初からあいづち在りきと考えないことが、本当のあいづちを知ることにつながる。

 

綾小路亜也

 

雑誌に掲載された私のなぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのかの記事
相槌は゛ほどほど”に打つ!

 

 

身につけよう!江戸しぐさ (ロング新書)

 

 

 

 

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名刺に伝言を書くとき、万年筆を使うと気持ちが伝わる

名刺に伝言を書くとき、万年筆を使うと気持ちが伝わる

 

ビジネスマナーの本などで、名刺交換は取り上げすぎの感がある。
取り上げすぎるから、名刺交換を難しく考え、わからなくなってしまう。
しかし、名刺交換は、「名刺をお渡しする」「名刺をいただく」という二つの動作でしかない。
「お渡しする」「いただく」という言葉どおりに実行すれば問題はない。

 

ポイントは、「お渡し」するときも、「いただく」ときも、できる限り両指を添えることである。片手で渡したり、受け取ったりしない。
瞬間的に片手になることがあっても、すぐに両指を添える。
そして、できる限り両指を添える動作になるよう、あらかじめ名刺入れを左手のひらに包み込むように持っておく。
また、お渡しするときも、いただくときも、その瞬間ちょっと頭を下げる。特にいただくときは、拝むような気持で受け取ればいいと思う。
これだけである。
もっと、あなたを安心させるために言っておくと、多少、名刺交換がきごちなくても、そんなことでビジネスは影響は受けることもないし、決定的な評価につながることもない。

 

 

それよりも、名刺は使い方が重要である。
たとえば、得意先に口をきいてもらったり、ご馳走になったりしたとき、お礼に得意先を訪ねたとしよう。
こんなときは、たいがいアポなど入れない。
得意先が席にいた場合は、得意先は、きっと笑顔を浮かべながら出てくる。
そこで、あなたは「ありがとうございました」と簡単にお礼を言えば、気持ちもすっきりする。

 

だが、なにぶんノーアポだから、得意先が不在の確率も高い。
そんなとき、あなたは受付の人に訪問の証として名刺を預けるが、名刺に「お世話になりました」「ありがとうございました」と伝言を書きたくなると思う。
だが、ボールペンで、名刺の上に「お世話になりました」「ありがとうございました」と書いてみると、いかにも事務的というか、無味乾燥な文字になっているので、あなたは驚く。
さあ、どうする? ここからが考えるビジネスマナー、生きたビジネスマナーとなる。

 

私も長い間、自分が書いたボールペンの「お世話になりました」「ありがとうございました」という無味乾燥な文字に悩んだ一人である。
私は、なぜ文字が無味乾燥に見えるか、考えた。
ボールペンのインクが、名刺になじまず、浮いて見えることが原因になっていることに気づいた。
これを防ぐには、万年筆の利用しかない。
万年筆で書いてみると、万年筆のインクが名刺の紙に浸透するので、文字浮きしない。
名刺と伝言が一体となっている。

 

 

今度は、外出先から帰った得意先の立場で、置かれた名刺を考えてみよう。
得意先は、置かれた名刺を見て、「訪ねてきてくれたんだ」と思うはずである。
「訪ねてきてくれた」ことに重点があるから、伝言が書かれていない名刺でもうれしくなる。
だが、ひと言書かれていると、よけいにうれしくなるものである。
もし、あなたが自分の名刺に文字を書いていいか迷っていたならば、お礼の気持ちは書いた方がいいことになる。

 

ひと言書いたという意味では、ボールペンでもいいことになるが、伝言が万年筆で書かれていると、得意先はどう感じるだろうか?
こんなことにも手を抜かないあなたのこと、こんなことにも気をつかうあなたのこと、あなたのビジネスの進め方、そして、あなたの気持ちを感じるのではないだろうか。
つまり、万年筆を利用して、損になることはなにもない。

 

しかし、いまの時代、ビジネスで万年筆を使う機会は、ほとんどないと言っても過言ではない。
一般のビジネスマンやビジネネスウーマンが万年筆を使うのは、ワープロで打たれたお礼状にサインするときくらいかもしれない。それだって、役職が高くなってからの話である。
だが、伝言を万年筆で書く機会は、けっこうありそうだ。
ぜひ、人が使わない万年筆の効力を、あなたは享受してもらいたい。
ビジネスマナーの本を読んでも、そこからは差など生じない。あなたの頭でビジネスマナーを考えたとき、差が生じる。

 

 

