相づちは同意ではない

ビジネスマンやビジネスウーマンは、じつは、相づちが不得意だ。
それは、友人との会話で打つ相づちとビジネスの場で打つ相づちとは違うからである。

 

ビジネスマナーの本や記事には、必ずといっていいほど、相づちのことが書かれており、「その通り」「なるほどね~」「そうそう」「たしかに」「私も」といった相づちが紹介されている。
しかし、これらの相づちは、友人や知人間では成り立つものの、ビジネスの場では、よほど親しい間柄でないと使えない。
だから、ビジネスマンやビジネスウーマンは社会人になった途端、相づちの違いというものに気づく。
しかし、相手の話に同感、共感しないと失礼になると考え、無理やり、同感、共感してしまう。

 

 

私は社会人となって日が浅いビジネスマンの相づちについて、拙著『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』 で取りあげたことがある。
彼らは、相づちを打てることが社会人となった証とばかりに、どんな場合にも相づちを打ってしまう。
相手の話に合わせようと思い、年代や経験がまったく違う人にも、「私の場合もそうでした」と自分の経験を引き合いに出してしまう。

 

 

それでは、ビジネスでは、どのように相づちを打てばよいのだろうか?
それには、まず、相づちの本質を見極める必要がある。
相づちは、「相手の話などに調子を合わせて言うちょっとした言葉のこと」(実用日本語表現辞典)だから、相手の話に同意することではないのだ。
多くのビジネスマナーの本や記事に書いてあるように、同感することでもなく、共感することでもない。
相づちは、必ずしも「相手の話に同意することではない」がわかってくると、相づちの幅も広くなり、適切な相づちが打てるようになる。
逆に言えば、相手の話に同意できなくても、相手を話しやすくさせるのが相づちなのである。

 

 

適切な相づちを打てるための道は一つだ。
相手の話を熱心に聞くことである。
最初から、同感、共感しようと思うと考えると、それに伴う相づちを打たなければならないと考える。
それは、相づちを打つために、相手の話を聞いているようなものだ。

 

 

相手が望んでいるものは、なんだろう?
それは、自分の話を熱心に聞いてもらいたいということではないだろうか。
相手は、相づちを求めているわけではないのだ。
相手の話を熱心に聞けば、その姿は自然に表情になる。相手が求めているのは、その表情なのだ。
また、熱心に聞きいる姿に、相手は話しやすくなる。
そんなとき、自然な形で、相手の話を促す相づちが出てくる。

 

一点付け加えるとすれば、「うなずき」だ。
相手の話に同意できる場合も、同意できない場合も、相手の話のリズムに合った「うなずき」をすることだ。

 

 

最初から相づちにこだわないことが、相手の心をつかみ、適切な相づちにもつながる。

 

綾小路亜也

 

 

 

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