あなたは、いままで受付の人の前で伝言を書くことを躊躇していたかもしれない。
受付の人の前で、伝言を書くのが恥ずかしいようにも思えたし、書く間、受付の人を待たせてしまうことを心配したからだ。
まして、万年筆で伝言を書くとなると、万年筆も用意しなければならないし、うまく書けるのだろうかという不安もある。
私もそう思ってきた一人だが、これは慣れの部分もある。
もし、あなたが受付の人の前で書くのが苦手だということならば、あらかじめ伝言を書いた名刺を用意しておくという手もある。
これでは不在を見越した訪問のようになってしまうが、そのときの雰囲気を見て、用意してきた名刺を引っ込めてもいいし、渡してもいい。この部分も慣れである。

 

 

ビジネスマナーの本で取り上げられている名刺交換の名刺は、お会いした人との最初の名刺である。
しかし、ビジネスをやっていると、同じ人からの名刺がどんどん膨れ上がっていく。
あなたが不在のとき、訪ねてくるからだ。
名刺は動きがあるもの、利用するものと考えると、あなたのビジネスも深みを帯びてくる。
名刺は使い方が重要なのである。

 

綾小路亜也

 

 

私が使っているモンブラン万年筆MEISTERSTUCK446
現在、このモデルは販売されていない。

 

(参考)モンブラン万年筆の選び方
外国製の万年筆を選ぶときは、使用時の長さと軸径を注意してください。(日本人には大きすぎる場合があります)
モンブラン万年筆にはいろいろな種類がありますが、マイスターシュテュックのル・グランは小ぶりで、クラシックは女性にも似合う細身です。
下記ル・グランを参考に、字の太さなども含め、何度も確認することが重要です。

MONTBLANC 【モンブラン】 万年筆 マイスターシュテュック ル・グラン 146bk(F)  ブラック ゴールド ペン先(F)細字

 

 

 

 

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時計を見るのではなく、目に入れるのがビジネスマナー

時計を見るのではなく、目に入れるのがビジネスマナー

 

時計を見る人は、見られている!

 

これが、厳しいビジネスの世界だ。
視線というものが、いかに大事であるかを示している。

 

 

相手の話を聞きながら、腕時計をチラチラ見る行為は「こんなに時間がかかってしまった」「次の予定が気になる」と、心に思っていることを、相手に知らしている。
しかも、自分からアポを入れた先で、ビジネスマンもビジネスウーマンも、こんなことをしている!
スマホで確認する人は、このことを、堂々と行っていることになる。

 

 

しかし、いままでのビジネスマナーは、こんなシーンを取り上げることはほとんどなかったはずである。
また、取り上げた場合も、「相手と話をしているときは時計を見るのは控えましょう」と結論付けるのだと思う。

 

それでは、なんら問題解決とならない。
それは、やはり時間を確認しなければならないときがあるからだ。

 

 

私は、ここからがビジネスマナーだと考えている。
相手と話をしているとき、時間を確認するビジネスマナーをひと言で言えば、
「時計を見るのではなく、目に入れる」動作である。
これならば、相手に失礼とならない。

 

だが、「時計を見るのではなく、目に入れる」ということを、自分の腕時計で、実際にやってもらいたい。
ものすごく難しい。どうしても視線が伴ってしまう。

 

それでは、どうしたらいいか? ここからが、自分の頭で考えるビジネスマナーとなる。
身に付いたビジネスマナーになるかは、自分の頭で考えられるかどうかにかかっている。

 

「相手の腕時計の方を見る」と解答が浮かんでくる。 うん、いい!
相手のバックにある掛け時計を見るという方法も浮かんでくる。 これもOKだが、視線は高くなるので注意が必要だ。

 

 

こんなことを考えていくと、「時計を見るのではなく、目に入れる」という方法を、自分であれこれ試すようになってくる。
たとえば、両指を組めば、左の腕にある腕時計が現れ、目に入る。
また、メモを取るときは、自然に左手は「グー」のように握った状態になる。そして「グー」のような状態になったとき、腕時計も表れてくる。

 

そうすると、「時計を見るのではなく、目に入れる」状態を作るには、両指を組む、メモをとる際、左手を握るという状態を作ればいいことになる。

 

 

だが、人それぞれ、自分にすっきり来る方法は、違う。
だから、自分の頭で考え、自分にすっきり来る方法を選ぶという行為が必要なのである。
そして、自分にすっきり来る方法を、あれこれ考えていく過程で、ビジネスマナーは自分のものになる。

 

世の中では、できる人、出世する人について、いろいろ言われているが、能力的な差などは、たかが知れている。
その差は、自分の頭で考えることが、できるかどうかだけである。

 

ビジネスマナーは、人から教えてもらっても、自分の身に付かない。
「『できる社員』はビジネスマナーを鵜呑みにしない。自分で考え、自分で作り上げるものだと考えている」と拙著の冒頭で述べたことは、このことである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

 

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いただいた名刺に情報を書き込むことは、心のマナー違反

いただいた名刺に情報を書き込むことは、心のマナー違反

2018.06.10記事を更新しました。

 

ビジネスマナーの多くの本には、相手からいただいた名刺に相手の情報をメモしなさいと書かれてある。
名刺交換から得た情報を、すぐに名刺にメモ書きすることは、一見、できる人のワザのような気がする。

 

だが、よく考えれば、ビジネスマナーの本が言っていることはおかしいのだ。
ビジネスマナーの本は「名刺は顔」と言っている。ビジネスマナーの本が「『名刺は相手の顔』ですから、名刺に情報を書き込むのはやめましょう」という話ならば理解できるのだが、まったく逆だから、おかしいのである。
名刺に情報を書き込むのは直接的手段である。しかし、ほんの「ひと手間」かけて、Excelなり、得意先情報のシートなどに入手した情報を打ち込めば済む話のように思える。

 

ビジネスをよく知っている人や、本当にできる人は、いただいた名刺に情報を書き込むことなどはしていない。
名刺の重みを知っているからであり、やはり名刺は相手の顔だと思っているからだ。
そんな相手の顔ともいえる名刺に、情報を書き込むことなどできないのである。

 

どうしても名刺に情報を書き込みたいときは、名刺の裏面の隅にでもシャープペンシルで書いてもらいたいと思っている。

 

私には、もう一つ名刺に情報を書き込んでもらいたくない大きな理由がある。
相手からいただいた名刺に平然と情報を書き込むということは、言うまでもなく、自分のビジネスに相手を利用しようという気持ちがあるからだ。
このことは、名刺交換以降、すべて自分中心にものを考えていくことを意味している。

 

それは、相手を中心にものごとを考えようとするビジネスマナーの精神と相いれないし、相手はそんなこちら側の気持ちをわかってしまう。
相手がそんなことを感じ取ったら、こちら側の目論見とは逆にビジネスは進展しないからだ。

 

 

名刺があなたを救ってくれることもある。
もし、あなたが営業に行き詰まったとき、名刺ファイルに入っている名刺を一枚一枚、ぼーっと眺めてもらいたい。
ここで、相手の顔が浮かんできたならば、そこにヒントが隠れている。相手が本当に望んでいるものに気がつく瞬間だ。
名刺は、あなたにヒントをささやくのである。

 

ところが、名刺に相手の情報を書き込んでいる人は相手の顔が浮かんでこない。
その名刺は単なる情報メモにすぎなくなっているからだ。
また、メモされた情報に思考が引っ張られ、相手が本当に望んでいるものなど及びもつかなくなる。

 

 

名刺交換は相手とのビジネスの出発点である。
この時点で、ビジネスは自分を中心にして回っていくのか、相手を中心にして回っていくのか決まる。
そして、自分を中心にしてビジネスを回そうと思った時点で、ビジネスはうまくいかなくなる。

 

ビジネスマナーの本は、名刺交換の場で、ここぞとばかりにいろいろなことを企てすぎる嫌いがある。
名刺交換はシンプルに、相手に自分を知ってもらうということだけに専念すべきである。
この機とばかりによけいな自分の売り込みは、百害あって一利もない。

 

ただただ相手に自分を知ってもらうという謙虚な気持ちが、今後のビジネスを進展させていく。

綾小路亜也

 

 

 

 

 

 

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名刺入れは上着の内ポケットに入れておくのが、本当にビジネスマナーなのか?

名刺入れは上着の内ポケットに入れておくのが、本当にビジネスマナーなのか?

2018.06.10に記事を更新しました。

 

みなさんは、名刺入れは上着の内ポケットに入れておくのが、ビジネスマナーなのをご存じだろうか?

 

私は、このことが本当にビジネスマナーなのか、ずっと疑問を持ち続けてきた。
理由が不明確だからだ。
また、私は長くビジネスの現場にいるが、上着の内ポケットから名刺入れを取り出した人の記憶がない。

 

だが、ビジネスマナーを扱っているサイトの記事を見ると、たしかに、そんな記述がある。

 

「男性はズボンのポケットに名刺を入れないで、ワイシャツの胸ポケットが、あるいは背広の内ポケットにいれる」(ビジネスポータルサイト アクシア)

「男性なら、スーツの内ポケットに名刺入れを入れておけば、スマートに名刺交換へ進めます。」(Tap biz)

Hatena&Styleにも、かつて「基本的には上着の内ポケットに用意しておく。名刺は腰より下で出し入れしてはいけない。尻ポケットから名刺入れを取り出したりするようなことはぜったいにNG」と書かれていた。

 

 

問題は、その理由である。
Hatena&Styleの記事には理由らしきことが書いてあるが、「名刺は腰より下で出し入れしてはいけない」は直接、内ポケット収納の理由には結びつかない。
名刺入れを尻ポケットから取り出すことはNGに決まっているが、この理由だとサイドポケットに入れておけばよいことになる。

 

ビジネスポータルサイト アクシアの記事には内ポケット収納の理由記載がない。
それに、ワイシャツの胸ポケット収納もすすめているが、 ワイシャツは下着としての位置づけであることを説いたのは、他ならぬビジネスマナーの専門家ではなかっただろうか。
そして、ワイシャツのポケットに入れておくと、名刺入れに体温がこもるし、場合によっては汗で湿ったり、臭いもつくので、私はおすすめできない。

 

ビジネスマナーのほとんどの本には、なぜか、このことについて記載がない。
ビジネスマナーの著者たちがこのマナーを知らないはずはなく、理由が不明確ゆえに避けているのではないかと思えてしまう。

 

そんなビジネスマナーの本の中で、私が知る限り、このことについて記述している本が一冊だけある。
その本には「男性はジャケットの内ポケットに、女性はバッグに名刺入れを入れ、すぐに取り出せるように準備しておきます。男性で、ジャケットのサイドポケットやパンツのポケットに名刺入れを入れている人がいますが、マナー違反なのでやめましょう」と書かれている。(『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー 』西東社)

 

そして、付属のDVDの中に、まさに背広の内ポケットから名刺入れを取り出すシーンがある。
「上着の内ポケットから出す!」とテロップまで流れている。

 

名刺入れを内ポケットに入れておくことは、名刺を大事に取り扱うという意味もあるが、実は服装術から来ている。
最近発行された『一流に見える服装術 センスに関係なく「最適な服」が選べるスーツスタイルの教科書』(たかぎ こういち 日本実業出版社)にも、「内側のポケットに入れるのは財布、名刺入れ、薄い手帳、ペンなど本来の入る物を収める」とはっきりと書かれていた。
たかぎ氏は「スーツの上着の表側に付くポケットは、本来は飾り」と断ったうえで、「スーツのポケットを小物入れ代わりにすると、スーツ本来のシルエットを壊し、かつ相手に無神経な印象を与えてしまいます。スーツのポケットは最小限の物を入れるようにとどめましょう」と注意を与えている。

 

つまり、上着の外ポケットは「飾り」ということから来ているが、それならば、そう理由をはっきりと述べてもらいたかったが、私は、名刺入れを上着の内ポケットに入れておくというビジネスマナーは改めるべきと思っている。

 

初対面の相手を前に、上着の内側に手を入れるという行為は、相手を非常に不安にさせるからだ。
相手のわからないものが出てくる。極論するとピストルが出てくる可能性だってある。外国の人ならそんな瞬間はおそろしくてたまらないはずだ。
グローバル時代にあって、外国の人を相手にとても通用するビジネスマナーとは思えない。
だが、不思議なことにビジネスマナーには訪問者を先導する際などに、手のひらを上に向け「こちらです」と示すマナーがある。 それは「何も武器を持っていません」というサインである。このマナーと名刺入れを内ポケットから出すマナーとは、矛盾しているではないか。
マナーを符合するためにも、名刺入れ収納のビジネスマナーは改めるべきと考える。

 

また、上着の内ポケットに入れておくと、名刺入れに体温がこもる。汗などで湿り、臭いがつくこともあるので、相手を不快にさせる可能性がある。

 

私はこの問題を長く研究してきたので、私の見解を述べる。

 

①相手との名刺交換の場になって、名刺入れを上着から取り出すようではビジネスパーソンとして失格である。
名刺交換はスムーズに行うことが重要であり、名刺入れを取り出す動作が加わると、その間相手を待たせることになる。名刺交換に移る前に、名刺入れは上着やバッグから取り出しておく。

 

②名刺入れは上着のサイドポケットに収納しておく。
ただし、そのポケットには名刺入れ以外のものは入れない。
名刺入れを入れているポケットに、スマホや定期券などを入れておくと、名刺を丁寧に扱っているとは言えないし、実際、名刺が傷む原因にもなる。
ハンカチも名刺入れを湿らせたり、臭いをつける原因にもなるので入れない。

また、名刺れ以外の物をポケットに詰め込んでおくと、スーツの型もくずれるし、相手にだらしない印象と不快感を与える。

 

③サイドポケットにフラップがある上着を着用し、外では、かならずフラップを閉めておく。
大切な名刺入れのずり落ち防止と、雨やほこりなどから守り、臭いがつかないようにするためである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

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応接室で待っている間、出されたお茶を飲んでもよいか?

(題材)DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー から

IMG_1715ブログ用

 

応接室に通され、先方を待っている間、出されたお茶を飲んでもよいのか、悪いのか?

 

実際のビジネスでよく遭遇する場面だが、みなさんは、そんな場合「かまわない」とも教えられているし、「飲んではいけない」とも教えられているのではないだろうか?
実際のところはよくわからないーこれがビジネスマナーなのである。

 

そして、こうした迷うケースは、たいがいビジネスマナーの本には載っていないものだが、このケースをはっきり取り上げている本を見つけた。
その本は『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー 』である。
しかも、DVDの中に、取り上げられていた。

 

残念ながらこの本は、Amazonで検索する限り、どうやら中古しか出回っていない。
DVDでの解説は、この本の監修者である内藤京子氏が行っているが、内藤氏の話し方、話すしぐさを見ているだけで、まさしくこれがビジネスマナーだと思えるだけに、非常に残念である。

 

この本(DVD)の答えは
「飲んでもかまわない。しかし1/3以上はお茶を残しておく」である。

 

どうして1/3以上かというと、相手にお茶を入れ直さなければならないという気づかいを、起こさせないためだと言う。

 

しかし、この点に関しては、いろいろな意見があるのではないだろうか?

 

実は、私はビジネスマナーの本を書いたときに、「お詫び訪問に行く場合、一番重要なことはなにか?」の中で、出されたお茶のことを当初書こうと思っていた。
それは、お詫び訪問では、たいがいお茶が出たまま待たされるからだ。

 

そんなとき、私は「ぜったいに口をつけるな!」と書くつもりでいた。
それは、お詫び訪問で待たされている間にお茶を飲むことは、私が提唱する「自分の頭で考える」と、とてもおかしいからだ。
しかし、私はあえて書かなかった。
それは、こうしたことを書くと、とかく形から入ることを心配したからである。

 

私は、本の中で、お詫び訪問するときに一番重要なことは、「本当に申し訳ないと思う気持ち」だと書いた。
この「本当に申し訳ないと思う気持ち」なくして、いくら謝罪しても、相手はけっして納得しないからである。
そして、「本当に申し訳ないと思う気持ち」があれば、出されたお茶など飲むわけないのである。だから、私は書かなかった。

 

さて、先方を待っている間に出されたお茶について、私の考え方をお話ししたい。
私は、お茶はもちろん飲むために出されたものだが、できれば、飲まない方がいいと思っている。
もし、どうしてもというときは、口をつける程度がいいと思う。

 

その理由の一つは、先方が応接室に入ってきたとき、茶碗に入ったお茶が減っていると、相手に「待たせてしまった」と思わせるからである。

 

そして、もう一つの理由は、ビジネスというものは、相手との歩調が大事だと思うからである。
それは、「さあ、話しましょう」というときに、こちら側の茶碗のお茶が減っていると、歩調がそろわないと思う。
だから、私は、お茶は相手と同時に口をつけるものだと思うのである。

 

さて、みなさんの答えはどうだっただろうか? 私は、みなさんが「いや、私はこう思う」と自分の頭で結論を出したならば、その答えは正解だと思っている。
そして、そう考えることができたならば、ビジネスマナーの本に書かれていないどんなシチュエーションに遭遇しても迷うことはなくなる。

 

重要なことは、「自分の頭で考える」ことである。

 

私の考えは、「ビジネスマナーは、基本形はあるものの、その場その場の状況や雰囲気で答えは変わるものである。決まった正解などない。重要なことは、自分の頭で考えるということである。自分自身の頭で考えて導き出された答えは、それだけで正解である」 (なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか)から
参考にしていただきたい。

 

 

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